冷えとりガールズ

現在、冷えとり体験談は
note 冷えとりガールの集い|体験談で更新中です。

冷えとりガールの集いとは、
冷えとり健康法を実践しているかたがたの
体験談を集めたコーナーです。

スタートは、マーマーマガジンが創刊したばかりの2008年5月。
以降、お便りやメールを次々といただき、
2014年3月までに、全62回お届けしてまいりました。

冷えとりがどんなものかを知る上でも、
もちろん、はじめる上でも、何より続けるために
体験談は、とても役立ちます。

人が100人いれば、100通りのからだがあるように、
どの人の体験もそれぞれに違う、ということ、
自分のからだの声を聞く、ということ、
人のからだには自己治癒力があるということ―—。

それぞれの個性により、
また読むタイミングによって、さまざまな気づきがあるはずです。

もちろん、元気がなくなっているときに体験談を読むと
勇気や元気、そして大らかな気持ちが戻ってきます!

このコーナーでは、これまでのアーカイブを少しずつアップ。
もちろん、これからも、みなさんからの冷えとり体験を掲載していきます!
ぜひ、体験談をお寄せください。
送り先は、info@murmurmagazine.comまで。

※内容は、一部、『別冊murmur magazine body and soul』シリーズでも

#9 冷えとりレポート2 わたしは「ハレ」依存症!?

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年3月27日

 

前回、冷えとりの会のレポートを届けてくれたE子さん。今回は、その後編をお届けします。冷えとり健康法のもうひとつのポイント、「食べすぎないこと」についてのレポートです。では、E子さん、よろしくおねがいいたします!

 

食生活の乱れが冷えを呼ぶ

さて、冷えとりのもうひとつの重要な要素「食べすぎない」ということに関しては、いまいち声が小さくなってしまうわたしでしたが、やはりこの日の幸恵さんのお話を聞いているうちに、無意識に習慣としているじぶんの食生活がどれだけ冷えを呼ぶものなのかに気づかされました。

幸恵さん曰く「冷えとりをしながら、たくさん食べてしまうのは、せっかく川をきれいにしているのに、上流からまた新たなゴミをどんどん投げ込むようなこと」。

マーマーマガジン編集部で酵素玄米や具沢山のお味噌汁、おいしいおつけもの、などのお昼をいただきながらお話を聞いていたのでなおさら思ったのです が、こういう食事がこんなにしあわせに感じられるのに、なんでせっせとからだを冷やすような食べものばかりを選んじゃうのだろう??? これは「からだが冷えているともっとからだが冷えることがしたくなる」という法則が見事にあてはまるわけですが、だとしたら断ち切れるのは自分だけです。

 

自分への本当のご褒美とは?

幸恵さんのお話を聞いた帰り道、なんとなく立ち寄ったデパ地下には「ご褒美」的な食べものの大洪水。それがまた誰かのからだをモリモリ冷やしていくのかと思うと頭がクラクラしました。

(本誌&別マー連載中だった)カワムラタマミさんのクラニオ日記にも「ハレ」と「ケ」について書かれていましたが、もうこの「ご褒美」の洪水は完全に「ハレ」依存症! 「ハレ」は人生を華やかにはしてくれるかもしれないけど、「ケ」という土台がしっかりしていてこそはじめてたのしめるものだったはず。

冷えとりを知ってしまった今、自分の不調の原因がそこにはないだなんて、わたしにはもういえません。 本当に「自分にご褒美」をしてあげるなら、まずからだの冷えをとってあげないとね!(キラーン)ってこころで思いながら、デパ地下を後にしました。

翌日、2時間の半身浴(新記録です!)。風呂場の窓を開けてひんやりとした空気を感じながらじんわり汗をかいていくのは、理屈抜きに気持ちがいいものです。

わたしの冷えとりは、大切な誰かの冷えとりでもあると、しつこいですが信じているのです。

 

☆レポートしてくださった方:E子さん
夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。昨年秋、流産をきっかけに、冷えとりをスタート。

 

#8 冷えとりレポート1 毒は出たがっている!

