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今日の編集部

1228|金髪の効用

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みなさま、こんにちは!

 

 

突然ですが、みなさんは、誰かにいわれたことをそのまま、

「だまされたと思ってやってみた」ことありますか?

 

 

わたしには先日、「だまされたと思ってやってみる」

という機会が突然訪れました。

 

 

3週間前のブログ

福太郎さんのインスタグラム

先日のふみちゃんのブログ

それぞれ話題にあがっていたのですが、

わたし、金髪にしました!

 

 

もう1か月ほど経つのでしょうか、ある日、

みんなでワイワイ話しているときに

福太郎さんが突然、

「やまちゃん、だまされたと思って金髪にしたら?」と。

 

 

……!!!!!

 

 

「ぜっっっっったいに! いやです!!」

 

「無理です! 絶対似合わないし、からだにも悪そうだし、

頭皮も痛くなりそうだし、いいことないと思います!」

 

必死に抵抗。

 

「やってみたらいいじゃん。

いやだったらまた黒に戻せばいいんだし」

 

と、軽く答える福太郎さん。

 

まわりにいたみれいさんやスタッフも、

「うん、いいと思う! 似合いそう!」と同調します。

 

[人ごとだと思って……。

それにしても、これはやばい……。

逃げ道がないかもしれない]

と本当に焦りました。

 

「でも……。金髪はちょっと……」

と抵抗しつつ、

 

[いくらなんでも、こんなにいやがっているのだから、

たとえば明るめの茶髪にするとか、

ファッションを変えるとか、

ほかに妥協案考えてくれるだろう……]

というこころの声も聴こえてきます。

 

するちすかさず福太郎さんが

「中途半端な茶髪とかじゃなくて、金ね。

誰がどう見ても、金がいいよ!」

 

 

……と、突然、あることを思い出しました。

 

これまで、会議の場面でも、何度も

「だまされたと思ってやってみ」といわれていました。

 

でも、仕事の面だと、そのことばの真意がわかっていなかったなあ、

そういえば、数年前にもいわれたなあ、

と思い出しました。

 

でも、仕事上でわからないのだったら、形から入るのもいいかなと、

金髪にしてみるのもいいかなと、思いはじめました。

 

 

……これはもうするしかない!!!!!

と決意し、その週末に美容院に行ってきました。

だまされたと思って、やってみました。

 

そのときはもう、開き直って!

きっと似合うだろうといい聞かせたり、

もし、周りの反応がどういったものでも、

自分だけは、「いいじゃん、よくやったよ」と

ほめてあげようと決めていました。

でも正直、とても怖かったです。

 

 

金髪にするということは、本当に勇気がいることでした。

わたしにとっては、過去の自分をすべて捨てることに

匹敵するようなことだったのです。

 

(福太郎さんの頭の中では、

わたしの古い価値観、過去をいつまでも引きずる気持ち、

がんこな部分を崩す突破口だという確信があったそうです。)

 

がちがちに固まっているわたしの思い込みを崩し、

「どんなやまちゃんでも、みんな受け入れてくれるんだよ」

ということを示そうとしてくれたのでした!

 

 

さらに最近、気がついたことがあります。

 

わたしには、「1度会っただけでは人に覚えてもらえない」

というコンプレックスがありました。

 

「先日は、どうも」と、もし自分があいさつしたとしても

「(あれ? この人誰だったっけ?)あ……、どうも」という

気まずそうな相手の顔を見ることに、本当に、恐怖心がありました。

 

だからいつも、

「先日は、どうも。◎◎でお会いした△△の山田です」と

先にもう一度、自分の情報を相手に提示することで

自分が傷つくのを守っていたなあと思います。

けっこう無意識にやっていました。

 

自分の“存在感”を感じられなかったというか、

覚えていない=存在感のない人、ということを

突きつけられる気がして、怖かった……。

 

中学校のころ、バスケットボールをやっていたのですが、

コーチにいわれた一番ショックなことばは

「とも(わたしの名前)、今日存在感なかったな」といわれたこと。

 

など、“自分の存在感”を否定されることへの恐怖が

すごかったなあと思います。

 

それも、自分が自分のことを「存在しているだけでOK」と

認められていなくて、「◎◎の△△の山田」でいなければいけなくて、

◎◎や△△の部分をつくったり、しがみついたりして

いなければ、どうしてもいられなかったのだと思います。

 

でも金髪は目立つから、1度だけ会った人でも

覚えてくれている!

向こうから「先日は、どうも」といってくださるのです!

 

いや、本当は、「覚えられない」のも

「覚えてくれている」のも、

すべて思い込みだったのかもしれないけれど。

 

 

金髪の効用。

「だまされたと思ってやってみた」先には、

より自由になり、◎◎や△△の必要のない

自分に出合うことができた気がします。

 

思いきって勇気を出すことは、魔法のように、

わたしを安心させ、あたらしい自分にしてくれました。

黒髪に戻しても、この心境を一度感じられたら、

もう大丈夫だと思います。

 

まだまだまだまだ途上ですが……。

 

金髪のわたし、なかなかいいです!

 

 

 

(やまだともみ)