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今日の編集部

さるお方と例の路地へ

 

こんにちは!

月・木担当の川口ミリです。

 

先週の木曜日のブログの終わりで、

わたしは謎を残したままにしていました。

 

それは、

「わたしは誰と岐阜へ遊びに行ったのでしょう?」

というものでした。

 

美濃の彼氏?……否。

 

美濃へあそびに来た友だち?……否。

 

おとうさんおかあさん?……否。

 

答えは……

 

なんと…………、

 

 

服部みれいさん……

 

の、

 

おとうさま!!!

 

 

でした!

 

 

(これ、予想が当たった方がいたらすごいなあ。)

 

 

みれいさんのおとうさま

(これ以下、Mさん)は、

とても気さくな方で、

スタッフみんなに親切にしてくださいます。

中でもわたしは美濃に一人で移ってきたばかりで、

まだ車もろくに乗れず、

まあ、なかなかにたよりない感じのため(苦笑)、

何かと気にかけてくださいます。

 

また、Mさんは大の映画好きな方なのです。

ご自宅の超大画面のテレビで、

小津安二郎監督の映画を観て、

原節子さんに胸ときめかせたり

されているそうとか。

車でひとっ走り、名古屋や岐阜へ

映画を観に行かれることも日常茶飯事。

 

というわけで、

同じく映画好きのわたしを

マイカーの助手席に乗せて、

ミニシアター映画鑑賞の旅へ

連れて行ってくださったのでした!

 

 

Mさんは、映画のほかにも、

クラシック音楽の鑑賞や

読書、スポーツ観戦、ロードバイク、登山など、

ほんとうに多くの趣味をお持ちです

(みれいさんはおとうさまのことを

よく「高等遊民」と呼んでいらっしゃいます・笑)。

 

ご自宅の畑では、農業も営んでいらっしゃいます。

 

博識かつ好奇心旺盛でいらして、さすが

みれいさんを育てられた方!という感じがします。

きっとみなさまが今想像されている通りの

すてきな方ですよ〜!

 

 

Mさんは喜寿を迎えられたばかりで、

わたしは28歳で、ほぼ50歳の年齢差があることになります。

 

しかし、

映画という同じ趣味があること、

そして、Mさんの話がおもしろいことで、

年齢による違和感はまったくないし、

むしろ、とてもエキサイティングな1日でした。

 

 

岐阜の柳ケ瀬商店街に着き、

お目当ての洋食屋さんの開店までに

少し時間がありました。

 

Mさんの提案により向かったのは……、

わたしが先日ブログでご紹介したナイスな路地、

アクアージュ柳ヶ瀬

 

(実はMさんは「今日の編集部」の

熱心な読者なのです!)

 

高島屋の向かいから入り、大通りへ出るコースで。

その場合、入り口はこんな感じです。

 

IMG_1751

 

誰かと行くと、発見があっていいですネ。

Mさんが、アクアージュのちょうど真ん中あたりで

不思議な出窓を発見したのです。

 

お店のウインドウでも、個人宅の窓でもないのですが、

窓の中には、さまざまな国のものと思しき小物が

大量に飾ってありました。

 

ロシアの歴代指導者たちが描かれたマトリョーシカ、

ブラジルのものと思しき、トロピカルな色彩のうちわ、

アフリカか南アメリカか、異国情緒のある、木製の人形たち……、

など、さまざまな国のおみやげ品が、ほんのちいさな出窓の中に

所狭しと並べられていました。

 

5分間くらい、窓の前で足を止めたまま、

「これはおそらくあの国のものですね」と

話し合うわたしとMさんなのでした。

 

 

Mさんは、転勤生活を経て

岐阜に住んで20年ほど経つそうですが、

アクアージュを通るのははじめてだったそう。

気に入ってくださっていました。(うれしい!)

 

 

そのあとは、

先日のブログにも書きましたが、

洋食屋(キッチンねこ一)さんへ開店ちょうどに到着。

わたしはカニクリームコロッケ定食、

Mさんはカキフライ定食を食べ、

映画館では、ラッキーなことに、

ちょうど映画の日ということで、900円で、

『アンジェリカの微笑み』という作品を観ました。

 

 

映画を観終わり、駐車場まで歩く間にも、

ひと昔前のことについて、

いろいろと教えてくださいました。

 

たとえば……、

 

Mさんが銀行の新入社員として

務めていた頃の柳ヶ瀬商店街は、

平日でも押すな押すなの大混雑。

夜は、名古屋のお金持ちの人たちがこぞって

飲みに来ていたこと。

 

登山好きのMさんは、

高所に慣れるために、銀行の屋上の隅で

縄跳びをしていたこと

(破天荒!)。

 

 

車での帰り道の途中には、

以前、みれいさんとも行かれたという

児童書専門店「おおきな木」さんにも

わざわざ寄ってくださいました。

落ち着いた雰囲気の、よい本屋さんでした。

伊奈波神社の近くにあり、春になると、

周辺では桜がきれいなんだそう。

そのときに、またゆっくり観に来たいなあ。

 

 

10時に美濃を出て、

これだけ盛りだくさんのことをしても

15時半には帰っているという、

Mさんのアテンド力が輝く、

たのしいたのしい旅路でした。

 

 

語弊があるかもしれませんが、あえていうと、

今、自分のことを、20年遅れで

おじいちゃん子になったように感じています。

20年前は、両親の実家と離れたところに暮らしていたせいで

祖父母にたまに会っても、思うように仲よくできなかったのです。

その空白を埋めているような気に、少し、なっています。

 

エムエム・ブックスに

毎日出勤してくださっている

福太郎さんのおとうさま、Kさんも

とってもよくしてくださいます。

毎朝、早くに出勤して

お店のそうじを早々に開始してくださり、

「おはよう!」と、

スカッと気持ちのいいあいさつの声を

みんなにかけてくださいます。

終始ニコニコされていて、

お仕事ぶりもていねいで、

困ったときには、いつでも助けてくださる……、

そんなすてきな方です。

 

 

ひとつ、コンシャスプランを考えました。

「年が離れた友だちをつくろう」です。

(MさんやKさんを「友だち」というのは大変失礼ですが、

コンシャスプラン上は、そのようにさせていただきました。)

 

あえて条件をつくるとしたら、

趣味や仕事など、何か通じ合う部分がある人がいい、

ということでしょうか。

その通じ合う部分に支えられながらも、

年齢層がちがうことにより、

あたらしい世界の観方をおしえていただけます。

 

刺激的です!