冷えとりガールズ

現在、冷えとり体験談は
note 冷えとりガールの集い|体験談で更新中です。

冷えとりガールの集いとは、
冷えとり健康法を実践しているかたがたの
体験談を集めたコーナーです。

スタートは、マーマーマガジンが創刊したばかりの2008年5月。
以降、お便りやメールを次々といただき、
2014年3月までに、全62回お届けしてまいりました。

冷えとりがどんなものかを知る上でも、
もちろん、はじめる上でも、何より続けるために
体験談は、とても役立ちます。

人が100人いれば、100通りのからだがあるように、
どの人の体験もそれぞれに違う、ということ、
自分のからだの声を聞く、ということ、
人のからだには自己治癒力があるということ―—。

それぞれの個性により、
また読むタイミングによって、さまざまな気づきがあるはずです。

もちろん、元気がなくなっているときに体験談を読むと
勇気や元気、そして大らかな気持ちが戻ってきます!

このコーナーでは、これまでのアーカイブを少しずつアップ。
もちろん、これからも、みなさんからの冷えとり体験を掲載していきます!
ぜひ、体験談をお寄せください。
送り先は、info@murmurmagazine.comまで。

※内容は、一部、『別冊murmur magazine body and soul』シリーズでも

#12 冷えとりの会レポート後半
靴下のギモンあれこれ 立花真紀さん(校正者)

 

初回アップ|2009年5月22日

 

先週からの続きです。冷えとりガールズ初心者は、質問がいっぱい! 立花さんの質問にうなずく方も多いのでは? では、さっそくQ&Aの続きをお届けいたします。立花さん、よろしくお願いいたします。

 

12枚重ねても大丈夫!

Q:靴下を4~5枚履いても足先がまだ寒いです。どうしたらいいのでしょうか!?

靴下を履きはじめたころは4枚でもあたたかだったのに、半年以上経つと足先が冷たく感じられるように。特に冬は5枚履いても、まだ寒い! この訴えに、幸恵さんは、こうひと言。

A(幸恵さん):靴下をもっと履けばいいのです。

そうかー。よく考えれば、寒ければ上半身はいくらでも重ね着をします。足元だって同じことで、寒ければ靴下を何枚でも重ね履きすればいいはず。なのに、そう思いつかなかったのは、やはりどこかでまだ「靴下はふつう1枚」という常識にとらわれていたからでしょうか。

ちなみに、この日の幸恵さんは「靴下を12枚履いているよ」とのこと。

「え? 左右6枚ずつということ?」(byみんな)
「ううん、左右12枚ずつ」(by幸恵さん)

思わず幸恵さんの足元をのぞきこみましたが(失礼しました)、決しておかしな感じはしませんでした。重ね履き用の靴下は1枚1枚が薄いので、ある程度重ねてもビックリ巨大足にはならないのですね。

幸恵さんの足に励まされ、わたしもいま6~7枚履きに挑戦中。重ね履き用靴下は履き口のゴムがきつくないので、履き心地が悪いことはありません。あたたかくて快適です。

重ね履きをはじめてしばらくすると、からだが冷えに敏感になるので、以前より寒く感じるようになることも多いそうです。

 

上半身を薄くするには?

Q:靴下を重ね履きしても、どうしても上半身を薄着にできません。どうしたらよいでしょう!?

義晴先生の本によれば、臓器が集まっている上半身に比べて、下半身と足元の温度は低いとのことです。足元の冷えとりをして、この温度差をなくすと、 体内の血と気の巡りがよくなって健康になっていくそう。そのために、足元をあたためると同時に上半身は薄着にして、上下の温度のバランスをとることが大 切、と。

冬なら、下半身は靴下重ね履き、ズボン下(レギンズ)、レッグウォーマー、ズボンにロングスカートで、上半身は半袖か袖無し(!)がいいとか。首回 りや手首もなるべく露出せよ、とあります。でも、寒がりのわたしは、冬に半袖なんて考えただけでもブルッ。そんな震えるわたしに、幸恵さんはまた、こうひと言。

A(幸恵さん):靴下をもっと履けばいいのです。

ええっ、またもですか!? うーん、ほんとかな。
でも、この日の幸恵さんをよく見ると、薄手の長袖カットソー1枚に半袖のチュニックを重ね着。カットソーはひじまでまくり、手首は出ています。

「本当は半袖を着たいけど、さすがに冬に妙齢の女性が半袖でウロウロしていると妙な目で見られるのよー」(by幸恵さん)

