冷えとりガールズ

現在、冷えとり体験談は
note 冷えとりガールの集い|体験談で更新中です。

冷えとりガールの集いとは、
冷えとり健康法を実践しているかたがたの
体験談を集めたコーナーです。

スタートは、マーマーマガジンが創刊したばかりの2008年5月。
以降、お便りやメールを次々といただき、
2014年3月までに、全62回お届けしてまいりました。

冷えとりがどんなものかを知る上でも、
もちろん、はじめる上でも、何より続けるために
体験談は、とても役立ちます。

人が100人いれば、100通りのからだがあるように、
どの人の体験もそれぞれに違う、ということ、
自分のからだの声を聞く、ということ、
人のからだには自己治癒力があるということ―—。

それぞれの個性により、
また読むタイミングによって、さまざまな気づきがあるはずです。

もちろん、元気がなくなっているときに体験談を読むと
勇気や元気、そして大らかな気持ちが戻ってきます!

このコーナーでは、これまでのアーカイブを少しずつアップ。
もちろん、これからも、みなさんからの冷えとり体験を掲載していきます!
ぜひ、体験談をお寄せください。
送り先は、info@murmurmagazine.comまで。

※内容は、一部、『別冊murmur magazine body and soul』シリーズでも

#19 半身浴の底力 冷えとりガールズレポート 松井歌織さん(主婦)

#19 冷えとりガールズの集い

 

初回アップ|2010年1月29日

 

みなさん、こんにちは!

「生マー」レポートがその2でストップしたまま!!!(ごめんなさい)

冷えとりガールズから熱いお便りが届きましたので、お届けします。

本誌第7号の冷えとりガールズとして登場してくださった

松井歌織さんの半身浴レポートです。

めちゃんこ参考になりますし、

とても勇気づけられるお話です。さっそくどうぞ!

 

半身浴で湿疹が出始めた!

冷えとりが生活にかかせないものとなって、もう一年以上経ちます。

以前、進藤幸恵さんの勉強会に参加したときにも、マーマーマガジン一周年のイベントで冷えとりアドバイザーの方にお話をうかがったときにも、冷えとりを長年続けている方たちはびっくりするくらいの長い時間、半身浴をしているということを知って驚いたものですが、自分自身も冷えとりを続けていくにつれ、自然と半身浴の時間が延びてきました。

特に、寒さを感じるような季節になってからはいくらでも入っていられるような気がして、2時間、3時間と時間がゆるす限り半身浴を続けています。

毎日2時間以上の半身浴を続けていた時期、足の付け根のあたりに湿疹ができ始めました。強いかゆみがあるものです。ほとんど「股」と言える部分なので、いつでも掻けるわけではありませんが、バリバリと掻くと何ともいえない爽快感がある不思議なかゆみでした。

深いところの毒出しが始まったのだな、と歓迎する気持ちではありましたが、何週間も続く症状にどう対処したものかと、進藤幸恵さんに相談してみることにしました。

 

婦人科系の毒出しだった

お答えは明快です。これは婦人科系の毒出しなのだそうで、幸恵さん自身もほとんど同じ症状が出た時期もあるのだとか。

また、「どんどん掻いた方がいい」とのこと。掻くと爽快なのは毒の出口が広がるからだそうです。掻いて表面がベタベタしてくるような場合は、その部分を濡らした布で拭いてあげると毒出しが早まるとも教えていただきました。

私はいつも重ね履きしている靴下の一枚目(シルク)のかかとが破けてくるのですが、かかとは婦人科系の毒出しがある場所です。流産がきっかけで冷えとりを始め、一時期異常に出血があった生理も冷えとりのおかげで正常に戻ってはいましたが、未だにかかとが破れ続けることで、まだ自分に婦人科系の毒が潜んでいることは自覚していました。

冷えとりを始めたばかりのころ、顔や身体にいろんな種類の湿疹や肌がすりむけたような部分ができて、身体中が毒の出口になったような気がしましたが、始めて一年以上経った今、やっと出てこられる毒もあるのだと、あらためて驚くことにもなりました。

 

半身浴は冷えとりの根幹

そんな長い時間をかけてやっと表面に出てきてくれた湿疹たちを見ていると、顔を合わせるはずのなかった同士との感動の対面のような気すらしてくるから不思議です(そう敵ではなくて同士!)。

