１冊１冊をひとりひとりの読者の方に

僕自身、出版業界の常識と『マーマーマガジン』のありかたについて、
「どうしたらいいか」と考えていたときに、
あらためて、読者のみなさまに「行き届いている」
ということが、とても重要だと思うにいたりました。
小誌編集部員や
『マーマーマガジン』のウニヒピリにとって、
小誌を２万部つくったとき、
その２万部すべてが、どこかで余っていたり、
ないがしろにされたり、捨てられることのないようにすることが
大切だと思ったのです。

無理に自分たちの分を越えた
（実際に売れる数よりも多く取引される）流通で、
『マーマーマガジン』を広めるよりも
自分たちの身の丈に合った、
また、ウニヒピリが喜ぶような流通に乗せて
読者のみなさまにお届けしたい、そう思いました。

これも実は、19号、20号で取り上げさせていただいた
自然農法にヒントをいただいた考えかたです。

もちろん、よりたくさんの読者のみなさまに、
『マーマーマガジン』と出合っていただきたい
という思いは変わりません。
しかし、自分たちらしさを失わずに、
広めていく方法もきっとあるに違いない、
と思うにいたったのです。

すべての『マーマーマガジン』を、ひとりひとりの読者のみなさまに
『マーマーマガジン』のウニヒピリが喜ぶような流通で、
お届けするにはどうしていったらいいか……？

実は、すでにはじまっている、お取り扱い店さんとの取引に
そのヒントがありました。

• 1
• 2
• 3
• 4
　　　　　　　　　　　　　　　
• 5
• 6

【はっとり・ふくたろう】

マーマーマガジン営業部員ときどき編集部員。マーマースクールの運営やエムエム・ブックスの経理、庶務も担当。小誌編集長の服部みれいと2013年3月に結婚。現在、服部のマネージャーも務める。趣味はサーフィン。小屋が好き