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マーマーなリレーエッセイ

#6 森美智代(森鍼灸院院長)その2

 

毎日青汁1杯生活19年

森美智代さんに聞く

あたらしい世界のはなし

 

 マーマーなリレーエッセイ4回目から3回ぶん、

『マーマーマガジン フォーメン』の「不食・少食特集」に

ご登場いただいた森美智代先生のお話をご紹介します。

断食道場をスタートした森美智代さん。道場のこと、これからの世の中のこと、

あたらしい世の中のこと、編集部がお話をうかがってきました。

第5回からの続きです!

 

今、戦争をはじめとする「競争」の中で

生き残らざるをえない恐怖の世界で生きている人たちがいます。

一方で、地球の気持ちと一体になったり、愛の波動でいっぱいになって生きている、

共生の人たちもいます。

 

そんな中、この地球では、共生の人たちが徐々に増えています。

共生って、いつも誰かと一緒じゃなきゃだめだとか、

これくらいの位置を保たなくちゃだめだとかいうことではありません。

一人ひとりの魂がよろこぶことを基準にして、お金ではなく、

感謝を感謝で返すみたいな循環を生み出していく、そんな人たちのことです。

 

ものではなくて、魂を尊重できる人がいっぱい増えて、愛の波動が増えてくると、

地球の波動が変わって、地球の次元も変わるんです。

つまりアセンションする、ということですね。

 

そしたら、「競争しなくっちゃ」とか「勝たなくっちゃ」って思う人たちも、

おのずと変わってくれると思います。誰かがダメとか言うことではなくて、

自分たちの思いを広げていくようなことをしていけば、

「100匹目の猿」ではないんですが、

地球全体がレベルアップしてくれるんじゃないかなあと思っています。

 

今、不食の人も増えています。日本ではまだ何人という感じかもしれないですが、

全世界的に言ったら、何万人もいるらしいんです。

昔だったらそんなにいなかったと思いますから、

だんだんと世界が変わってきているということだと思います。

 

生まれてくる子どもさんたちも、クリスタルチルドレン、前世の記憶をもってる人、

宇宙の記憶をもってる人、神さまとお話できる人……

いろいろな、こころのきれいな人たちが生まれてきています。

 

だからこの世界は、決してがっかりするようなものではないし、

自分なりの愛をただ送り続けていくと変わっていくものなんですね。

競争をしているとそのうち、たとえば病気になったりして、

競争している人自身もいきづまります。

そしたら彼らもこちら(愛や共生の世界)に寄ってくると思いますよ。

 

自分たちばかり裕福であろうとして競争を続けると、

切羽詰まった状態になっていくんです。

今はご飯がたくさんあると思っていても、食糧危機は来ます。

少食にならなくてはならないときは来るんです。食べものが底をついたら、

工業製品がいくらあっても……やはり困るというような事態になってくる。

つまり、結局、競争社会の人たちはいきづまると思います。

 

そのときに、気分を変えるというか、ほかのところをパッと見ると、

「違う世界もあるんだな」と思うときがくるのではないでしょうか。

そんなとき、不食という手もあるということを宣伝しておくのも悪くないと思い、

断食道場をはじめたようなところがあります。

こういった自然派の思考って男の人にはどうなのかなと思ってたけど、

『マーマーマガジン フォーメン』の不食・少食特集に反響があったと知って、

本当にそういう世界になってきたんだなと思いました。

 

もちろん、一般的には食べている人もいて、

その人たちのことをどうとも思わないんです。

不食の人たちでも、ときどきは食べるようですし。

たとえば秋山先生は何日も断食状態だったのに、

事務員さんにフランス料理をたべさせるっていって、いきなり食べました。

わたしの知っているHさんという方でも、やはり、2か月くらい断食してたのに、

いきなりフランス料理を食べたけれどなんてことなかったようです。

 

秋山さんもHさんも、どうも、次元を変えて食べることができるそうですね。

そのあたりは、わたしのように病気をきっかけにちゃんと準備をして、

断食をするというシステムでずっとやってきた者としては、想定外なんです。

「え〜、大丈夫なの!?」という感じ。

同じことをやっても、大方の人は体調を悪くすると思います。

秋山先生やHさんは、特殊な例だから自分もできると思われては困ります。

「おなか空いたな」「あと何時間かな」と思っているようでは、

「ふつうの人」ですから。

まずしっかりと準備に入り、

断食直後は回復食にしてもらわないとうまくいかないです。

秋山先生やHさんは、何も食べてなくても「おなかいっぱい」って言ってるんです。

ふしぎな世界があるんだなと思いましたね。

 

 マーマーなリレーエッセイ #7につづきます



森美智代

もりみちよ|鍼灸師。大阪府八尾市にある森鍼灸院院長。短大卒業後、養護教諭として勤務中に難病である小脳脊髄変性症を発病するが、西式甲田療法を5年間実践して克服。その後、鍼灸師の免許を取得し、森鍼灸院を開業。1日に150ccの青汁と少量のサプリメントをとるだけの生活を20年近く続けている。著書に『「食べること、やめました」 1日青汁1杯だけで元気に13年』(刊=マキノ出版)『「食べない」生き方』(刊=サンマーク出版)、共著に『「ありがとうを言う」と超健康になる』(刊=マキノ出版)ほかがある。2015年、三重県名張市に断食道場を開業(所在地:三重県名張市瀬古口231)。