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別マー連載

更新日 2011/10/06

別マー連載 冷えとりガールズの集い

第35回:読マー! 冷えとりで、頭のかたい自分とサヨナラ 間仲七緒美さん

一気に冷え込んできた2011年秋……、ということで、今週も冷えとり体験談をご紹介します! 冷えとりにハマった間仲さんは、靴下10枚履き、半身浴は毎日最低1時間、そして食べ物にも気をつけて、ようやく気づけば1年が経過。思ったほど結果が出ないころに東日本大震災が起こり、「冷えとりとはこういうもの」と思い込みすぎていた自分に気づいたそうです。「冷えとりで結果が出ない……」とお悩みの方は、ぜひご参考に!

アトピーと向きあい続けた日々

わたしが冷えとりをはじめたのは、
『マーマーマガジン』のレモンの号(NO.05)
がきっかけでした。

もともと小さい頃からアトピーで、
一度はきれいになったものの、社会人3年目に突然再発。
子どもの頃より激しい症状が全身にばぁ〜っと出たため、
アトピー治療で有名な、とある皮膚科に通っていました。

そして、しばらくして結婚することが決まり、
どうしてもきれいな状態で結婚式をあげたくて、
薬も併用しながら冷えとりをはじめたのです。

「薬と併用」から、冷えとりだけの生活に

冷えとりをはじめてすぐは、
特に大きなめんげんもなく、
ただ、氷水に足をつけているかのような
ジンジンとした冷たさを、足に感じるくらいでした。

ところが、無事に結婚式を終え、すべての薬を断つと、
今までにないほど激しくアトピーの症状が出てきたのです。

特に、上半身全体、特にひじの内側と首がひどく、
かゆいのでかくと、今度はかき過ぎて痛くて……。
夏でも肌はカッサカサで、
かく度に皮膚がうろこのようにボロボロとはがれました。

これがめんげんだとわかっていても
とてもありがたいとかうれしいとは思えず、
激しいかゆみと痛さ、
生活や家事が思うようにできないつらさ、
本当に治るだろうかという不安で、
どうにかなってしまいそうでした。

薬に頼って楽になりたいと、
何度も薬に手を伸ばしかけました。
それでも、どうにかこうにか薬に頼らず続けられたのは、
冷えとりアドバイザーの進藤幸恵さんが
「足にできた湿しんを
3年間かきむしって完治させた」という話を、
「生マー」(『マーマーマガジン』のイベント)で
聞いたからです。
「石の上にも三年」というし、
「じゃあ、とりあえず、3年やってみるか……」
という気持ちになりました。

また、皮膚科に通っていた時に、
あまりにたくさんの薬を服用していたことも不安だったので、
「薬を使わずに治す」という考え方が腑に落ちたのも
続けられた理由だと思います。

とりあえず、3年。
「薬はまたいつでも使えるから」と自分に言い聞かせて
やっと1年が過ぎました。

ところが症状はまったくよくならず、
むしろひどくなるばかり。
食べものにも気をつけるようになったし、
半身浴は毎日最低1時間、
靴下は10枚履き。
それなのに思ったほど結果は出ません。
「どうして……?」と思っていました。

震災後、頭がガチガチだった自分に気づく

そして、あの3月11日がやってきました。
大きな揺れによって、わたしのからだについていた
「嘘の鎧」がボロボロとはがれていきました。
ちょうどその頃、カワムラタマミさんの
クラニアルセイクラルの講座を受けていたことも、
鎧がはがれる原因のひとつになったと思います。

震災のショックでパニックになっていたわたしを
タマミさんのことばがやさしく包みます。
「まず自分を整えなくては」
と、こころの底から思いました。
今まで自分に対してどんなに適当で、
どんなに嘘をついていたのかと気づき、
もう今までのような生活は
できなくなっている自分がいたのです。

アトピーの症状も過去最高にひどくなり、
痛さと寒気でベッドから起き上がって歩くのもやっと、
当時していた仕事もままならず、
休みがちな状況がしばらく続きました。

仕事を休んでいる間、
わたしは今までの自分についていろいろ考えました。
すると、自分が
「冷えとりとはこうしなければならない」と、
ガチガチに考え過ぎてしまっていることに気づいたのです。

たとえば、
靴下は10枚履かなければ「ならない」、
半身浴は長くしなければ「ならない」、
添加物の入ったごはんは食べては「いけない」、
甘いものは食べては「いけない」。

そんなこと、進藤義晴先生の本にも書かれていないし、
娘の幸恵さんもおっしゃっていません。
自分で勝手にルールをつくって自分を苦しめていたのです。
このままでは自分がダメになってしまう。
そう思ったわたしは、まず仕事を辞めることにしました。
しかも、あっさりと。

今まで仕事を辞めることは、
何かやりたいことがあるとか、妊娠したとか、
そんな理由ではない限り、
目の前のつらい状況から逃げるだけで
自分に負けることだと思っていました。
でも今は、辞めることによって
これからの人生が無限大の可能性をもっているように感じるし、
どうやって生きていこうかと、毎日が楽しくなりました。

自分を整えることが自信につながって

現在、仕事を辞めて1か月半ほど経ちますが、
食生活もより気をつけるようになったし、
アトピーも、まだ症状はありますが、
見違えるほどよくなりました。
家族や友人にも「本当にきれいになったね!」と言われます。

仕事を辞めたことで、
お金のことや将来のことなど
不安がないと言えば嘘になりますが、
それよりも今は「自分」。
ちゃんと自分が整えば、自然と何もかもうまくいく。
なんだか、根拠のない自信がからだ中にあふれています。

そして、もうひとつうれしいことが。
なんと、夫も半身浴をはじめたのです!

夫はシャワー派で、
ホリスティックなこともまったく興味をしめさないし、
もちろん靴下も重ね履きしないし、
体調が悪くなるとすぐ薬を飲んでいました。
その夫が半身浴をはじめてくれるなんて……。
これは大きな一歩だなあと感じ、
自分のことプラス、
夫のこれからも楽しみになりました。

編集長より

間仲さん、レポートありがとうございました! 「〜でなければならない」は、たくさんの人が陥りやすいことだなあと思います。特に、冷えとりをはじめる方にはまじめな方が多くて、「10枚以上はかなくてはいけない」「半身浴は◎時間以上しなくてはいけない」と、確かに、間仲さんのようにがんじがらめになってしまう方もたくさんいらっしゃるようにお見受けします。でも、本来、冷えとりは、そういった「〜でなければならない」から対極にある健康法だと、わたしは理解しています。もっと大らかだし、また、間仲さんのように「〜でなければならない」を手放せたときに、とてもよい「解」がやってくるような気がします。もちろん、進藤義晴先生の本をたいして読みもしないで、超自己流の冷えとりを「冷えとり健康法だ」というのも、同じくらい問題はあると思いますが……。知恵の骨子をしっかり理解して、大らかに自分のペースで、結果を期待せずに実行していく。一見シンプルですが、現代人にとっては、なかなか難易度が高いようです。間仲さん、正直な、すてきなレポートをありがとうございました! これからも、ご主人と冷えとりを、のんびりたのしんでくださいね。

☆プロフィール
[まなか なおみ]

結婚して約1年半、専業主婦歴3か月。趣味は音楽鑑賞(ライブや野外フェスが好き)、 写真、おしゃれすること。マイブームは「オージャス」です!

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