股の部分の湿疹はおしりの方まで広がり、一ヶ月半くらい経った今ほぼ治まってきています。おもしろいのは、同じ時期他にもたくさんの毒出しがあったこと。手の指の間がジュクジュクしたり、太ももに突然やけどのような大きな痣が浮かび上がってきて一日で皮がむけたり。まるで全身毒出しデパートのようでした。

やっぱり半身浴は冷えとりの根幹なのだ! ということを実感できた体験でしたが、実際半身浴をするときは、劇的な効果を期待したり、「よくしてやろう!」と意気込んだりしないほうがいいようです。
疑うこともなくただ続ける、というのが大事な気がします。
何をどれだけしたから、これだけの効果がある、というものではないですが、自分のためによい変化は必ずあるのですから!(これはキッパリ)

夜明け前、ふと目が覚めた朝、そのままエイッ! と起きてしまって半身浴をし始めました。電気をつけずにお風呂の中で夜明けを待ちます。昇り始めた太陽をほんの少し感じ始めたころ、キーンとするほど静かだった辺りに、一斉に鳥の声が響きました。鳥の声があまりにも歓喜しているので、一日の始まりを祝っているので、ぼんやり朝を待っていた私はハッとします。

皮膚の表面から出て行った毒の代わりに、私のなかで顔を見せ始めたのは、歓喜を歌う朝の鳥のように、毎日を祝う気持ちかもしれません。

 

☆レポートしてくださった方:松井歌織 さん

夫と子どもの三人暮らし。

流産をきっかけに、冷えとりをスタート。

最新号の8人の冷えとりガールズにも登場しています

#18 秋の「生マー」冷えとりガールズ大祭 レポートその2 半身浴編

#18 冷えとりガールズの集い

 

初回アップ|2009年11月6日

 

みなさん、こんにちは!

先週に続いて、「生マー」(生のマーマーマガジン)こと

「マーマーガールズ公開座談会2009年秋」で

お話したことをダイジェストでお届けしたいと思います。

今回は冷えとりの入浴=半身浴について、です。

文=服部みれい(『マーマーマガジン』編集長)

 

工夫しながら長く入る

「冷えとり健康法」でもうひとつ大切なのが、なんといっても入浴です。半身浴を行うのですが、おなかのあたり(おへそのちょっと上くらい)までお湯につかり、肩と腕は出して、20分間入り続けます。腕は外に出しておくのがポイントです。

よく、「長く入っていられない」という方がいますが、お湯の温度が少し高めなのではないでしょうか? ぬるめのお湯にしてみてください。あとは、換気が悪いとつらいと感じる方がいるかもしれません。窓がないお風呂の場合は、ドアを少しあけて入るのも手だと思います。
一方、「肩が寒くて入っていられない」という方もいますが、これは、最初だけ肩にタオルをかけるとか、Tシャツをまくって入るとか、一度肩まで全部つかって、表面があたたまってから、半身浴をするとか、ご自身で工夫をされるといいと思います。
また、「長く入っていられない」という方も「寒く感じる」という方も、何度も繰り返していくと、20分、30分、とどんどん入っていられるようになると思います。ご自身で問題の打開策を工夫してみてください。

 

何時間でも入ってよい

さて、どれくらい、長く入っていてよいかということですが、これは何時間でも(!)と、「冷えとり健康法」ではいっています。病気治しで入られる方は、3時間でも4時間でも入られますし、わたしの知人で、5時間の半身浴にトライして、その当時の不調があっという間によくなったという人もいます。お風呂の中で眠るという人もいます。「危険なのではないか」とすぐ思う方もいるようですが(なんでもすぐに心配してしまう方です)、それはご自身で、いろいろ工夫するのがいいですね。すべりどめを考えた方もいますし、おうちのお風呂と相談して、長く入れるようにするのがいいと思います。

追いだきができないという人もいますが、熱いお湯を少しずつ足していけば、冷めないし、半分くらいまでふたをするなどの工夫もするといいと思います。

わたし自身は、最低でも朝20分、夜20分、入るようにしています。理想は、もっと。余裕があるときは、朝1時間、夜2時間と入ります。
ふたを用意すれば、ふたにタオルをひいて、お風呂の中で、本を読んだり、お白湯を飲んだり、わたしの場合は最近ではノートパソコンを持ち込んで仕事をしたりもしています。知人の知人は、年賀状をお風呂の中で書いたという話も聞いたことがあります。本誌で連載をしてくださっている三上津香沙さんは、DVDで映画を一本観るそうです。わたしもお風呂用のラジオをもっていて、ニュースを聞いたりもします。
とにかく自由! ですね。わたし自身、一番は、ただ半身浴だけをする、ということだとは思いますが、最初はいろいろと工夫してみるのも楽しいのではないでしょうか。

