murmur magazine | マーマーマガジン

彼の体調不良で冷えとりをスタート

わたしは寒がりで、とにかく1年中、手足が冷たくて、
冬はだるまのように、
上着を何枚も重ね着していました。

今思えば、頭寒足熱とは
まったく反対のことをしていたので、
手足の冷えは当然のことだなと思いますが、
そのことに気づかせてくれたのは、
約1年半前の秋、書店で平積みになっていた
『冷えとりガールのスタイルブック』（主婦と生活社＝刊）
でした。

当時は本の反響がすごくて、
重ねばき靴下が品薄だったのですが、
お店の方がとても親切に対応してくださり、
なんとか冷えとり用の靴下も手に入ったので、
まずは、絹の５本指、綿の５本指、絹の先丸、
綿の先丸ソックスを重ねるという
基本の4枚ばきからスタートしました。

冷えとりをはじめて1週間が経ったころ、
遠距離恋愛中の婚約者が、
体調不良を押して会いに来てくれたことがありました。

わたしは、ここぞとばかり、体調の悪い彼に、
わたしの冷えとり靴下をはかせてみました。
すると、みるみるうちに彼の体調が回復したのです！

ふだん、彼は「まったく冷えを感じていない」
とのことでしたが、
タイミングがぴったりだったこともあり、
重ねばきの効果をからだで実感。
もちろんわたしも、それ以来、
毎日、靴下をはき続けています。

シルクの下着を毎日手洗いする彼

その4か月後、東日本大震災が起きました。

彼は、震災の被害が大きかった地域に暮らしていたため、
連絡が取れない日が続きました。
わたしは心配でしかたがありませんでしたが、
いつもよりたくさん靴下を重ね、
足湯や半身浴をして、
こころの冷えもとりながら、
なんとか乗り切りました。

あとで彼に聞いたところ、
そのころは、停電や断水が何日も続き、
入浴できないような過酷な状況が続いていたそうですが、
そのときも靴下の重ねばきに助けられたようでした。

昨年の冬はとても寒かったので、
冷えとりバージョンアップにちょうどいいと思い、
彼にシルクのズボン下をプレゼント。
そうしたら、思いのほか、はき心地がよかったようで、
すっかり手放せなくなったそうです。

実家で生活している彼は、
合成洗剤で洗濯しないわたしの影響を受けて、
自発的に、入浴時にズボン下の手洗いを毎日続けていますが、
苦にはなっていない様子。
そんな彼を、とても尊敬しています。

わたしも気性がおだやかになって……

冷えとりをする前のわたしは、
ものぐさでわがままで怒りっぽくて、
いつも彼にケンカをふっかけていましたが、
冷えとりや食生活の改善などで、体調が整い、
気性もおだやかになりました。
彼も目を丸くするほどの変化が起きています。
そのおかげもあってか、ケンカ別れすることもなく、
婚約から長い時間かかりましたが、
もうすぐ籍を入れることになっています。

冷えとりのおかげで生足で過ごすことがなくなり、
彼からは、「まったく色気を感じない」と、
からかわれていますが、そういいながらも、
彼はそんなわたしをまるごと受け入れてくれます。
お互いをいたわり合うことができるパートナーに恵まれて、
本当にしあわせです。

今では、仕事に行くときでもレギンスは4枚、
靴下は 8〜10枚はいています。
そんなわたしの足元に、
最初は家族や友だちもギョッとしていましたが、
少しずつ冷えとりの輪が広がりはじめています。

冷えとりで、こころもからだもあたたかく、
みんなが笑顔でいられたらいいなと思います。