冷えとりガールズ

#7 冷えとり総復習

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年1月9日

 

昨年4月の創刊号の「春のデトックス特集」で「冷えとり」を紹介して以来、編集部のまわりで、冷えとりがとにかく大ブーム! 読者の方からのお便りでも、とても多いのがこの「冷えとり」についてです。

このコーナーのはじめには、「冷えとり」を提唱されてきた進藤義晴先生の娘さんである幸恵さんにお話を聞きました。またその後は、3人の女性に登場していただき、「冷えとり」を実践してみた感想を聞きました。

今回は、興味はあるけれど、まだはじめていない! 今のやり方であっているの? という方のために、総復習をしてみたいと思います。

 

「冷え」とは?

からだの下半身が冷たく、上半身が熱い状態のこと。
東洋医学でいう六淫六邪(病気を起こす12の要因)のうち「寒邪」。

手足が冷たく感じる、いわゆる「冷え症」だけが冷えではありません。
暑がりのひと、特に顔が赤くなって「のぼせ」の状態になっている人は、「冷えのぼせ」の状態にあり、相当冷えていると考えられます。
また、裸足でも冷たくない人、暑くて靴下をはいていられない人も、「冷えのぼせ」で、冷えを自分では感じられないほど、冷えていると考えられます。

また、いくら下半身があたたかくても、それ以上に上半身があたたかければ冷えていると考えられます。パソコンなどを長時間使うなど、頭を酷使しているひとも、特に要注意です。

 

冷えとり きほんのき

1 靴下の重ねばき

下半身をあたためるために、下記のように靴下を重ねばきします

1枚目 絹の5本指靴下
2枚目 綿の5本指靴下
3枚目 絹のふつうの靴下
4枚目 綿のふつうの靴下
(これ以降は、素材、枚数とも自由に工夫して、増やしていきます)

ここがポイント!
☆靴下は足をしめつけないタイプを選びます
☆お風呂から出たら、すぐにはいて、寝ている間もはき、1日中はいています
☆スニーカーなどなら、4枚であればこれまでのものもたいていははけるはずです
☆もしくは、1サイズ大きめの靴をはくなどして工夫します
☆靴下以外にも、絹のレギンスなどをはいて、下半身全体をあたためるようにします

※靴下はマーマーなブックス アンド ソックスでご購入いただけます!

 

2 半身浴をします

下半身をあたためるために、このように入浴します

40度以下のお湯にみぞおちから下の部分だけ、20分以上つかります。両腕はお湯から出しておきます

ここがポイント!
☆肩が寒いと感じる場合は、タオルをかけたり、途中で肩までつかるなど工夫します
必ず20分~30分以上つかります。汗がじわっと出てくれば芯からあたたまっている証拠
☆途中で寒ければ、追いだきをしてもOK
☆湯船に椅子を入れるなどして高さを調節すると楽に半身浴ができます
☆20分~30分以上、あとは何時間でも入っていてOK。24時間入ってもよいそうです
☆お風呂から出たら、まず、1で紹介した靴下からはきます。次に下半身から服を着ていきます
☆半身浴ができない、めんどうな場合には、足浴でもOK

 

3 食べすぎないようにします

食べすぎも冷えのもと。甘いもの、南の土地でつくられるもの、つまり陰性のもの=冷えるものはさけるようにします

ここがポイント!
☆氷の入った飲みものは、夏でも飲まないようにします
☆ビールなどのアルコールは特にからだを冷やすので、できるだけさけます
☆白い砂糖は特にからだを冷やします。注意して

 

次回は、なぜ冷えが怖いのか、万病をもたらす冷えのおそろしさについてとりあげます。

 

参考文献 『万病を治す冷えとり健康法』(進藤義晴=著 農文協=刊)