連載

くしま けんじ

くしまけんじのおべんと帖
第1回(後編) おまけのレシピ

 

 

お正月休みに実家の家族と会ったときに、山梨の山間に暮らす姉が、蕗の薹(ふきのとう)を持ってきてくれました。

うす緑色のビニール袋に入って、まだ土の付いた、採りたてのような風情の、蕗の薹。

その日の夜に、さっそく、ソースにしてタッパーに詰めました。

おかずの横に添えたり、おむすびの上に乗せたり、蒸したじゃがいもに絡めたり(お弁当でなければ、ショートパスタを茹でたものに絡めても美味)。

こういうソースがつくってあると、お弁当をつくるのが少し楽になります。

冷蔵庫に入れて、4日ほどは保(も)つと思います。

 

まだ1月の初めですが、蕗の薹の苦みのある香りが、春の訪れをたのしみにさせてくれます。

お家の近くに、蕗の薹が生えてきているかもしれません。

土の上の葉っぱを掻き分けて、見つけてみてください。

 


 

◎蕗味噌オイルソース

〇材料

蕗の薹 100g

生姜すりおろし 15g

米味噌(麦味噌でも) 30g

白味噌 30g

米油 15g

胡麻油(香ばしい香りのもの) 15g

(パスタに和えるなど、洋風なおかずに多く使うのなら、胡麻油の代わりに、EXバージンオリーブ油にしてもよい)

 

〇つくりかた

① 蕗の薹は、ボウルに入れ水にさらし、土や、土で汚れた部分を取り除き、きれいにする。蕾を覆っている葉のような部分を剥いて、開いておく。

② 沸騰したお湯で、大きさによるが、2分ほど茹でる。茹だったらすぐに冷水にとる。

(茹で足りないと、切ったときにアクで黒く変色してくるが、変色してもおいしく食べられる)

③ 熱が取れたら、水気を絞り、包丁でみじん切りにする。

④ 生姜のすりおろし、米味噌、白味噌を加えて混ぜる。さらに、米油、胡麻油も加えて混ぜて、タッパーなどに詰める。冷蔵庫で保存する。

(冷凍保存をする場合は、油を混ぜる前の時点で冷凍し、解凍後に油を加えるとよい)

くしま けんじ

料理家。2020年、東京・西荻窪で姉と営んでいたレストラン「食堂くしま」を閉じ、神奈川・鎌倉へと拠点を移し、パートナーと2匹の愛犬とともに暮らす。鎌倉の海辺のアトリエ「DODO」にて料理教室を主宰するほか、茶人として一客一亭の中国茶会「くしま茶侶」を開く。パートナーであるkaiの著作『kaiのチャクラケアブック』(エムエム・ブックス=刊)、『PEACEFUL PLUOT PIE』(個人出版)の挿画を担当するなど、絵描きとしても活動。お弁当は秋冬の間、月に一度、鎌倉市場内のデリショップ「DAILY by LONG TRACK FOODS」にて予約販売している。

(この連載で紹介しているお弁当は、販売しているものではなく、自分たちが食べている普段のお弁当です)

instagram:@kenjikushima