冷えとりガールズ

#8 冷えとりレポート1 毒は出たがっている!

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年2月20日

 

先日、マーマーマガジン編集部に、冷えとりのアドバイザーである進藤幸恵さんをお招きして、お話をうかがいました。その会に参加してくださった、マーマー ガールズのひとり、第6回のこのコーナーにも登場してくれたE子さんが、レポートを届けてくれました。では、E子さん、よろしくお願いいたします。

 

まちがった常識を手放していく

冷えとりを始めてもうすぐ5か月。冷えとりソックスが毒出しによって破れるまでの期間が少しずつ長くなってきて、からだの毒が減ってきたのかな~とうれし く思いながらも、食べものへの注意などがまだまだ足りない自分の冷えとりって、これでいいの? と疑問も感じていたころでした。

今回、進藤幸恵さんから直接冷えとりについてお話をうかがうことができたのは、そんなわたしには願ってもいない幸運だったわけですが、冷えとりをもっと知ることで、まちがった常識をたくさん手放すことができた気がしています。

時に痛快な幸恵さんのお話に笑わせてもらいながらも、内蔵の相関関係や内臓時間(『万病を治す冷えとり健康法』に詳しく載っています)など、冷えとりの立場から見るからだの知識とその説得力には驚かされることばかりでした。

girls03_ill

 

実はすべて、内臓の毒出し

特に興味深かったのはからだの各所がそれぞれ内臓とつながっているというお話です。内臓に冷えがたまると、最初はその臓器とつながっているからだのほかの部分に不調が出るのだとか。

膝が痛いことも、喉が痛いことも、皮膚にトラブルがあることも、実は内臓の毒出しだったりするのです。

今までのわたしの感覚では、皮膚にトラブルがあれば症状を抑える薬を塗ったり、膝が痛ければ整形外科に行ったりするものと思っていました。でも、それではせっかく外に出ている毒をからだの中に押さえ込むことになって、行き場を失った毒素がより重要な器官にダメージを与えることになってしまいます。

不調を感じたら、まず自分の生活や食事を見直したり、からだを冷やさないようにするという、本来は医療よりも先にあるはずの簡単な自己診断や対処すら自分からすっぽり抜け落ちていることに気づかされて、自分のからだの担当者は誰なんだ! と、いきなり目を覚まされたような気持ちでした。

 

毒はからだから出たがっている!

幸恵さんのお話で、冷えとり(特に長時間の半身浴)で体調がよくなった人の例をたくさん聞くことができました。

なかでも首に瘤ができたという方のお話は印象的でした。

首に大きな瘤(それは後に癌とわかるのですが)ができたその方は、ひたすら半身浴を続けたのだとか。それも「治してやるぞ!」という感じではなく、 「こんなんできてるし、とりあえず風呂でも入るわー」というノリのようでした。何時間も何時間もお湯につかり続けたある日、口の中にドロッとしたものが流 れ出してきて、見る見るその瘤はしぼんでいったそうです。

このお話を聞いて「毒は出たがっている!」と強く感じました。からだに入ってきた毒素というのも、単に行き場を失って途方に暮れた存在のように思えてきたのです。もちろんずっとご一緒したい相手ではないわけですが、毒だってぜひとも外に出たがっている。

恨むでもなく、戦うでもなく、ひたすら冷えをとってあげればよかっただなんて!

話がいきなり大きくなりますが、このことに気づいてから、世の中で起る悪いニュースに関しても見方が変わってきました。世界はしんしんと冷えています。自然の循環から外れたたくさんの毒が出口を探して、間違った形で排出されています。

冷えとりを始めて以来、自分の冷えをとることは、家族や大切な人の冷えもとってくれることと実感しているのですが、それは本当に小さな行為のようで、実は世界の冷えを減らすための行為でもあるんだ!って、靴下履きながら本気で思ってたりします。

(後編に続く)

 

☆レポートしてくださった方:E子さん
夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。昨年秋、流産をきっかけに、冷えとりをスタート。