murmur fashion 大好き! マーマーなファッション
更新日 2011/07/13
FRAMeWORK発信 大好き! マーマーなファッション Vol.7 冷えとりにもぴったり あたらしいエコ素材を大研究
これまで「冷えとり」に合うアイテムということで、「マーマー」では、かわいいカバーソックスをはじめ、即完売となった「マンシングウェア トライデント」とのコラボ商品や、大人気のモダールレギンスなどをつくってきました。そして今回、満を持して! 「下を厚く、上を涼しく」の冷えとりに合う薄くて涼しいトップスをつくりました。ぜひ、からだにやさしい着こなしをして、夏をたのしんでくださいね!
「それにしても最近、テンセルとか、リヨセルとか聞き慣れない素材名を耳にするけど、一体何なの!?」って思いますよね! そこで、いわゆる「再生繊維」さらには「指定外繊維」と呼ばれる素材たちをクローズアップ。ぜひ、お買いものの参考にしてみてください。
素材のはなしーートップス制作裏話にかえて
繊維には、まず大きくわけて、天然繊維と化学繊維のふたつがあります。冷えとり健康法では、天然繊維を着ることをすすめていますし、冷えとりをはじめると、自然と天然繊維を着たくなる人が多いようです。特に肌に触れる部分は絹がもっともおすすめの素材。そのほかでいえば、綿や麻もおすすめです。
今回、「マーマー」でも、ぜひ絹100%の商品をつくりたいと思いました。でも、絹100%でつくると、今回のトップスでいえば、3倍くらいのお値段になってしまいます(2万円以上になります)。そういうわけで、絹との混紡で、化繊の中でも、加工がもっともエコな「再生繊維」、さらにはその中でも分解過程がエコな「指定外繊維」と呼ばれるものをつかうことにしました。
化学繊維は、表のとおり、原料によって「再生繊維」と「合成繊維」などにわけられます。「再生繊維」は、基本的に、原料に天然のものを使っています。「合成繊維」は、石油由来のものなど、天然以外の原料を使うものを指します。
さらに、「再生繊維」の中でも、「精製セルロース繊維」と呼ばれるものは、天然原料を分解する過程で、溶剤も、回収・再利用されて環境汚染源にならないものです。別名、エコロジーファイバーとも呼ばれています。
今回はその中から、「テンセル」を使用し、トップスをつくってみた、というわけです。もちろん、冷えとりの観点からいえば、肌に直接あたる部分は、天然素材がおすすめですが、今回のトップスを「下半身を厚く、上半身を薄く」するために、気楽に取り入れていただく重ね着アイテムとして、ぜひ利用していただけたら!と思っています。
指定外繊維とは?
繊維の名称は、経済産業省がまとめた家庭用品品質表示法の「繊維製品品質表示規程」に定められています。
わたしたちがふだん着用したり、目にしたりすることの多い綿や絹、ポリエステルなどの繊維は指定用語として名称が定められています。
一方、あたらしくつくられた繊維や珍しい繊維は指定用語として名称が定められていないため、「指定外繊維」と呼びます。
ラベルには「指定外繊維(繊維の名称または商標)」と表示されます。
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原料は木材パルプ
- ●テンセル(=リヨセル)
- ◎原料は木材パルプ。
- ◎溶剤は回収・再利用され環境汚染源にならず、繊維自体に生分解性(微生物の働きによって分解され、土に還る力)があるため、エコロジーファイバーともいわれています。
- ◎再生繊維の中の精製セルロース繊維に分類されます。レーヨンと同様にドレープ性、ソフトな風合い、深みのある光沢をもち、レーヨンよりも湿潤時に耐性があり、寸法安定性があるといわれています。
- ◎「テンセル」はイギリス・コートルズ社が、「リヨセル」はオーストリア・レンチング社が開発したもので、呼び名は違いますが同じ素材です。
しかも、分解の過程がエコ!
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