murmur magazine | マーマーマガジン

期間を決めてとにかくやってみた

結婚して、もうすぐ2年になります。

新婚当初は、仕事や、生活の環境ががらりと変わったことで、
ストレスをためてしまい、
あまり楽しい状況ではありませんでした。
飲酒をしたり、神経性胃炎になったりして、
だんだんと、からだにもこころにも
影響が出るようになりました。

そんな日が続いたある夏の日、
手足だけが氷のように冷たくなっていることに気づきました。
猛暑だったので、からだは暑くてたまらないのに……。
なんだかこわくなって、からだをよくする方法をいろいろ探し、
おととしの秋に冷えとりに出合いました。

すぐに靴下を取り寄せ、半身浴をスタート。
とにかく、ひと冬やり抜こうと決めました。

すると、その冬はインフルエンザにかかることもなく、
生理痛は軽くなり、子宮内膜症からくる
壮絶な痛みの下痢の症状も出なくなりました。
もう、うれしくてうれしくて、
靴下やレギンスの重ねばき、半身浴に湯たんぽと、
とにかく冷えとりを続けました。
夫は笑って、「それで元気になるなら」と、
重ねばきをするわたしを見守ってくれました。

震災と2度の妊娠

妊娠に気づいたのは、昨年の東日本大震災の日でした。

それからしばらくは、原発が、放射能が、
とにかくこわくてたまりませんでした。
細胞分裂をしているであろうわが子が、
本当に無事に生まれてくるのか……。

夫はわたしを隣の県にある実家に避難させ、
こわくて何もできなかったわたしは、
それでも冷えとりだけは続けていました。

そして1か月後、結局その子とはお別れをしました。
稽留（けいりゅう）流産でした。
そんなときも、習慣のように冷えとりだけは続けました。
すると、ふしぎなことに、
気持ちはどんどん楽になっていったのです。
「あの子はきっと、わたしのからだを浄化しに来てくれたんだ。
なんてありがたい……」
そんなふうに思えるようになった途端、
靴下がやぶれ出しました。
それまで一度もやぶれたことがなかったのに、
最初は、絹の五本指靴下の、親指と人差し指の間が、
裂けたようにぱっくりやぶれました。
それがおさまると、今度は親指、かかと……と、
次々に穴があいていったのです。

やがて、再び妊娠しました。

つわりがひどくて寝込んでしまい、
しばらく動けなくなりました。
進藤義晴先生の本に、
「冷えがなければ、つわりはない」とあったので、
「まだまだ冷えているってことだな〜」と思いました。

こんなからだでも、次の子は来てくれたのです。
それなら、つわりも毒出しだと思って乗り越えよう。
冷えとりをしていなかったら、入院していたかもしれない。
そんなふうに思い、ひたすら冷えとりを続けました。

毒出しを経て、夫にも変化が……

つわりがおさまってからは体調もよく、
今は出産が楽しみでなりません。
「あの毒出し（つわり）を超えたから、きっと大丈夫！」
と、毎日せっせと冷えとりを続けています。

もうひとつ、うれしい変化がありました。
冷えとりをはじめて1年経ったころから、
夫も靴下をはいて寝るようになったのです。
それだけでなく、わたしの体調が少し悪くなると
「半身浴をしたら？」とお風呂を入れてくれるまでに。

からだが冷えきっていた1年4か月前に、
もし、自分のからだと向き合わなかったら、
そして、冷えとりに出合わなかったら、
今でも、こころとからだに
冷えと毒をため続けていたかもしれない。
そして、あの子もこの子も、
自分のところに来てくれなかったかもしれません。

震災のあと、流産のあと、
自分のために続けられることがあって、
本当によかったと思っています。
自分のからだを自分で整えることができる。
それは本当に大切なことです。
冷えとりに出合えて、本当によかったです。