たしかに当日は真冬、暖房が入っている室内とはいえ、長袖ニットを着ている出席者も多数でした(わたしなぞはハイネックのウールセーターにウールカーディガンを重ね着)。

その幸恵さんの足元は12枚ソックス……。実物を前にすると強い説得力があります。ちなみに冷えとり歴が少し長いマーマーマガジン編集長もこの日は半袖でした。

この二人によれば、冷えとりをどんどん進めて下半身が充分あたたまると、今度は暑くていられなくなり、自然に上を薄着にしたくなるよ、とのこと。このとき、絶対靴下を脱がずに上着を脱ぐのよ、とも。そうすれば、快適なあたたかさになると。

そのことばを信じて冷えとりに励みつつ、最近は意識して上着を1枚減らしています。カーディガンの代わりにジレを着たりと、できることから。薄着にしただけでおしゃれな気分になって、心身ともに一段と軽やかになりました。

 

「かゆみ」もからだからのメッセージ

Q:冷えとりを続けていたら、何だか足のすねがかゆくなってきました。どうしたのでしょう!?

これはつい最近のこと。特にお風呂に入っているとかゆくて、ぼりぼりかいているうちに傷ができてしまって、見た目悲惨な状態です。寝るときに布 団に湯たんぽも入れていたし、日夜絹のレッグウォーマーも履いていたので、夫からは「暑くて、あせもができたんじゃない?」といわれるしまつ。義晴先生の 本にも「かゆくなることもある」と書いてあったけれど、この状態はあまりにひどいかも。もしかして、ほんとにあせも?

でも、幸恵さんのお話を聞いているうちに、質問するまでもなく、次の答えがこころに浮かんできました。

A(幸恵さん):毒がどんどん外に出ていっているのです。

幸恵さんはさまざまな方々の冷えとり体験談を話してくださいました。

首に瘤ができた方、背中一面に膿みがたまっていた方が長時間の半身浴をして、毒を体外に出した話はとても印象的でした。幸恵さん自身も冷えとりをはじめてしばらくして足がかゆくなり、3年間もかき続けたとか。そして、子宮内膜症を克服したそうです。

本当に「毒は出たがっている!」のです。
こうした体験談を聞いているうちに、わたしのこのかゆみも毒出しだと納得できました。そうして、これまたE子さんの言う通り「恨むでもなく、戦うでもな く、ひたすら冷えをとってあげればよかっただなんて!」です。かゆみをむやみに恐れたり、止めようと薬を使ったりしなくていいのだとも感じました。

本当に害のあることなら、からだが本能的に知らせてくれるはず。自分のからだをそう信じられるようにもなりました。 ちなみに冷えとりをしていると、いろいろな部分にかゆみや痛みを感じることも珍しくないそう。それらを恐れず、ひたすら冷えとりを続けていると、やがてなくなっていくとのことです。

冷えとりを続けていけば、もっと軽やかに、屈託なく、楽しく人生をおくれるようになるのだろうな。豪快、かつ軽快に語り、気さくにわたしたちの話も聞いてくださった幸恵さんとお会いして、そんな思いをますます強めました。

これからも気長に冷えとりライフを続けたいなと思います。

 

☆レポートしてくださった方:立花真紀〔たちばな まき〕さん
編集者を経て、校正者に。マーマーマガジンをはじめ、多数の書籍で、校閲を行っている。趣味は、陶芸など。土にさわっていると、森林浴をしているように呼吸が深くなるから不思議。気もちよいです

#11 冷えとりの会レポート前半
靴下のギモンあれこれ 立花真紀さん(校正者)

 

初回アップ|2009年5月15日

 

大人気の「冷えとり健康法」。冷えとりの会に参加した方の冷えとりレポート続報です。今回は、本誌で校正者として活躍してくれている立花真紀さん(編集部スタッフの間でも「冷えとり」は大人気なのです)。冷えとりをはじめると、いろいろなギモンが出てきます。今回は、そんな誰もが気になる「冷えとり」の質問を中心に、お届けします。では、立花さん、どうぞ、よろしくおねがいいたします。

 

こころもからだも軽くなった

わたしが冷えとりをはじめたのは、去年(2008年)の春のことでした。

以後、暑い夏も寒い冬も、一日かかさず靴下を重ね履きし、ときおり半身浴で下半身をあたためました。食べ過ぎないようにも気をつけました。

そうして、ほぼ1年後。気づいてみれば、長年悩んでいた肩こりや背中の張り、頭痛はほとんどなくなりました。月経前症候群もなくなったし、この1年間1回も風邪をひいていません。

