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別マー連載

更新日 2013/11/22

別マー連載 冷えとりガールズの集い

第59回:読マー! イライラ、メソメソ……、すべてが毒出し 坊薗初菜さん

東京都在住の坊薗初菜さん、最初は冷えとりを面倒だと感じていたそうですが、少しずつ試していくうちにどんどんハマっていったのだとか。後半の、こころの揺れや不安自体が毒出しだと気づいたエピソードに、思わずぐっとくるレポートです。では、さっそくどうぞ!

半身浴がやみつきに!

数年前、何かのイベントで、服部みれいさんが
「靴下4枚はいているの」
とおっしゃっているのを聞きましたが、
当時はなんだかピンときませんでした。

時が経ち、冷えとりを本格的に知ったのは
ちょうど1年前のこと。
「ああ、あのときの靴下の話は、
冷えとりのことだったのか」
と、やっと意味がわかりました。

30歳をすぎたころから、からだの衰えやだるさ、
疲れやすくて気力がなくなるのを
なんとかしたいと思っていました。
もともと薬が大きらいで、
そんなわたしにとって冷えとり健康法は、
まさに「渡りに船」だったのです。

インターネットで調べたら、
靴下もさほど高額ではないと知り、さっそく購入。
半身浴も、最初は面倒だなあと思っていたのですが、
「冷えとり健康法の本にも書いてあるし……」
と思って試してみたら、気持ちよくて、
すっかりやみつきに!
今では、平均30分〜1時間、
長いときは1日中、
湯船から出たり入ったりを繰り返しています。

まだ、食生活までは気がまわっていないのですが、
それもいつかねと、らくちんに考えています。
この「面倒くさがり」もきっとわたしの毒なので、
いつかなくなったらいいなと思います。

季節ごとの毒出し

わたしは舞台俳優をしているのですが、
勝手に役柄の設定を「冷えとりをしている」ということにして
靴下を8枚くらい重ねたまま出演することが多いです
(一応、演出家には了解を得ています!)。
観に来てくれた友人は
「舞台でも冷えとってるんだね〜」と笑っています。

本番前も、足湯をしながらメイクすると、
お化粧のノリがいいですし、
何より、足元があたたかいと緊張することも少なくなり、
地に足のついた演技ができる気がします。

今は冷えとり1年目ですが、
季節ごとに、こころの毒出しがありました。

春は、ヒステリーやイライラが強くなり、
夜になるとキーキー泣き叫ぶ。
夏は、自分勝手に考えすぎて、友人と大げんか。
秋は、悲しすぎて、自分が無価値に感じられて、
「何もしたくない、でも誰かに認められたい」
という傲慢が出てきたり。
これまで、本当に自分の軸がぶれぶれでした。

毒出し中は恋人が相手をしてくれたのですが、
わたしがあまりにも感情をコントロールできないでいると、
「毒出しだから大丈夫だよ。そのうち終わるんでしょ」
とまでいってくれるようになりました。
本当にありがたく、感謝しています。

出せば出すほど、いい方向に

あるとき、目の前で車の衝突事故が起こりました。
車同士がぶつかった瞬間、
ガラスが割れてバラバラと落ちるさまを
目のあたりにしたんです。

事故自体は、ガラスが割れただけで
ケガ人はいなかったので、不幸中のさいわいでしたが、
目の前で事故が起こったことがすごくショックで、
激しい動揺に襲われて、涙が出てきました。

事故の直前までは、
ここ数年で一番ごきげんな気持ちで
将来の展望をたのしく考えていたところだったんです。
それが、事故を見たことで、
一気に不安になってしまい……。

「あんなにウキウキしてたのに、
なんでこんないやなことが起きたのだろう」
と半日考えました。
そして突然、
「あっ、こうやって動揺して不安になったこと、
それ自体が毒出しなんだ!」
と気づいたのです。
こころが揺れ動いたことで、
澱のようにたまっていた感情が
一気に噴き出したのだと思います。

毒出しが進むたび、
こころがどんどんほぐれていくのがわかります。
なんにも見えなくなるくらい苦しい瞬間もあるのですが、
それも毒出しだと気づくと
「最終的にはいい方向に進んでいるんだろうな」
と考えることができます。

今では、毒出しで苦しいときも、
「ヨシヨシ、毒よ出ろ、毒よ出ろ、ふっふっふっ!」
とほくそ笑んでいられるようになりました。

みれいさんが、毒出しのとき
「やったーっ!」と叫んでいた
という話を思い出して、
わたしも真似しています。

編集長より

ぼうずさん、ありがとうございます! とても興味深いレポートですね……(むむむ)。舞台に上がるときも冷えとりをなさっているという話もですが、事故のお話がすごい。冷えとりを続けていると本当に、なんでも毒出しだと思えるようになるのがありがたいですね……。が……この事故を見たエピソード、わたしもとっても勉強になりました。ありがとうございました!!

☆プロフィール
[ぼうぞの・はつな]

東京都在住。「最近猫を飼いはじめました。飼育するにあたり、『猫にとってのしあわせとは何か』を真剣に考えています」

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