 

半身浴ができない場合は

また、同居している方の事情や、お風呂の事情で半身浴ができない、という方の話もときどき聞きます。そういう場合は、足浴をするといいと思います。東急ハンズなどDIY系のお店に行くと、足浴用の箱のようなものが売っていますので、そういったものでしてもいいし、お魚屋さんに行ってきれいな発泡スチロールの箱をもらって、それで足浴をするのもいいと思います。その場合もうまく、ふたを工夫したり、熱いお湯を近くに用意してさし湯をするようにするといいと思います。

 

冷えとりは、自立への第一歩

半身浴の方法は、とにかく20分以上(いくらでも)、おへその上あたりまで腕を出して入っているというものですが、いろいろな質問が出てくるなあと思います。

冷えとりをすると、「基本のメソッドにしっかり従いながら、でも細かいところは自分で工夫する」、つまりは大きくいえば「自立する」ということが、試されるなあとつくづく思います。

エゴが強かったり、自分勝手だったり、あまのじゃくな人は、勝手に自分で基本の部分をアレンジして(!)効果が出なくて、文句をいったり……(ガーン)、依存型の人は、「お湯が冷たくなるけどどうしたらいいか」という質問をしてきたり(!)、ご自身のふだんの内面が、いろいろと表出してくるものだなと思います。

わたしは比喩でよく、「お湯の沸いている熱いやかんに触ってはいけないよ、というとやかん自体に触らなくなる人がいる」という話をするのですが、こういったことは、本当に、基本的な国語力、というか人間力の問題に関わりますね。
あげ足をとるような、ものごとの把握のしかたをしたり、一方、自分では何も考えないで情報を受けとる態度、というのは、ご本人自身がとてもつらくなっていくのではないかなと思います。
(とても優秀な知恵の根本を受けとることができず、いつまでたってもうまくいかない悪循環の中にい続けることになりがちだからです。)

このように、冷えとりをすすめていくと、「メソッドの軸をしっかりとらえながら、細部を自分らしく工夫する」という、自立するということの、あるトレーニングができるのもおもしろいなと思います。これは生きる力、そのものに、つながっていくものです。

だからわたしは、冷えとりはいいなあ、すぐれているなあ、と思うのです。

「秋の生マー2009」会場の様子

#17 秋の「生マー」冷えとりガールズ大祭 レポートその1 ソックス重ねばき編

#17 冷えとりガールズの集い

 

初回アップ|2009年10月30日

 

みなさん、こんにちは!

先日、東京渋谷・ピコバーで行われた「マーマーガールズ公開座談会2009年秋」、

(勝手に)別名「冷えとりガールズ大祭」でお話しした内容を

ダイジェストでお届けいたします。

冷えとりをこれからはじめようかなと思っている方から、

ビギナーの方、ぜひ参考にしてください。

文=服部みれい(『マーマーマガジン』編集長)

 

ソックスはこうして重ねています

生の「冷えとりガールの集い」では、まず、わたしがどうやって靴下をはいているか、実際に、その日はいているものをいったん脱いでから、はいて、お見せしました。
当日はいていたものは

1枚目 絹の5本指ソックス
2枚目 綿の5本指ソックス
3枚目 絹の先丸ソックス
4枚目 綿の先丸ソックス
5枚目 フェアトレードのウール100%のごついソックス

ふだんは、1~4枚目をはいて、さらに、3と4枚目と同じ素材と形のソックスをもう一回(ここで6枚になる)、そこに、ウールやアルパカのソックスを2~3枚重ねています。
つまり、全部で8~9枚はいているということになります。
絹綿の混紡ソックスなどもはいたりしますが、基本は、このように、絹綿の重ねばきを6枚して、さらにウール、という具合です。
当日は、靴はサボをはいていました。サボは、かかとがないのでソックス重ねばきのときにとてもむいていると思います。

ちなみに、いま、いろいろな重ねばきソックスが売られていますが、足首をしめつけるものは、最終的にはおすすめできません(入門編として、2枚くらいの重ねばきをしたりするのにはいいと思いますが)。

