murmurbooks

今日の編集部

変化し続けるんだワン

 

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にん!

 

 

みなさん、こんにちは。

火&金担当の服部みれいです。

 

みんな、まわりの人が口々に、

暖冬暖冬って、いうんですけれど、

編集部がある岐阜の美濃、なかなかに寒いです。

 

美濃で生活できるように

冷えとりをはじめていたんじゃないかと思うほど……。

 

(いや、本当に、冷えとりなかったら

相当寒いと思います。

靴下はもう何枚自分ではいているかわからないほど重ねて

湯たんぽの上において、快適/うっとり)

 

(寒い地域にお住まいでないかたも、

湯たんぽを足にのせてデスクワーク、

湯たんぽをおふとんにいれて就寝、

ぜひぜひ試してみてくださいね。

こんなに気持ちいいんだ!って感じです。

足はゲキアツ、頭はクールに、ネッ/ウインク)

 

そう!

「みれいニュース」()でも

ご紹介させていただきましたが、

1/20発売の『天然生活』で、

新連載がはじまりました。

 

美濃での暮らしのことや

ローカリゼーションのことなど

「あたらしい暮しかた」について

書かせていただく予定です。

後ろのほうのページ。

ぜひ見てみてください。

(個人的には、金井美恵子さんの新連載がスタートしていたり、

轟木節子さんがワンピースのスタイリングしていたり……

spark joy 炸裂!!!)

 

spark joyといえば、ときめき(掃除のネ!)の英訳ですが、

ときめくといえば、『クウネル』です。

淀川美代子さん編集長でリニューアル。

もう、もう、胸がいっぱいですよね。

 

そうそう、これこれ、この感じ!!!

というコンテンツと写真、文章……。

 

子どもの頃から『オリーブ』やおしゃれだったころの『anan』を読み

大人になってからは『GINZA』を読んで大きくなった(?)わたしは、

自称、淀川美代子チルドレンで、

血に骨に、淀川さんがつくるページの感じが

もう、しみついてしまっている気がしています。

 

語り出すとかなり暑苦しいんですが、わたしは、

淀川さんがつくるページから、

もちろん「かわいい!」とか、

ある種のミーハー感覚みたいなものを

教えてもらったと思うのですけれど、

実はその奥にある

なんといったらいいのかしら……

女性として生きるときの、「ある種の態度」、

人間としての清潔さ、みたいなことを

感じ取って学ばせていただいたような気がしているんです。

 

雑誌って、パンクな部分がないとつまらないけれど、

でも、どこかこの清潔さがないと(正しさとも違うんです、)

しらけるというか、こう、

雑誌として「立たない」感じがあると思う。

 

清潔さは、編集長、編集長で、違いがあるんですけれど、

でも、何か、その雑誌を通底する

清らかさとか、潔さ、みたいなのが必要な気が……。

あたらしい、ということともつながっているんですけれど。

 

って、エラそうにすみません!

 

なにより、わたしは、

淀川さんがつくられる清潔さを、

全身で感じ取って育った世代だし、

淀川さんがもつ特有の清潔さが大好きだし、

またその本がこうして読めるのが、

とてもとてもうれしいです。

 

(これまでの『クウネル』が好きだった人には

「がーん」って感じかもしれないけれど、

ニュースステーションだって、キャスターが

久米宏さんから、古館伊知郎さんに変わったとき

「えー」ってなったかもしれないけれど、でもすぐにきっと慣れたと思う。

わたしはそういうのに似ていると思うナ……。

「がーん」ってなった方々は、

それだけこれまでの『クウネル』が好きだったってことで

それもすばらしいことだし、

でも、また違うフェイズに入って、

それはそれで、時代の必然なのかナって思ってます)

 

いやいや、実は、

『マーマーマガジン』本誌も、

現在、大リニューアル中で

(読者のみなさま、関係者のみなさま、

遅くなっていて本当にごめんなさい)

これまでの『マーマーマガジン』が好きだった人の多くは

「えー!!!???」ってなる可能性が大です。

 

 

だって、詩とインタビューの本に変わるんです。

 

 

デザインも大幅に改訂中です。

 

これまでの『マーマーマガジン』も「わたし」ではあったけれど、

ある一部分をきりとったもの、でもあって、

(年がら年中、冷えとりと白湯と瞑想と塩浴について

考えているわけじゃない)

これからの『マーマー』は、より私的な、

より「わたし」に近づくものになると思います。

そういったものを表現できるときがきて、

しあわせだし、やるからには

あたらしい、おもしろいものを、って思っています。

 

 

つい最近読んだ本の中で、

レヴィ・ストロースについて書かれた章でこんな文章がありました。

(どうでもいけどレヴィ・ストロースって

名前がすてきですよね〜。文章も、くぎづけになるほどすてきですが)

 

 

「人間の作り出すすべての社会システムは

それが『同一状態にとどまらないように構造化されている』

ということです。

どうしてそうなるのか、理由は分かりません。

しかし、おそらく人間社会は同一状態にとどまっていると

滅びてしまうのでしょう。

ですから、存在し続けるためには、

たえず『変化』することが必要なのです。

さきほど親族の存在理由は、『存在し続けること』だと書きました。

だとすれば、それは同時に『変化し続けること』でもあります」

 

『寝ながら学べる構造主義』(内田樹=著 文春新書=刊)より

 

 

 

存在し続けるために、

『マーマーマガジン』も変化します。

 

逆にいえば、

「ずっと同じ」って

ある種の狂気をはらんでいるんですよね。

 

「ずっと覚えている」

「ずっと同じ感情をもち続けている」って。

 

 

変わり続けることを

たのしんでいきたいです。

 

 

チャオは、「お休みする」といったとたん、原稿の依頼があちこちからやってきて、「別れる」といったとたん恋人に「やっぱりアータが好き」と追いかけられるような状況と似ていて、逆に「ヤル気」をぶりぶり出したほうがかえって休めるんじゃないかと夢想しているところです(ぜいぜい)