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年2月20日

 

先日、マーマーマガジン編集部に、冷えとりのアドバイザーである進藤幸恵さんをお招きして、お話をうかがいました。その会に参加してくださった、マーマー ガールズのひとり、第6回のこのコーナーにも登場してくれたE子さんが、レポートを届けてくれました。では、E子さん、よろしくお願いいたします。

 

まちがった常識を手放していく

冷えとりを始めてもうすぐ5か月。冷えとりソックスが毒出しによって破れるまでの期間が少しずつ長くなってきて、からだの毒が減ってきたのかな~とうれし く思いながらも、食べものへの注意などがまだまだ足りない自分の冷えとりって、これでいいの? と疑問も感じていたころでした。

今回、進藤幸恵さんから直接冷えとりについてお話をうかがうことができたのは、そんなわたしには願ってもいない幸運だったわけですが、冷えとりをもっと知ることで、まちがった常識をたくさん手放すことができた気がしています。

時に痛快な幸恵さんのお話に笑わせてもらいながらも、内蔵の相関関係や内臓時間(『万病を治す冷えとり健康法』に詳しく載っています)など、冷えとりの立場から見るからだの知識とその説得力には驚かされることばかりでした。

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実はすべて、内臓の毒出し

特に興味深かったのはからだの各所がそれぞれ内臓とつながっているというお話です。内臓に冷えがたまると、最初はその臓器とつながっているからだのほかの部分に不調が出るのだとか。

膝が痛いことも、喉が痛いことも、皮膚にトラブルがあることも、実は内臓の毒出しだったりするのです。

今までのわたしの感覚では、皮膚にトラブルがあれば症状を抑える薬を塗ったり、膝が痛ければ整形外科に行ったりするものと思っていました。でも、それではせっかく外に出ている毒をからだの中に押さえ込むことになって、行き場を失った毒素がより重要な器官にダメージを与えることになってしまいます。

不調を感じたら、まず自分の生活や食事を見直したり、からだを冷やさないようにするという、本来は医療よりも先にあるはずの簡単な自己診断や対処すら自分からすっぽり抜け落ちていることに気づかされて、自分のからだの担当者は誰なんだ! と、いきなり目を覚まされたような気持ちでした。

 

毒はからだから出たがっている!

幸恵さんのお話で、冷えとり(特に長時間の半身浴)で体調がよくなった人の例をたくさん聞くことができました。

なかでも首に瘤ができたという方のお話は印象的でした。

首に大きな瘤(それは後に癌とわかるのですが)ができたその方は、ひたすら半身浴を続けたのだとか。それも「治してやるぞ!」という感じではなく、 「こんなんできてるし、とりあえず風呂でも入るわー」というノリのようでした。何時間も何時間もお湯につかり続けたある日、口の中にドロッとしたものが流 れ出してきて、見る見るその瘤はしぼんでいったそうです。

このお話を聞いて「毒は出たがっている!」と強く感じました。からだに入ってきた毒素というのも、単に行き場を失って途方に暮れた存在のように思えてきたのです。もちろんずっとご一緒したい相手ではないわけですが、毒だってぜひとも外に出たがっている。

恨むでもなく、戦うでもなく、ひたすら冷えをとってあげればよかっただなんて!