本誌第5号「夏の冷えとりファッション」でご紹介した、子すずめ・くらぶの重ねばきソックスのように、1枚1枚がとても薄くて、ふんわりとやさしく足を包むものがおすすめです。これは、この秋から、マーマーマガジン編集部でも取り扱うことになりましたので、販売がはじまりましたら、またおしらせしますね。

 

はきかたは、こうしています

ふだんは、半身浴をして、お風呂からあがってすぐに、まず靴下からはきはじめます。靴下を重ねばきして、レギンスを、これまた絹、綿と3枚ほど重ねばきしたあと(レギンスでも、靴下と同じような状況をつくります)、しばらく上半身は、裸でいるか、薄着でいます。
寝るときも、下半身は真冬のかっこう、上半身は絹のタンクトップか半そでです。

このコーナーのはじめのころのコラムでも書きましたが、生まれてはじめて、この重ねばきソックスをはいた日の翌朝、部屋が、すごく臭かったのを覚えています。当時、アーユルヴェーダの解毒法なども積極的にやっていたので、一気に、足から「気」として毒素が出たのかもしれません。窓をすぐにあけないといられないほど、「ムンッ」としていました。
ちなみに、寝ているときは、特に毒素が出やすいのだとか。というわけで、外ではくのはちょっと、と抵抗のある方は、寝るときだけでも試してみてください。

 

靴下がやぶれるわけ

本誌最新号の進藤幸恵さん(冷えとりアドバイザー)の連載でも「靴下が破れるわけ」が掲載されていますが、しばらくはいていると、靴下が破れてきます。それも、一番外側ではなくて、1枚目や3枚目が破れてくる。それは、「気」として出てきた毒素によるもの、といわれています。破れる箇所によって、内臓のどこが悪いのかがわかります。

よく「かかとが破れる」という人がいますが、これは、腎臓、膀胱、生殖器関係の毒によるといわれています。わたしは、最初かかとが破れて、いまは、足の側面(小指の外側からかかとの手前あたりまで)が破れますが、これも、同じく腎臓、膀胱、生殖器関係の毒だそうです。かかとよりも、もう少し弱い毒だと聞きました。詳しい理由は、本誌最新号をぜひご覧ください。かかと以外の破れる箇所の説明も掲載されています。

また、当日会場では、「1枚目ではなくて、3枚目が破れるわけは?」との質問がありました。後日、進藤幸恵さんに聞いたところ、毒の量が多いため、1枚目でもちこたえられなくて、2枚目、3枚目とバトンタッチしていった結果、3枚目で破れるのではということでした。おもしろいですね! 破れる箇所や何枚目が破れるかは、変化していきますので、ご自身で観察してみてください。
(ご質問くださった方も、ぜひ、今度は1枚目が破れるようになった! とか変化があったら教えてくださいね。)

わたしの知り合いで、がんを患ったことがある人は、靴下が破れるのもとても早かったです。寝たきりの方など、3日でビリビリに破れてしまったという例もあります。

 

ファッションはどうする?

「重ねばきソックスをはくと、パンプスがはけない」という声もあって、「確かに!」と思います。わたしも実は、パンプスのおしゃれが好きで、冷えとりをはじめる前はパリの女の子をきどって、はだしでパンプスをよくはいていました。
いまも、どうしても、というときはストッキングがきらいなので、(なんと)はだしでパンプスをはきます。でも、年に2~3回くらい。時間も短いです。そして、その日は、いつもの何倍も時間をかけて半身浴をします。冷えて冷えて、しかたがないからです。

それ以外の日は、靴下をたくさんはくファッションを楽しんでいます。
いまは、ショートブーツでかわいいものもたくさんあるし、いろんな工夫で冷えとりファッションを楽しめます。
いろいろ着飾って、自分でいくら「おしゃれ」と思っていても、からだが冷えて顔色が悪かったり、こころがブス子だったら、ぜんぜん「おしゃれ」じゃありませんものね。
ぱっと見たときに受けるよい印象、というのは、内側から輝くように溢れる魅力があってこそ、だと思います。
それには、「冷えていないこと」が本当に大事だと思います! 冷えとりガールは、もう、そのままで美しいし、かわいいし、魅力的になるはずなのです。

とはいえ、技も大事! 本誌次号でも、「冬の冷えとりファッション」の提案をしますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

チャオ!

 

「秋の生マー2009」会場の様子