トップ > 別マー特集 :オーガニックコットンの秘密 >NOC宮蕪ケ男さんに教わった オーガニックコットンと上手につきあう7つの秘密
Special Issue 別マー特集
更新日 2008/08/29
01:NADELLデザイナーヨナさんがオーガニックコットンにとことん、こだわるわけ
オーガニックコットンが人にも環境にもよいとわかっても
お手入れがめんどうなのでは?
そう思った方もいるかもしれません。
でも実は、洗濯の仕方にちょっと気をつけるだけで
上手に、長く、つき合っていけるのです。
日本オーガニックコットン流通機構(NOC)の宮蕪ケ男さんに
オーガニックコットンと上手につき合う
7つのポイントを教えていただきました。
- 教えていただいた方
- 〔みやざき みちお〕NPO法人日本オーガニックコットン流通機構(NOC)理事長。アメリカ・ロスでの宣伝広告業を経て、15年前に日本オーガニックコットン流通機構を設立。種から製品まで農薬や化学薬剤を使用しないコットンを流通している。
- 水温は30℃以下で
- 水が高温になりすぎると、繊維の油分が溶け出して、カサカサした肌触りになってしまいます。30℃以下で洗いましょう。
- 天然の洗濯石鹸を
- オーガニックコットンを合成洗剤で洗うのは、せっかく丁寧につくられた有機野菜に、化学調味料をふりかけて食べるようなもの。天然の風合いをそのままに仕上げたオーガニックコットンの品質を保つためにも、合成洗剤はさけたいところです。もし合成洗剤を使う場合は少量にして、変色をさけるため、漂白剤や蛍光剤の入っていないものを選んでください。
- 洗濯ネットを使う
- ほかの衣類にからまって袖が伸びてしまったり、縫い目がやぶれてしまうことを防げます。摩擦により繊維が切れたり、脱落して、布地がやせるのを防ぎます。やさしく、洗いたいですね。
- 短時間ですませる
- 繊細な薄地の製品は、つけおき洗いをおすすめします。つけおきは30分から2時間ぐらいが適当です。
- 充分にすすぐ
- 石けん分が繊維に残ると、肌を刺激する原因になりますので、充分にすすぎます。
- 短時間ですませる
- 長時間の脱水は繊維を傷めてしまいます。手できつく絞ることもしわの原因になります。気をつけて。
- すぐに干す
- 洗濯が終ったらすぐに形をととのえて干します。まるめたまま放置すると、しわや型くずれの原因になります。直射日光は繊維を劣化させる作用がありますので、工夫して風通しのよい日陰で干すと、柔らかさが長く持続します。回転式の乾燥機は、極端なちぢみや毛玉ができやすくなります。
※仕上げにアイロンをかける場合は、中温であて布をすると、型くずれを防げます。
オーガニックコットンは、一般の綿製品より強度が劣るのではと誤解されがちですが、繊維が化学処理により傷められていないので、むしろ劣化しにくいそうです。大事に大事につくられたものだから、きちんとやさしくお手入れをして、長く大切に着ていきたいですね。
Photograph by Yosuke Furuta(A.N.P)/Kenichi Kondo
Interview & Text by murmur magazine