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読者の広場

熊本からのおたより 前編

 

先日、熊本の読者の方、Mさんからいただいた

おたよりをご紹介させていただきます。

弊社からお送りさせていただいた小包へのお礼

(Mさん、ごていねいにありがとうございました!)

からはじまり、

こころに迫る文章が続きます。

前後編に分け、まずは前半からご紹介させていただきます。

 

 

福太郎さん。

今日、思いがけず届いた荷物、すごくうれしかったです、

ほんとうに、ほんとうに……。

注文したいなと思っていたけれど、

物流の事情がわるかったりするこの状況で

通販を使って自分だけって、気が引けるというか……

落ち着くまでがまんしようと思っていました。

 

お茶! おいしかったです。

何回もメッセージカードを読んで、

お茶をすすって、涙がワーッと出ました。

冷えとり靴下をはいていても、足が冷たくて、寒くて。

でもお茶を飲んで、

靴下は前と変わらない枚数なのに、

じわ〜っと足があたたかくなりました。

今もヌクヌクしています。

こころが冷えていたのが、ほぐれたのかな?

 

 

頭の中とテレパシーでは、

福太郎さんとみれいさんに近況報告をしていました。

無事をおしらせしたいと思って、

いざ書こうとすると、伝えたいことがありすぎて。

そして、まだ余震もあり、気持ちが揺れる。

前向きに「ヨシッ!」というときと、

何もかも億劫になるときと、交互にきます。

 

住む家もあるし、日常生活も戻ってきだしたし、

避難所も出たし、水もガスも使えるようになったし、

ありがたいことだけれども、

 

がれきや捨てられたままの災害ごみ、

傾いた家、デコボコに割れている道路、

「危険」の赤紙が貼ってある建物や職場の壁のひび、

災害派遣の車、閉まったままの大好きなお店、

「ビルがとりこわされることになったので、

営業は5月28日までです」

とおっしゃったときのお花屋さんのお顔、

「家賃を払って、修繕をして、と考えたときに

このまま続けられるかわからない……」

とおっしゃるアロマのお店の方。

 

命は助かったし、生活もできるし、

車中泊やテントの方もいらっしゃったり、

もっとひどい状況の方はたくさんおられる中で、

とっても甘えているかもしれないけれど、

わたしは傷ついていると思います。

 

 

うつくしいものを見たい。

大好きなカフェでゆっくりだらだら、

友だちとしゃべりたい。

半身浴をゆっくりしたい。

もうこわい思いはしたくない。

避難所も行きたくない。

 

水もガスも電気も使えなかったら、

お店が開いてなかったら、

棚に何もなかったら、

物流が止まったら、

すぐにパニックになるんだな〜。

消費者って弱い。もろい。

人工的に破壊する戦争やテロって最低。

祖母たちの世代って、よく耐えて

満州から生き還ってきてくれて、

命をつないでくれたおかげで、わたしがいて。

でもそのわたしは、今、ひとりで

何のために生まれてこの経験をしているのかな。

 

 

クリーニングするか、呼吸か、

冷えとりか、TM瞑想か。

いっぱい方法は教えてもらっている、

マーマーマガジンに(^u^)

 

3月に、加藤先生のレッスンを福岡で受けて

ラーメンをご一緒したりで、

地震のあと、何度も先生から

お電話をいただきました。

ありがたし!

福岡の呼吸仲間にも、ずいぶん支えてもらいました。

それもこれも、マーマーのおかげです。

 

それから『重版出来!』、

すごくおもしろくて明るくて、

久々に笑いました〜。

出てる役者さんも好きなひとばかりで、

教えてくださってありがとうございました。

 

 

夜中の地震はこわいので、目が覚めます。

ゆっくりおふろに入って眠るために、

ちょっとだけ別世界に行きたいですネ。

でも熊本が好きだから、

こんなにこわい目に遭ったけど、

毎度、水害や台風でひどいことになるんだけど、

きらいにはなれない。

 

震度7が2回もあって、

あの3日間で、震度5とか6とか、

緊急速報ブーブーサイレンを10何回?聞いて、

からだはビビりまくりで、

熱は出るわ、せきはいまだに止まらないわ。

今は、ポジティブシンキングが無理でも

しょうがないかナーって思います。

だってかなしいもの。

でも、いろいろな方法で整えていきたいです。

 

(Mさん|熊本県)

 

後編へつづく)