実のところ、こころの不調(いつも鬱っぽい)にも悩まされていたのですが、不思議なことに、今ではそれはまったく消え去りました。1年前には想像できなかったくらい、毎日、こころもからだも軽々しています。

 

そうそう、実際に体重もマイナス9キロに。ただ減っただけでなく、ここだけの話、ウエストがキュッと引きしまって絶妙なくびれ加減に(冷えとりすれば、四十路を迎えてもボディラインは崩れませんよ、みなさん!)。

同時期にはじめたアーユルヴェーダの健康法のおかげもあるかもしれませんが、1年後の今、冷えとりの効果は想像以上! と胸を張って宣言できます。

 

冷えとりの会に出席してきました

こうして、冷えとりライフを楽しくおくってきたわけですが、その間にいくつか疑問や戸惑いも生まれていました。

どんなに暑くても靴下は絶対4枚履かなければいけないの? とか、以前ねんざしたところがかゆくてたまらないのだけど!? などなど。それらのほとんどは、進藤義晴先生の冷えとり健康法の本をじっくり読むことで解決しましたが、でもまだいくつか胸にひっかかることがあり……。

 

そんなある日のこと、マーマーマガジン編集長が、グッドニュースを小さな声ならぬ、かなりの大声で教えてくれました。

「冷えとりアドバイザーの進藤幸恵さんを囲む会を企画するけど、参加する!?」

これまでの疑問、一挙解決のチャンスです。まだ寒い冬のある日、いそいそとその会に駆けつけました。

本連載の#8で、E子さんがレポートしてくださったように、豪快な幸恵さんのお話に感動あり、爆笑あり、多いに勉強になったすばらしい集いでした。

気さくな幸恵さんに、わたしも安心していくつか疑問を投げかけることができました。

今回は、そのQ&Aの中から、冷えとりを進めていくときに特に参考になりそうなことを取り上げてみます。

これらは、冷えとりビギナーが抱くことの多い疑問だと思います。これからはじめようかなという方、もうはじめているみなさんのお役に少しでも立てればうれしいです。

 

靴下が破れるのはなぜ?

Q:絹の靴下がすぐにビリビリ破けてしまいます(5本指、先丸ともに)。履き方や洗濯の仕方に問題があるのでしょうか?

(ちなみにわたしは、幸恵さん主宰の「子すずめ・くらぶ」から購入した重ね履き用靴下を愛用中。その中の絹の靴下は、履きはじめて10日めほどで破れはじめたのでした。1枚だけなく、次々と何枚も……。)今も同じように破れます。しかも、みんな同じ場所(かかと、小指部分)。なぜ!?

 

A(幸恵さん):破れるのは毒が出ているから。からだがよくなっている証拠です。

 

実は、義晴先生の本にも、幸恵さんが答えてくださったように書いてあります。でも、わたしの場合、破れるのがあまりにも早く、破れ方も激しいと感じたので、毒出し以外の理由があるのかも、と不安になったのです。

 

そこで、絹の靴下について、さらに質問を重ねます。

Q:洗濯機で洗わず、手洗いしなきゃいけないの?

Q:歩き方が乱暴だと破ける?

Q:わたしの靴下だけ不良品だった……?

 

……幸恵さんはすべて首を振りました。

ちなみに幸恵さんの靴下は今も破けるけれど、以前ほどではないとか。

「わたしも洗濯機でがんがん洗ってるわよ!」(by幸恵さん)

また、幸恵さんの歩き方を観察すると、別に忍び足という感じでもありません。歩き方は関係ないのかも。

 

会の出席者のみなさんに聞いてみると、履いているうちに靴下が破ける人はかなり多く、わたしのだけ不良品なわけではないようです。逆に「まだ破けないよ!」という人もいたので、靴下がみな不良品だという疑惑も晴れました(幸恵さん、ごめんなさい!)。

 

となると、「破けるのは毒出しの証拠」説が真実のように思えます。何より1年前と比べてわたし自身の体調がよくなっているのでした。幸恵さんのお話を聞いているうちに実感をもって納得できました。

 

冷えがとれれば靴下も破けなくなるとか。また、同じ場所が破けるというのも意味があることで、そこに対応するからだの部位が弱っているのだそうです。

(後編に続く)

