第1水曜更新
くしまけんじのおべんと帖
第3回 からあげのマヨネーズソース弁当

買い物に出かけたときのこと。
春が近づくあたたかな陽射しを受けた、店先に並ぶきゃべつが、とてもおいしそうに見えました。
「このきゃべつをお弁当に入れよう」と決めて、「じゃあどんなお弁当にしようか」と、ぼーっと考えていたら、やわらかく炒まったきゃべつの上に、からあげがのっている光景が浮かんできたので、お、きゃべつとからあげ、よさそう、そうしよう、と、同じ食品店で、からあげ用の大豆ミートも買いました。
帰り道のバスに揺られながらも、どんなお弁当にしよう……と、さらに想像をふくらませて、お弁当に入れるなら、揚げたそのままよりも、
揚げものは、冷めることが宿命のお弁当では、かりっとしたまま食べてもらうことは難しいので、ソースと和えてしっとりとした着地にするのも、よさそうです。
からあげのマヨネーズソース弁当

◎大豆ミートのからあげ・白味噌マヨネーズソース
〇材料(2人分)
大豆ミートのからあげ
・大豆からあげベジミート(乾燥タイプ) 50g
・長葱の白い部分(みじん切り) 10g
・生姜すりおろし 5g
・みりん 小さじ2
・醤油 小さじ2
・コーンスターチ 20g-25g
・米油またはなたねサラダ油など、くせのない油 適量
白味噌マヨネーズソース
・白味噌 小さじ2
・豆乳マヨネーズ(もしくは、マヨネーズ) 30g
・柚子胡椒(もしくは、カレーパウダー) 1g
・レモン果汁 5g
〇つくりかた
前準備:
・大豆ミートをボウルに入れ、たっぷりの量の熱湯をかけて10分以上浸けておき、戻す。
・小鍋に湯を沸かし、湯を切った大豆ミートを入れる。再沸騰したら、そこから10分ほど弱火で茹でる。
・湯を切り、大豆ミートを小鍋に戻し入れ、流水で揉み洗いをする。1、2個づつ、手でぎゅっと水気を絞る。
・再び大豆ミートをボウルに戻す。長葱、生姜、みりん、醤油を加え、よく混ぜてなじませ、1時間以上置いておく。
① 大豆ミートのからあげをつくる。
下味をなじませておいた大豆ミート全体に、コーンスターチをまぶす。小鍋や小さなフライパンに、油を1センチ弱程度の高さまで注ぎ、中火にかける。
中温程度に油が温まったら、大豆ミートを数個入れ、途中2、3回上下を返しながら、表面が色づきからっとするまで揚げ焼きにする。
油から引き上げたら次の数個を油に入れ、を繰り返し、全部の大豆ミートを揚げ焼きにする。
②白味噌マヨネーズソースをつくる。
ボウルに白味噌を入れ、そこへ豆乳マヨネーズを加えて、ゴムベラなどでよく混ぜる。混ざったところへ、柚子胡椒、レモン汁も加え、さらに混ぜる。
③揚げて油をきっておいた大豆ミートを、白味噌マヨネーズソースの入ったボウルに入れて、大豆ミートの表面にソースをまとわせるように、ゴムベラで混ぜる。
◎きゃべつの塩麹炒め
○材料(2人分)
・きゃべつ 100g程度
・長葱の青い部分 15g程度
・塩麹 小さじ1程度
・米油など、くせのない油 大さじ1
〇つくりかた
①きゃべつは、葉を一枚ずつ剥がし、食べやすい大きさに手でちぎる。葉の芯の厚い部分(太い葉脈の軸)は、包丁で斜め薄切りにする。
長葱の青い部分は、斜め薄切りにする。
②小鍋に湯を沸かし、沸いたところにきゃべつ、長葱を入れ、1分ほど茹でる。ざるにあげて、湯を切る。
③フライパンの表面に、米油を入れ、中火にかける。フライパンが温まったところへ、茹でたきゃべつ、長葱を入れる。あまりいじらず、たまに全体を返して、表面に少し焼き色をつけるようにしながら炒める。火を止め、塩麹を加えて、全体を混ぜ合わせる。
◎仕上げ
お弁当箱に炊きあがったごはんを詰める。
ごはんの上にきゃべつの塩麹炒め、そのきゃべつの上に、白味噌マヨネーズソースで和えた大豆ミートからあげをのせる。
写真はそのほか、にんじんの千切りサラダ(塩、きび砂糖、
◎補足とポイント

・大豆からあげベジミートは、湯で戻しただけでも調理できるが、茹でたほうが、くせがなくなり、またやわらかく食べることができる。
・大豆ミートのからあげは、全部を白味噌マヨネーズに和えずに、2個くらい下味だけでソースを絡めないものがあっても、飽きずに食べられてそれもよい。
・白味噌マヨネーズソースの柚子胡椒は、大豆ベジミートのくせをやわらげる、風味づけとして加えている。好みによって、カレーパウダーやそのほかのスパイス、マスタードなどを、柚子胡椒の代わりに入れてもよい。
・きゃべつ炒めの仕上げに、きゃべつの甘さをより感じられるよう、塩麹で味をつける。

料理家。2020年、東京・西荻窪で姉と営んでいたレストラン「食堂くしま」を閉じ、神奈川・鎌倉へと拠点を移し、パートナーと2匹の愛犬とともに暮らす。鎌倉の海辺のアトリエ「DODO」にて料理教室を主宰するほか、茶人として一客一亭の中国茶会「くしま茶侶」を開く。パートナーであるkaiの著作『kaiのチャクラケアブック』(エムエム・ブックス=刊)、『PEACEFUL PLUOT PIE』(個人出版)の挿画を担当するなど、絵描きとしても活動。お弁当は秋冬の間、月に一度、鎌倉市場内のデリショップ「DAILY by LONG TRACK FOODS」にて予約販売している。
(この連載で紹介しているお弁当は、販売しているものではなく、自分たちが食べている普段のお弁当です)
instagram:@kenjikushima
