冷えとりガールズ

#12 冷えとりの会レポート後半
靴下のギモンあれこれ 立花真紀さん(校正者)

 

初回アップ|2009年5月22日

 

先週からの続きです。冷えとりガールズ初心者は、質問がいっぱい! 立花さんの質問にうなずく方も多いのでは? では、さっそくQ&Aの続きをお届けいたします。立花さん、よろしくお願いいたします。

 

12枚重ねても大丈夫!

Q:靴下を4~5枚履いても足先がまだ寒いです。どうしたらいいのでしょうか!?

靴下を履きはじめたころは4枚でもあたたかだったのに、半年以上経つと足先が冷たく感じられるように。特に冬は5枚履いても、まだ寒い! この訴えに、幸恵さんは、こうひと言。

A(幸恵さん):靴下をもっと履けばいいのです。

そうかー。よく考えれば、寒ければ上半身はいくらでも重ね着をします。足元だって同じことで、寒ければ靴下を何枚でも重ね履きすればいいはず。なのに、そう思いつかなかったのは、やはりどこかでまだ「靴下はふつう1枚」という常識にとらわれていたからでしょうか。

ちなみに、この日の幸恵さんは「靴下を12枚履いているよ」とのこと。

「え? 左右6枚ずつということ?」(byみんな)
「ううん、左右12枚ずつ」(by幸恵さん)

思わず幸恵さんの足元をのぞきこみましたが(失礼しました)、決しておかしな感じはしませんでした。重ね履き用の靴下は1枚1枚が薄いので、ある程度重ねてもビックリ巨大足にはならないのですね。

幸恵さんの足に励まされ、わたしもいま6~7枚履きに挑戦中。重ね履き用靴下は履き口のゴムがきつくないので、履き心地が悪いことはありません。あたたかくて快適です。

重ね履きをはじめてしばらくすると、からだが冷えに敏感になるので、以前より寒く感じるようになることも多いそうです。

 

上半身を薄くするには?

Q:靴下を重ね履きしても、どうしても上半身を薄着にできません。どうしたらよいでしょう!?

義晴先生の本によれば、臓器が集まっている上半身に比べて、下半身と足元の温度は低いとのことです。足元の冷えとりをして、この温度差をなくすと、 体内の血と気の巡りがよくなって健康になっていくそう。そのために、足元をあたためると同時に上半身は薄着にして、上下の温度のバランスをとることが大 切、と。

冬なら、下半身は靴下重ね履き、ズボン下(レギンズ)、レッグウォーマー、ズボンにロングスカートで、上半身は半袖か袖無し(!)がいいとか。首回 りや手首もなるべく露出せよ、とあります。でも、寒がりのわたしは、冬に半袖なんて考えただけでもブルッ。そんな震えるわたしに、幸恵さんはまた、こうひと言。

A(幸恵さん):靴下をもっと履けばいいのです。

ええっ、またもですか!? うーん、ほんとかな。
でも、この日の幸恵さんをよく見ると、薄手の長袖カットソー1枚に半袖のチュニックを重ね着。カットソーはひじまでまくり、手首は出ています。

「本当は半袖を着たいけど、さすがに冬に妙齢の女性が半袖でウロウロしていると妙な目で見られるのよー」(by幸恵さん)

たしかに当日は真冬、暖房が入っている室内とはいえ、長袖ニットを着ている出席者も多数でした(わたしなぞはハイネックのウールセーターにウールカーディガンを重ね着)。

その幸恵さんの足元は12枚ソックス……。実物を前にすると強い説得力があります。ちなみに冷えとり歴が少し長いマーマーマガジン編集長もこの日は半袖でした。

この二人によれば、冷えとりをどんどん進めて下半身が充分あたたまると、今度は暑くていられなくなり、自然に上を薄着にしたくなるよ、とのこと。このとき、絶対靴下を脱がずに上着を脱ぐのよ、とも。そうすれば、快適なあたたかさになると。

そのことばを信じて冷えとりに励みつつ、最近は意識して上着を1枚減らしています。カーディガンの代わりにジレを着たりと、できることから。薄着にしただけでおしゃれな気分になって、心身ともに一段と軽やかになりました。

 

「かゆみ」もからだからのメッセージ

Q:冷えとりを続けていたら、何だか足のすねがかゆくなってきました。どうしたのでしょう!?

これはつい最近のこと。特にお風呂に入っているとかゆくて、ぼりぼりかいているうちに傷ができてしまって、見た目悲惨な状態です。寝るときに布 団に湯たんぽも入れていたし、日夜絹のレッグウォーマーも履いていたので、夫からは「暑くて、あせもができたんじゃない?」といわれるしまつ。義晴先生の 本にも「かゆくなることもある」と書いてあったけれど、この状態はあまりにひどいかも。もしかして、ほんとにあせも?

でも、幸恵さんのお話を聞いているうちに、質問するまでもなく、次の答えがこころに浮かんできました。

A(幸恵さん):毒がどんどん外に出ていっているのです。

幸恵さんはさまざまな方々の冷えとり体験談を話してくださいました。

首に瘤ができた方、背中一面に膿みがたまっていた方が長時間の半身浴をして、毒を体外に出した話はとても印象的でした。幸恵さん自身も冷えとりをはじめてしばらくして足がかゆくなり、3年間もかき続けたとか。そして、子宮内膜症を克服したそうです。

本当に「毒は出たがっている!」のです。
こうした体験談を聞いているうちに、わたしのこのかゆみも毒出しだと納得できました。そうして、これまたE子さんの言う通り「恨むでもなく、戦うでもな く、ひたすら冷えをとってあげればよかっただなんて!」です。かゆみをむやみに恐れたり、止めようと薬を使ったりしなくていいのだとも感じました。

本当に害のあることなら、からだが本能的に知らせてくれるはず。自分のからだをそう信じられるようにもなりました。 ちなみに冷えとりをしていると、いろいろな部分にかゆみや痛みを感じることも珍しくないそう。それらを恐れず、ひたすら冷えとりを続けていると、やがてなくなっていくとのことです。

冷えとりを続けていけば、もっと軽やかに、屈託なく、楽しく人生をおくれるようになるのだろうな。豪快、かつ軽快に語り、気さくにわたしたちの話も聞いてくださった幸恵さんとお会いして、そんな思いをますます強めました。

これからも気長に冷えとりライフを続けたいなと思います。

 

☆レポートしてくださった方:立花真紀〔たちばな まき〕さん
編集者を経て、校正者に。マーマーマガジンをはじめ、多数の書籍で、校閲を行っている。趣味は、陶芸など。土にさわっていると、森林浴をしているように呼吸が深くなるから不思議。気もちよいです