73 なにかにつけて景色
「なあ、庭というのは結局、自然との関わりだろう。
なら、仲がいい方がいいじゃない。
だからオレが作るのが果たして庭と呼べるかどうかわからんけど、
雑木林にその理想を見るんだ」
(『風景を作る人 柳生 博』生和寛=著、辰巳出版=刊)
「人と自然の仲のいい風景」をつくる、それが柳生さん流の
庭の作り方だそうです。
いいことばだなぁ〜、と思います。
とある喫茶店でこの本を発見し、
「これぞ!探し求めていた本だ!」とさっそく古本を購入。
写真や挿絵の一枚一枚が、ほんとうに勉強になります!
じっくりじっくり読み進めています。
標題の通り、
なにかにつけて「これはいい景色かな?」と
考えて過ごしてしまいます。
玄関から見た編集部の景色はいい景色?
編集部から見た中庭の景色はいい景色?
中庭から見た小屋の景色はいい景色?
小屋の前に池があるとして、どんな池ならいい景色?
そんなことを、ふと各場所にいるときに考えています。
今日も玄関の扉を開けっ放しにして
気持ちの良い夜風に当たりながらこのブログを書いております。
今、編集部の前を通りすぎたおばあちゃんふたりが
通りすぎながら、玄関から家を覗き込んで
「いい家じゃな」
「ようけきれいにしてござる」
とだけ言って
すたすたといってしまいました・・・。
なんだか答えをいただいたような・・・。
うーん、いい景色、作りたいッ!
(福太郎)