murmurbooks

新米社長福太郎便り

44 楽しい仕掛けを

 

 

 

 

 

突然ですが、この絵はなんだと思いますか?

 

 

…………

 

 

 

じつはこの絵は

東京に編集部があった頃のエピソードをあらわしたものなんです。

 

ぼくは一人で、事務所が入っているマンションの

4人入れば満員ぐらいのエレベーターに、

なんとなく考えごとをしながらぼーっと乗っていました。

 

1階に着いて、ドアが開くと

そこには開いた扉をおおい尽くすほどの

おおきなおおきなプードルが立っていました!!!

(事務所が入っていたマンションはペットOKでした)

 

ぼーっとしていたこともあって

めちゃくちゃびっくりして、ぼくはこの絵みたいに

「うわぁーーーーーーーー!!」と大声をあげて

両手をバンザイしてしまいました!!

(こういう時って、ほんとうに人はバンザイするんだと思いました)

 

 

そのとき既に心臓がとまるかと思うぐらいびっくりしたのですが……

 

さらに次の瞬間……

おおきなプードルだと思っていたものが……

ムクッと起き上がり、

おばさんの顔が現れましたっ!!!

 

絵であらわすとこんな感じ

 

 

もう完全に心臓が止まりそうになり

ギャーッ!と声をだしてしまいました。

 

 

じつはおおきなプードルだと思っていたら、

黒いフサフサしたセーターに、黒いスウェットズボンをはいた

全身黒でおおわれたくるんくるんのパーマをかけたおばさまが

エレベーターの扉の前で、屈んでいただけだったんです!!

 

 

おばさまには、ほんとうに失礼な驚き方をしてしまいましたが、

いやー

ナチュラルにドッキリ番組を仕掛けられたような体験でした……。

 

 

で、この絵はどういう目的で書かれたかというと

当時、小社では週に1度会議をしていまして

自分の今やっている仕事と今後の仕事内容を

A4用紙1枚に各自がまとめて、

会議で発表しあい共有していたんです。

 

ぼくはそれだけだと味気ないから、と勝手に考えて、

その週に印象的だったエピソードの絵を添えていました。

 

この絵の内容は会議がはじまるまで、

誰にも言わないで想像しておいてもらうみたいな……、

そんな仕掛けを作っていました。

 

仕事に活かされるかどうかは不明ですが、

我ながらエンターティメント性のある試みをしていたなぁ、と

書類を整理していたら、当時の紙が出て来たので、

なんとなくみなさまにも共有したくなってしまいました!

 

 

 

 

 

 

 

うまくエピソードを思い出せないものもばかりですが

動物の絵とかよく書いていました。

 

 

 

みなさまのナチュラルなドッキリエピソード聞いてみたいですっ!

 

 

 

(福太郎)