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マーマーなリレーエッセイ

#5 森美智代(森鍼灸院院長)その1

 

毎日青汁1杯生活19年!

森美智代さんに聞く

断食道場とふしぎなはなし

 

 マーマーなリレーエッセイ4回目から3回ぶん、

『マーマーマガジン フォーメン』の「不食・少食特集」に

ご登場いただいた森美智代先生のお話をご紹介します。

断食道場をスタートした森美智代さん。道場のこと、これからの世の中のこと、

あたらしい世の中のこと、編集部がお話をうかがってきました。

 

この春、三重県の名張に断食道をつくりました。

 

断食道場をはじめることにしたきっかけは、

臨死状態を3回も経験している小林健先生という方です。

ふだんはニューヨークに住んでいらっしゃるんですが、

日本にいらした際にお会いして、おもしろいお話をたくさんしていただきました。

70歳代なんだけれど、とてもエネルギッシュな方で。

 

この小林先生がひょんなことから、わたしの恩師である故・甲田光雄先生の思いを

伝えてくださるようになったんです。小林先生と日本でお会いしたときに

「森先生のオーラはすごく突き抜けてるね」と、

最後にハグしてくださったんですが、そのときから、

小林先生、甲田先生の思いが不思議とわかるようになったって。

 

あるとき、小林先生を通じて、甲田先生のメッセージが届いたんです。

それは、「無農薬の畑があって、聖なる雰囲気を思い出せるような、

俗世とはちょっと離れた断食道場をつくっては?」という内容でした。

 

「道場をつくる場所は、農薬でいっぱいの土や、コンクリートや石で覆われた

土地ではなくて、土に生き物がいっぱいいて、呼吸しているような土地がいい。

そこで穫れた、いのちに役立つ成分をいっぱいもったお野菜さんたちを

少しだけ食べることで、訪れる人たちが健康になっていく。

ストレスいっぱい、公害いっぱいの社会で疲れ果てた人たちが、

ちょっと立ち寄って休憩をするような場所。

単に病気の治癒や経済的な成功が目的なのではなくて、

癒しの場というか、隠れ家というか、そんな場をつくってほしい」って。

 

 

最初は、わたしも無理ですって、いったんです。

わたしの治療院は、住むのにもよくないし、地価も高いし、

星も見えないし、井戸水は茶色いようなところ。

でも、「古民家」とか「いなか暮らし」とかいうキーワードで

インターネット検索してたら、三重県の名張でいいところが見つかりました。

大阪から電車で1時間くらいで、駅から近く、

車の運転ができないわたしでも行ける。

しかも部屋が14もあるから、たくさんの人たちが泊まれると思いました。

 

最初来たときには廃墟みたいな感じだったんです。

でも、炭を埋めて、漆喰を塗って……みんな、自分たちの手で行ったんですが、

おかげで、とても気持ちいい感じのする、落ち着く場所になりました。

すごく暗かった家が明るくなった気がします。

漆喰と木でできた家は、寒いかもしれないけれど、空気を汚さないし、

第一カビが生えないんですって。

シックハウスの元になる化学物質もとってくれるから、

アトピーの子にもいいらしいんです。断熱や防音の効果もあります。

 

こうした作業がひと段落ついてから、断食道場のはんこをつくってもらおうと、

東京の世田谷にある不思議なはんこ屋さんに行きました。

そうしたら「そこは次元がちがうから、僕のはんこはじゃまをする。

だからつくってあげない」って言われてしまって。

「(森先生の)断食道場は、みんなのこころの癒しの場になったり、

修行の場になったりする神社のような場所。でも(うちのはんこ屋は)、

商売繁盛とか健康祈願のはんこだから、必要ないよ」って。

 

断食道場は、伊勢神宮まで電車で1時間くらいです。

断食のはじめに、お参りしに行きます。断食の成功と世界の平和をお祈りし、

神さまに守ってもらいながら断食をするためです。

 

また、奈良の飛鳥にも1時間くらいで行けるんですよ。

石舞台などを近くでよく見ることができます。

その中に益田岩船(ますだのいわふね)という、

オーブがいっぱい出ている巨大な石があります。

はだしで石にさわると、

ジンジン電気にさわったかのようなパワーが感じられる石です。

 

巨石って、宇宙人さんたちが石に託しておいたお手紙を

人間が見るのを待ってる場なんじゃないかなって思うんです。

地球が生まれてから今の人類の文明が来る前に、

別の文明を何回か経たかもしれないんですが、

そのときに生きていた人たちの元に

宇宙人さんたちが来た可能性があると思っているんです。

 

彼らは未来のわたしたちのために、石に、波動みたいな感じのお手紙を残した。

ふつうの石に残して、割られたり捨てられたりしても困るから、

いかにも変わっている形の巨大な石を選んだのかな、と。

墓石や建築資材にしたりしないような感じにして。

そうして巨石は、とても優秀なシャーマンたちがその石の波動みたいなものを

受け取ってくれるのを待ってるんじゃないかなあと思っています。

しかも近頃、石のエネルギーがすごく上がってきてるらしいんです。

 

先ほどもお話しした益田岩船からもパワーが本当にいっぱい出ています。

団地の横の、公園みたいな小山の中にあるんですけど、

一歩入ると聖域のような気配がある。

森の中に入るとひんやりするっていうか、静かな雰囲気になるでしょ。

そういう感じです。

一応看板とかはあるんですけど、見張り番みたいな人が誰もいなくて、

入場料もとられなくて、ひとりで行って、ひとりだけになれる感じの場所なんです。

瞑想しようが、楽器を演奏しようが、何をしても大丈夫みたいな感じ。

自然に囲まれて……。

 

断食をした人たちと一緒に石にさわって、パワーをチャージするとか、

「うー」とか「あー」とか言って、

日本語の母音の波動を石にぶつけて石とお話しています。

日本人の母音は、脳波が刺激されてとても心身にいいんだそうです(談)。

 

マーマーなリレーエッセイ #6につづきます



森美智代

もり みちよ|鍼灸師。大阪府八尾市にある森鍼灸院院長。短大卒業後、養護教諭として勤務中に難病である小脳脊髄変性症を発病するが、西式甲田療法を5年間実践して克服。その後、鍼灸師の免許を取得し、森鍼灸院を開業。1日に150ccの青汁と少量のサプリメントをとるだけの生活を20年近く続けている。著書に『「食べること、やめました」 1日青汁1杯だけで元気に13年』(刊=マキノ出版)『「食べない」生き方』(刊=サンマーク出版)、共著に『「ありがとうを言う」と超健康になる』(刊=マキノ出版)ほかがある。2015年、三重県名張市に断食道場を開業(所在地:三重県名張市瀬古口231)。近著に『断食の教科書』(刊=キラジェンヌ)好評発売中!