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別マー連載

更新日 2010/1/29

別マー連載 冷えとりガールズの集い

連載 第19回:半身浴の底力 冷えとりガールズレポート 松井歌織さん(主婦)

みなさん、こんにちは! 「生マー」レポートがその2でストップしたまま!!!(ごめんなさい) 冷えとりガールズから熱いお便りが届きましたので、お届けします。本誌第7号の冷えとりガールズとして登場してくださった松井歌織さんの半身浴レポートです。めちゃんこ参考になりますし、とても勇気づけられるお話です。さっそくどうぞ!

半身浴で湿疹が出始めた!

 冷えとりが生活にかかせないものとなって、もう一年以上経ちます。

 以前、進藤幸恵さんの勉強会に参加したときにも、マーマーマガジン一周年のイベントで冷えとりアドバイザーの方にお話をうかがったときにも、冷えとりを長年続けている方たちはびっくりするくらいの長い時間、半身浴をしているということを知って驚いたものですが、自分自身も冷えとりを続けていくにつれ、自然と半身浴の時間が延びてきました。

 特に、寒さを感じるような季節になってからはいくらでも入っていられるような気がして、2時間、3時間と時間がゆるす限り半身浴を続けています。

 毎日2時間以上の半身浴を続けていた時期、足の付け根のあたりに湿疹ができ始めました。強いかゆみがあるものです。ほとんど「股」と言える部分なので、いつでも掻けるわけではありませんが、バリバリと掻くと何ともいえない爽快感がある不思議なかゆみでした。

 深いところの毒出しが始まったのだな、と歓迎する気持ちではありましたが、何週間も続く症状にどう対処したものかと、進藤幸恵さんに相談してみることにしました。

婦人科系の毒出しだった

 お答えは明快です。これは婦人科系の毒出しなのだそうで、幸恵さん自身もほとんど同じ症状が出た時期もあるのだとか。

 また、「どんどん掻いた方がいい」とのこと。掻くと爽快なのは毒の出口が広がるからだそうです。掻いて表面がベタベタしてくるような場合は、その部分を濡らした布で拭いてあげると毒出しが早まるとも教えていただきました。

 私はいつも重ね履きしている靴下の一枚目(シルク)のかかとが破けてくるのですが、かかとは婦人科系の毒出しがある場所です。流産がきっかけで冷えとりを始め、一時期異常に出血があった生理も冷えとりのおかげで正常に戻ってはいましたが、未だにかかとが破れ続けることで、まだ自分に婦人科系の毒が潜んでいることは自覚していました。

 冷えとりを始めたばかりのころ、顔や身体にいろんな種類の湿疹や肌がすりむけたような部分ができて、身体中が毒の出口になったような気がしましたが、始めて一年以上経った今、やっと出てこられる毒もあるのだと、あらためて驚くことにもなりました。

半身浴は冷えとりの根幹

 そんな長い時間をかけてやっと表面に出てきてくれた湿疹たちを見ていると、顔を合わせるはずのなかった同士との感動の対面のような気すらしてくるから不思議です(そう敵ではなくて同士!)。

 股の部分の湿疹はおしりの方まで広がり、一ヶ月半くらい経った今ほぼ治まってきています。おもしろいのは、同じ時期他にもたくさんの毒出しがあったこと。手の指の間がジュクジュクしたり、太ももに突然やけどのような大きな痣が浮かび上がってきて一日で皮がむけたり。まるで全身毒出しデパートのようでした。

 やっぱり半身浴は冷えとりの根幹なのだ! ということを実感できた体験でしたが、実際半身浴をするときは、劇的な効果を期待したり、「よくしてやろう!」と意気込んだりしないほうがいいようです。
疑うこともなくただ続ける、というのが大事な気がします。
何をどれだけしたから、これだけの効果がある、というものではないですが、自分のためによい変化は必ずあるのですから!(これはキッパリ)

 夜明け前、ふと目が覚めた朝、そのままエイッ! と起きてしまって半身浴をし始めました。電気をつけずにお風呂の中で夜明けを待ちます。昇り始めた太陽をほんの少し感じ始めたころ、キーンとするほど静かだった辺りに、一斉に鳥の声が響きました。鳥の声があまりにも歓喜しているので、一日の始まりを祝っているので、ぼんやり朝を待っていた私はハッとします。

 皮膚の表面から出て行った毒の代わりに、私のなかで顔を見せ始めたのは、歓喜を歌う朝の鳥のように、毎日を祝う気持ちかもしれません。

☆プロフィール
[まつい かおり]

夫と子どもの三人暮らし。流産をきっかけに、冷えとりをスタート。最新号の8人の冷えとりガールズにも登場しています