murmurbooks

マーマーなリレーエッセイ

#27 わたしの手帖2018 第4回
毎週木曜更新!

 

今週のリレーコラム、みれいさんの予定だったのですが

来週の私の順番と交代してもらうことにしました。

楽しみにしていらした方、ごめんなさい!!

 

今日は、2018年版の手帖の最大の特徴、

「七十二候」のお話を、もう少しさせていただきますね。

 

すでにこのコラムでお伝えしたように、

2018年版の手帖では、

旧暦、とりわけ季節の移り変わりを示す七十二候に

注目しています。

 

七十二候とは、古くから暦に用いられてきた、

季節の区分を示すことばで、

 

「うぐいす鳴く(うぐいすなく)」

「菊花開く(きくのはなひらく)」

などなど、

 

気象や動物、植物の季節の移り変わりを

伝える文章になっています。

 

2017年版の手帖でも

七十二候の一覧表を載せていたのですが、

漢文だとちょっと難しい印象なので、

2018年版からはひらがなやふりがなを交えて、

よりいっそう、身近に感じられるようにしました。

 

(校了ゲラなので、またしても、チェックマーク入りですみません!)

 

とはいえ、なんとなく「七十二候を意識しましょう」

というだけでは、

忘れてしまうこともありますよね?

 

そこで、みれいさんが開発したのが、

「七十二候の変化がひと目でわかるカレンダー」です。

 

 

日付の欄の下の方に入っている、

ピンクとブルーのライン。

これが入れ替わるのが、

七十二候が変わるタイミングなのです。

 

 

このカレンダーは、

みれいさん、

デザイナーの中島基文さんと一緒に

何度も試行錯誤を重ねたもので、

文字を書き込むスペースは妨げず、

でも、七十二候が移り変わる、というのが

直感的にわかるような

デザインになっています。

 

「うぐいす鳴く」ということばを見たら、

なんとなく春の気配に

耳をすましたくなりますし、

「菊花開く」ということばを見たら、

お花屋さんや近所の鉢植えにも

目が行きますよね。

 

私が最近見かけた、七十二候の素敵な応用例は、

近所の料理屋さんのメニュー。

 

そのお店はメニューが日替わりで、

旬の味覚をいただけるのですが、

おしながきにその時季の七十二候のことばが

書き添えられていて、

「これから季節の恵みをいただくんだ!」

というわくわく感がアップします。

 

みなさんもぜひ、七十二候のことばから

季節を感じ、味わう体験を

重ねていただければと思います。

 

来週は、今度こそ!みれいさんが登場いたします!!

 

(野田りえ)