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Special Issue 別マー特集

更新日 2013/11/15

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本当によくなるの?

『別冊murmur magazine body&soul2 冷えとりとファッション』が
発売されてから、1か月半経ちました。
冷えとりファッション、子育て、冷えとりあるある体験談まで、
盛りだくさんの内容ですが、
みなさん、たのしんでいただいていますでしょうか?

今回の『body&soul2』の中で、
僕が担当させていただいたのが、
冷えとり男子・白金丈英さんへの特別インタビュー
「冷えとりとこころの病」。

はたして、こころの病が冷えとりでよくなるのか。
きっと多くの人が確信をもてないでいるテーマだと思います。
冷えとりで育った僕も、なんとなく確信をもてずにいました。
半信半疑とはいわないまでも、
正直、こころの中でどこか
「本当によくなるの?」といった気持ちを携えたまま、
白金さんにお会いしに行ったのです。

「万病を治す」ということ

生まれてすぐに冷えとりをはじめた僕ですが、
「冷えとりは万病を治す」と、
幼いころからずっと母にいわれていたのにも関わらず、
「本当によくなるの?」なんて、
今思えば本当に情けないかぎりです。
しかし、当日、白金さんとお会いしたその瞬間に、
そんな気持ちはパッと消えてなくなりました。

白金さんの第一印象は、おだやかで、ゆったりとして、
それでいて力強い。
冷えとりを長く実践し、
こころの病をも乗り越えるということはこういうことなのかと、
ことばにならない感覚を覚えました。
僕は、静かでどっしりとした白金さんの佇まいを見て、
なにかとても大きな大木の幹に、出合った感じがしました。

別冊本誌のインタビューにも書かれていますが、
白金さんは、毎日8時間以上の半身浴と断食で
こころの病を克服されました。
まさに徹底した冷えとりです。
僕は、白金さんのような徹底した冷えとりをしたことは
あまりありません。
1日1時間ほどの半身浴と靴下5〜6枚重ねばき。
年に1〜2回、体調が悪くなると、
お風呂で4〜5時間寝る。
食生活は、添加物や食べすぎをできるだけさけて。
ただただ、それを23年間続けてきました。

考えてみれば、ものごころついてから、
小さい毒出しはたくさんしてきたものの、
「何か大きな病気を患い、冷えとりで治す」
といった経験は、したことがありません。
そのため、
冷えとりがどんなにパワフルなのかということに、
実はちょっと鈍感だったのです。
冷えとりが「あたりまえ」になりすぎていました。

冷えとりで重いこころの病さえ治した
白金さんを自分の目で見て、
「冷えとりは万病を治す」ということばが、
自分のこころの中にしっかりと入ってきました。

靴下からのメッセージ

なんでも、「あたりまえ」になりすぎると、
そのすばらしさを感じにくくなってしまいます。
僕にとっては、冷えとりがその状態になっていました。

今回、こうして、
白金さんの壮絶な体験を聞かせていただいたり、
『body&soul2』の中で多くの体験談にふれ、
僕の中で、あらためて冷えとりはまた大きな存在となりました。

こうした心境の変化があったあとのある日の朝、
ふしぎなことが起きたんです。
ここ1年ほど欠かさず、はき続けてきた絹の5本指のソックスに、
突然とても大きな穴が空いたのです。
僕には何かを知らせてくれるメッセージとしか思えませんでした。
靴下に「おいおい、あんた、冷えとりを忘れてくれるなよ」
といわれているような。

今回担当させていただいた白金さんのインタビューを通して、
つくり手側である自分も、
こんなに大きな影響を受けるとは思いもしませんでした。

冷えとりをしていない人も、
冷えとりをはじめたばかりの人も、
冷えとりを長くしている人にも、
『body&soul2』を通して、
それぞれに何か気づきがあるとうれしいなと思います。



【しろがね・たけひで】
愛知県在住。29歳のときに冷えとり健康法、マクロビオティックの考えに出合う。テキスタイルデザイナー、料理人を経て、その後、自然農を学び、現在は半農半主夫で妻・子ども2人、犬1ぴきと暮らす。今年からライフワークとして、食の多様性を守りつないでいく「たねの交換会」の活動と、ニホンミツバチの保護活動を開始した。 http://ameblo.jp/tembo619/
【はちや・ゆうき】
マーマーマガジン編集部員。冷えとりで育った平成の冷えとりボーイ。冷えとり歴23年の23歳。幼少期から冷えとり健康法で育った経験をもとに、こころとからだの健康、子育てなどをテーマに、ブログやツイッターで発信していたところ、『別冊マーマーマガジン body&soul』でインタビューされ、今年の春から編集部に入社。編集部では、主にウェブを担当