第2回 この会社に入るまで
ぼくはもともとゲーム会社に勤めていました。
大学を卒業してから約7年半勤めさせていただき、2011年9月に退社します。
退社したきっかけは、その年におこった震災など色々なことがあってのことなのですが、実は、妻が書いた『あたらしい自分になる本』(アスペクト=刊)を読んだ影響というのも、とてもおおきかったんだなぁ、と後々気づいたんです。
というのも、エムエム・ブックスで働くようになって、サイン会等でみれいさんの横に立たせてもらい、読者の方々とお話をしていると、「あた自(上記本の略)を読んで人生が変わりました」と伝えてくださる方がほんとうに多いんです。ぼく自身も、なぜ今ここにいるのか、ということを思い返してみると、
『あた自』を読む→白湯を飲みはじめる→セサミオイルを買い、お風呂場でオイルマッサージを試そうとするが、母親に、排水溝がつまるから絶対にやめて、と言われ、断念する(実家暮らしのつらいところ)→そんな母親に冷えとりソックスをプレゼントする→自分も冷えとりソックスを注文する→届いた商品についていた服部みれいさんからのメッセージカードを手帖に大切に保管→代官山蔦屋書店さんで『murmur magazine』に出合う。買えるだけまとめて買う→cosmic wonderさんでみれいさんの詩の朗読会があるというので申し込む→当日になって「でも、やっぱり…僕なんて…」とドタキャンする→マーマーなダイアリーを一番過去までさかのぼって読了する→……→……→会社を辞める→絵を描き始める→個展を開催→プライベートで一大事→……→……→『あたらしい東京日記』(大和書房=刊)を夜、寝る前に読むのが日課になる→……→貯金が尽きる→……→青山ブックセンター主催の『服部みれいの編集講座』募集を知る→しかし、募集年齢制限が28歳までのため、一度断念→でも…、でも…、やっぱり受けてみたい! と思い、ダメもとで応募→見事合格! 講座の初回、僕以外が全員女性でびびる→講座2回目にアルバイトの募集がかかる、受けるか迷う→その深夜、TVをつけてなにげなく深夜ロードショーを観ていたら、急に登場人物が「世の中にはいい編集長と悪い編集長がいる。君たちにはいい編集長に出会ってほしい」というセリフをはく(のちに『ニュースの天才』という映画だと知るが、その時はこわくなってTVをすぐOFFにした)→次の日、応募動機を一気にかきあげる→面接を受ける→「ぜひ来てください」と電話をいただく→働きはじめる→…………、こういう流れではたらきはじめることになったんです(つづく)
※写真は愛すべき編集ゼミ同期のみなさま、懐かしい!例によって勝手に掲載ごめんなさい!