冷えとりガールズ

#18 秋の「生マー」冷えとりガールズ大祭 レポートその2 半身浴編

#18 冷えとりガールズの集い

 

初回アップ|2009年11月6日

 

みなさん、こんにちは!

先週に続いて、「生マー」(生のマーマーマガジン)こと

「マーマーガールズ公開座談会2009年秋」で

お話したことをダイジェストでお届けしたいと思います。

今回は冷えとりの入浴=半身浴について、です。

文=服部みれい(『マーマーマガジン』編集長)

 

工夫しながら長く入る

「冷えとり健康法」でもうひとつ大切なのが、なんといっても入浴です。半身浴を行うのですが、おなかのあたり(おへそのちょっと上くらい)までお湯につかり、肩と腕は出して、20分間入り続けます。腕は外に出しておくのがポイントです。

よく、「長く入っていられない」という方がいますが、お湯の温度が少し高めなのではないでしょうか? ぬるめのお湯にしてみてください。あとは、換気が悪いとつらいと感じる方がいるかもしれません。窓がないお風呂の場合は、ドアを少しあけて入るのも手だと思います。
一方、「肩が寒くて入っていられない」という方もいますが、これは、最初だけ肩にタオルをかけるとか、Tシャツをまくって入るとか、一度肩まで全部つかって、表面があたたまってから、半身浴をするとか、ご自身で工夫をされるといいと思います。
また、「長く入っていられない」という方も「寒く感じる」という方も、何度も繰り返していくと、20分、30分、とどんどん入っていられるようになると思います。ご自身で問題の打開策を工夫してみてください。

 

何時間でも入ってよい

さて、どれくらい、長く入っていてよいかということですが、これは何時間でも(!)と、「冷えとり健康法」ではいっています。病気治しで入られる方は、3時間でも4時間でも入られますし、わたしの知人で、5時間の半身浴にトライして、その当時の不調があっという間によくなったという人もいます。お風呂の中で眠るという人もいます。「危険なのではないか」とすぐ思う方もいるようですが(なんでもすぐに心配してしまう方です)、それはご自身で、いろいろ工夫するのがいいですね。すべりどめを考えた方もいますし、おうちのお風呂と相談して、長く入れるようにするのがいいと思います。

追いだきができないという人もいますが、熱いお湯を少しずつ足していけば、冷めないし、半分くらいまでふたをするなどの工夫もするといいと思います。

わたし自身は、最低でも朝20分、夜20分、入るようにしています。理想は、もっと。余裕があるときは、朝1時間、夜2時間と入ります。
ふたを用意すれば、ふたにタオルをひいて、お風呂の中で、本を読んだり、お白湯を飲んだり、わたしの場合は最近ではノートパソコンを持ち込んで仕事をしたりもしています。知人の知人は、年賀状をお風呂の中で書いたという話も聞いたことがあります。本誌で連載をしてくださっている三上津香沙さんは、DVDで映画を一本観るそうです。わたしもお風呂用のラジオをもっていて、ニュースを聞いたりもします。
とにかく自由! ですね。わたし自身、一番は、ただ半身浴だけをする、ということだとは思いますが、最初はいろいろと工夫してみるのも楽しいのではないでしょうか。

 

半身浴ができない場合は

また、同居している方の事情や、お風呂の事情で半身浴ができない、という方の話もときどき聞きます。そういう場合は、足浴をするといいと思います。東急ハンズなどDIY系のお店に行くと、足浴用の箱のようなものが売っていますので、そういったものでしてもいいし、お魚屋さんに行ってきれいな発泡スチロールの箱をもらって、それで足浴をするのもいいと思います。その場合もうまく、ふたを工夫したり、熱いお湯を近くに用意してさし湯をするようにするといいと思います。

 

冷えとりは、自立への第一歩

半身浴の方法は、とにかく20分以上(いくらでも)、おへその上あたりまで腕を出して入っているというものですが、いろいろな質問が出てくるなあと思います。

冷えとりをすると、「基本のメソッドにしっかり従いながら、でも細かいところは自分で工夫する」、つまりは大きくいえば「自立する」ということが、試されるなあとつくづく思います。

エゴが強かったり、自分勝手だったり、あまのじゃくな人は、勝手に自分で基本の部分をアレンジして(!)効果が出なくて、文句をいったり……(ガーン)、依存型の人は、「お湯が冷たくなるけどどうしたらいいか」という質問をしてきたり(!)、ご自身のふだんの内面が、いろいろと表出してくるものだなと思います。

わたしは比喩でよく、「お湯の沸いている熱いやかんに触ってはいけないよ、というとやかん自体に触らなくなる人がいる」という話をするのですが、こういったことは、本当に、基本的な国語力、というか人間力の問題に関わりますね。
あげ足をとるような、ものごとの把握のしかたをしたり、一方、自分では何も考えないで情報を受けとる態度、というのは、ご本人自身がとてもつらくなっていくのではないかなと思います。
(とても優秀な知恵の根本を受けとることができず、いつまでたってもうまくいかない悪循環の中にい続けることになりがちだからです。)

このように、冷えとりをすすめていくと、「メソッドの軸をしっかりとらえながら、細部を自分らしく工夫する」という、自立するということの、あるトレーニングができるのもおもしろいなと思います。これは生きる力、そのものに、つながっていくものです。

だからわたしは、冷えとりはいいなあ、すぐれているなあ、と思うのです。

「秋の生マー2009」会場の様子