 

☆レポートしてくださった方:立花真紀〔たちばな まき〕さん
編集者を経て、校正者に。マーマーマガジンをはじめ、多数の書籍で、校閲を行っている。趣味は、陶芸など。土にさわっていると、森林浴をしているように呼吸が深くなるから不思議。気もちよいです

#10 冷えとりレポート3 花粉症がよくなった!編

 

文|服部みれい 初回アップ|2009年5月8日

 

前回に引き続き、E子さんからさらにレポートが届きました! 今年の花粉症体験について。「花粉症は治らない」なんて誰が決めたのでしょうか? E子さんの体験談をお届けします。花粉症の方、必読です。

 

花粉症の憂鬱なロングラン

今年の春、自分に起った変化にまだ信じられない思いでいます。

子どもの頃からひどいアレルギー性鼻炎だったわたしにとって、春は花粉症のつらい季節。例年、2月には軽いジャブ程度で症状がはじまり、ピークの3月4月には鼻呼吸にさようなら、それがしつこく5月はじめまで続くという、うれしくないロングランがやってくるのです。

くしゃみも鼻水も目のかゆみも容赦ありませんが、一番つらいのはこの3か月の間ずっと、ぐっすり眠れないこと。口呼吸しかできないため、喉の奥まで 粘膜はカラカラで、痛いやら苦しいやらでなかなか寝付けません。やっと眠れても苦しくて目が覚めてしまう、また眠れない……。毎晩続くこの繰り返しには、 心身ともに本当に参ってしまいます。

昔は薬を飲んでみたり、鼻のスプレーを試してみたりしていましたが、どれもすぐに効果がなくなってしまうし、シーズン前に耳鼻科で打ってもらうという予防の注射は強い薬のようで気がすすみません。マスクや鼻のうがいをしてみたり、部屋に空気清浄機を置いてみたりもしましたが、どれも砂嵐の中で砂を払うようなナンセンスにも思えます。

もう根本的な体質改善しかない! と思ってはいたものの、具体的に何をしていいのやらわからないままだったところに、別のきっかけで出会ったのが「冷えとり」。花粉症にもいいと知ったのは、はじめてすぐのことでした。
そして、冷えとりは知るほどに、それまでの花粉症の疑問をおもしろいように晴らしてくれるものでした。

 

原因をもっているのは自分

まず、花粉症の原因とされる杉の花粉はすっかり悪者ですが、花粉だけが原因で花粉症が起るわけでなく、花粉症の人が自分の中に原因(内因)を持っていて、そこに花粉(外因)が反応して起るのだということ。

内因というのは主に欧米化した食生活にあるようで、特に冬場の食べ過ぎ(年末年始、もちろんわたしにもこころあたりがあります……)で溜まった毒素がアレルギーの症状を招いてしまっているらしいのです。

また、東洋医学で春は「肝臓の季節」といって、排毒の季節とされているそうで、冬場にせっせと溜め込んだ毒素が一斉に出てくる時期なのだとか(ちなみに、夏の終わりは「消化器の季節」、秋は「肺の季節」で、それぞれの臓器の毒素の排出が盛んになるのだそうです)。

余談になりますが、5歳の娘は季節の変わり目になると、手のひら、足のうらに湿疹ができて一週間くらい続きます。冷えとりでは手のひらも足のうらも毒の出口とされているので、時期と合わせて、この説と見事に一致することになりますね。

 

自分の食べた物を思い出す

さて、毎年花粉が飛んでいないはずの雨の日でも症状がひどいことが不思議でしかたなかったのですが、「内因」と「外因」ということを知って、やっと納得がいきました。外因である花粉が少なくても、自分自身の中にある内因からは逃れられないというわけです。
そう思うと、今や当たり前のように報じられる花粉情報の「多い」「少ない」を気にするよりは、自分の昨日食べた物を思い出す方がよほど意味があるということになりそうです。

外因の方の事情としては、杉の人工林が過剰に増えたということがあるのかもしれませんが、それでもアレルギーを起こさない人もたくさんいることを思うと、やはりスイッチを入れるのはいつでも自分の中の内因なのだと思うのです。
そして、内因とはすべてからだを冷やす行為でもあります。つまり、冷えを取ってあげれば花粉症の内因も自ずと減ってくるというわけです。

すっかり合点がいったわたしは、花粉シーズンを控えてせっせと冷えとりを続けました(はじめてから半年ほどしか経っていないので、あまり期待はしないようにしつつ)。

 