話がいきなり大きくなりますが、このことに気づいてから、世の中で起る悪いニュースに関しても見方が変わってきました。世界はしんしんと冷えています。自然の循環から外れたたくさんの毒が出口を探して、間違った形で排出されています。

冷えとりを始めて以来、自分の冷えをとることは、家族や大切な人の冷えもとってくれることと実感しているのですが、それは本当に小さな行為のようで、実は世界の冷えを減らすための行為でもあるんだ!って、靴下履きながら本気で思ってたりします。

(後編に続く)

 

☆レポートしてくださった方:E子さん
夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。昨年秋、流産をきっかけに、冷えとりをスタート。

 

#7 冷えとり総復習

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年1月9日

 

昨年4月の創刊号の「春のデトックス特集」で「冷えとり」を紹介して以来、編集部のまわりで、冷えとりがとにかく大ブーム! 読者の方からのお便りでも、とても多いのがこの「冷えとり」についてです。

このコーナーのはじめには、「冷えとり」を提唱されてきた進藤義晴先生の娘さんである幸恵さんにお話を聞きました。またその後は、3人の女性に登場していただき、「冷えとり」を実践してみた感想を聞きました。

今回は、興味はあるけれど、まだはじめていない! 今のやり方であっているの? という方のために、総復習をしてみたいと思います。

 

「冷え」とは?

からだの下半身が冷たく、上半身が熱い状態のこと。
東洋医学でいう六淫六邪(病気を起こす12の要因)のうち「寒邪」。

手足が冷たく感じる、いわゆる「冷え症」だけが冷えではありません。
暑がりのひと、特に顔が赤くなって「のぼせ」の状態になっている人は、「冷えのぼせ」の状態にあり、相当冷えていると考えられます。
また、裸足でも冷たくない人、暑くて靴下をはいていられない人も、「冷えのぼせ」で、冷えを自分では感じられないほど、冷えていると考えられます。

また、いくら下半身があたたかくても、それ以上に上半身があたたかければ冷えていると考えられます。パソコンなどを長時間使うなど、頭を酷使しているひとも、特に要注意です。

 

冷えとり きほんのき

1 靴下の重ねばき

下半身をあたためるために、下記のように靴下を重ねばきします

1枚目 絹の5本指靴下
2枚目 綿の5本指靴下
3枚目 絹のふつうの靴下
4枚目 綿のふつうの靴下
(これ以降は、素材、枚数とも自由に工夫して、増やしていきます)

ここがポイント!
☆靴下は足をしめつけないタイプを選びます
☆お風呂から出たら、すぐにはいて、寝ている間もはき、1日中はいています
☆スニーカーなどなら、4枚であればこれまでのものもたいていははけるはずです
☆もしくは、1サイズ大きめの靴をはくなどして工夫します
☆靴下以外にも、絹のレギンスなどをはいて、下半身全体をあたためるようにします

※靴下はマーマーなブックス アンド ソックスでご購入いただけます!

 

2 半身浴をします

下半身をあたためるために、このように入浴します

40度以下のお湯にみぞおちから下の部分だけ、20分以上つかります。両腕はお湯から出しておきます

ここがポイント!
☆肩が寒いと感じる場合は、タオルをかけたり、途中で肩までつかるなど工夫します
必ず20分~30分以上つかります。汗がじわっと出てくれば芯からあたたまっている証拠
☆途中で寒ければ、追いだきをしてもOK
☆湯船に椅子を入れるなどして高さを調節すると楽に半身浴ができます
☆20分~30分以上、あとは何時間でも入っていてOK。24時間入ってもよいそうです
☆お風呂から出たら、まず、1で紹介した靴下からはきます。次に下半身から服を着ていきます
☆半身浴ができない、めんどうな場合には、足浴でもOK

 

3 食べすぎないようにします

食べすぎも冷えのもと。甘いもの、南の土地でつくられるもの、つまり陰性のもの=冷えるものはさけるようにします

ここがポイント!
☆氷の入った飲みものは、夏でも飲まないようにします
☆ビールなどのアルコールは特にからだを冷やすので、できるだけさけます
☆白い砂糖は特にからだを冷やします。注意して

 

次回は、なぜ冷えが怖いのか、万病をもたらす冷えのおそろしさについてとりあげます。

 

参考文献 『万病を治す冷えとり健康法』(進藤義晴=著 農文協=刊)