murmurbooks

今日の編集部

恥と路地

 

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おとといのみれいさんの日記を受けまして……、

思えばわたしの場合、人の歯に何かついている場に遭遇するのは、

ある程度近い関係の、年あるいは社会的立場が

上のひとに対してが多いです(なぜか初対面の人の場合はない)。

「○○さん、ちょっと、ついてます」などと、ストレートに

なるべくさっと伝える、ということを続けてきました。

 

なぜなら、自分も

◎あんドーナツ食べたら砂糖が口のまわりにべったり

◎お好み焼き食べたら青のりが前歯にはさまっている

◎赤ワインを飲んだら前歯が赤く染まっている

といった感じで、恥をかいてきたからです! きゃー!

 

恥をかいた、というのは、

誰かに揶揄されたの何のというより、

ふとトイレに立ったときに鏡を見て

「やだわたしこんな状態で過ごしてたんだ……

どうして教えてくれなかったの?」と

ショックを受ける、というようなことです。

そんな思いを目の前にいるこの方にさせてはいけない!

という使命感を感じていたのです。

 

そんな話を編集部でしたところ、

「それはミリちゃんの記憶かもよ。

鏡で自分の顔を見たとき、歯に青のりついてても、

みんながみんな、いやな気持ちになるわけじゃないよ」といわれました。

 

た・し・か・に!

 

当然のことかもしれませんが、

自分にとっては目からウロコでした(←リンクがしつこいw)。

今後、もし目の前の人の歯に黒ゴマがはさまっていたとしても、

落ち着いていられそうです。

前なら、指摘しなきゃと思ってウズウズしていた(笑)。

当分は、みれいさん式の

「近しい人→鏡みてきて、と小さく耳元でささやく

近しくない人→指摘しない」でいこうと思ってます。

 

マーマー編集部、あらため

「歯に何かがついている問題2016」検討委員会では(笑)、

読者のみなさまのご意見もゆる〜く募集しています。

どうしているかぜひ教えてください!

 

さて、突然ですが

わたし、路地が好きです。

大通りに垂直に走る、何本もの小道……

都市でも田舎でも、日本でも外国でも、

どこに続くかわからない、細い道を

ずんずん進むことのロマンったら!

たまらんです。

 

先週末、岐阜駅のほうへ家族旅行に行ったんです。

途中、ひとりで街をぶらつく時間がありました。

行くのは3度目だけど、ひとりははじめて。

だからこそ、ここぞとばかり

ミツバチ食堂さん、さかだちブックスさんをはじめ、

気になっていたスポットを、文字通り全巡り(!)しました。

 

そのうちのひとつが、

柳ヶ瀬の商店街の中を走る路地。

その名も、「アクアージュ柳ヶ瀬」。

扉の写真がその入り口です。

あくまでいい意味で、ヤバい空気がムンムンただよってませんか?

ずっと通ってみたくって、ついにそれが叶いました。

京都のイノダコーヒ本店の、建物と建物の間の

小道にも通ずるクラシカルな趣き……、

ヨーロッパ的様式と昭和感が

壮大なコラボレーションを繰り広げていました。

 

岐阜市の公式ページから引用しますと

「イタリアンイメージのパサージュ(路地)をイメージし、

かつ街区毎に古代・中世・近世とその時代を表現するため、

コロシアムイメージの噴水や、

ロココ建築風の柱構造としたアーチ等を設置」したとのことです。

 

「こんなにイケてる路地なのに、

ほとんど誰も通っておらず……もったいない!

日曜日、シティボーイが集まったりしてもいいはず!」

と、ひとりで熱くなってしまいました。

それで、マーマーガール&ボーイのみなさまに

こうしてご紹介してみた次第です。

 

ほかの人はどう感じているかわからないけれど――

これからもアクアージュ柳ヶ瀬を通り続けたいと思います!