奇跡! 春が楽しくなりました

シーズン到来。ほとんど症状がないまま2月が過ぎました。その時点で既に信じられないことでしたが、例年ならとっくにピークに突入している3月に入っても、なんとわたしはまだ鼻で呼吸しているではないですか! これは奇跡です!
それくらいのことで……と思われるかもしれませんが、毎日毎日、本当にうれしかった! 毎晩眠るときに鼻呼吸に感謝! 起きたときにも鼻呼吸に感謝! といった感じでした(口呼吸で一晩眠ることは本当~に苦しいのです!)。
窓を開けよう! 洗濯物を干そう! 今までこんな風に春の空気を楽しめなかったなんて、人生絶対損してました!

改めておどろくのは、わたしがしたことは「冷えとり」だけだということです。
具体的には、冷えとり用靴下の重ね履き、寝るときの湯たんぽ、半身浴、それから食べ物に注意すること。どれも冷えとりの基本です。

靴下は4枚の基本セットを毎日24時間履いていました(さらに毛糸の靴下を重ねることも)。

湯たんぽは気温が暖かくなる4月になっても、もちろん続けました。

 

そして、皮膚から毒出しが!

そして、一番効果を感じたのはなんと言っても半身浴です。花粉症の時期を前にして、それまでよりも意識的に長時間の半身浴を続けるようにしました。最低でも1時間、長いときには2時間くらい入ります。

おもしろいことに、集中的に半身浴をするようになってすぐの頃、皮膚にたくさんの吹き出物ができました。顔、頭皮、太もも、背中。たくさんの毒の出口です。腰のあたり(背骨の上)には皮膚が薄く擦り剥けたような部分ができて、いかにも「ここから出してま~す」って感じがしました。

肌のトラブルはしばらく続きましたが、治まってからは以前より顔色が明るくなって、自分で言うのもなんですがちょっと肌が若返りました。
さらにうれしいおまけだったのは、お湯に浸かっているおなかと脚がいつのまにか痩せていたようで、ジーンズを買おうとしたとき、いつもと同じサイズではゆるくなっていたこと。落ちにくい下腹の肉も、なんの苦労もなしに落ちてしまったのです。
冷えとりにはこういうよい副産物のようなものがたくさんある気がします。

花粉症と食べ物についてはどうでしょう。「シソの実を食べるとよい」「ヨーグルトが効く」「やっぱり甜茶」、花粉症によいという食べ物の情報は溢れていますが、「これを止めると花粉症に効く」「冬場は粗食で」など、引き算的な情報は不思議なほどありません。
どの情報も消費とセットになっていることに気がつくと、ハッと目が覚める思いがします。

 

自分の内側が本当に大切

からだによいイメージの食品でも花粉症を悪化させてしまう物もあるようです。アーユルヴェーダによると、納豆、山芋などのネバネバ食品、ヨーグル ト、バナナなどのとろみのある食品などは花粉症にはむしろ悪い物だとされているのだとか(蓮村誠・著『毒を出す食 ためる食』より)。

ヨーグルトは一時、継続的に食べると花粉症に効果があると取り上げられましたが、実際「ヨーグルトで花粉症がよくなった」って話は、そういえば聞いたことがありません。

4月に入ってから症状が軽いのをよいことに、かなり冷えを呼ぶようなもの(あまり言いたくありませんが、スナック菓子とか……アルコールとか……) を食べたり飲んでしまったり、なかなか半身浴の時間が取れなかった時期が続き、まんまと症状が悪化するということがありました。

久々に鼻がコンクリート詰めになるようなマックスのつらさを味わって、去年まではこの状態が毎日だったのか……と思うと、我ながらよく耐えていたものです。来年は冬場の過ごし方からもっと気をつけてみようと思っているので、もっと快適な春になってくれるかな。

最後にもう一度、「内因」と「外因」についてなのですが、「自分の中にある原因と、外にある原因が反応して、何か現象が起る」ということは、実は世の中の何にでも当てはまることなのではないかという気がします。 つまり、自分の中に悪い要因を作らなければ、どんな外因の悪影響からも自由でいられるというわけです。

やっぱり、すべてのはじまりは「自分」。「しあわせな自分」なんだ、って思います。

 

☆レポートしてくださった方:E子さん
夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。昨年秋、流産をきっかけに、冷えとりをスタート。