トップ > 冷えとりガールズの集い > 第10回:冷えとりレポート3 花粉症がよくなった!編

別マー連載

更新日 2009/5/8

別マー連載 冷えとりガールズの集い

連載 第10回:冷えとりレポート3 花粉症がよくなった!編

前回に引き続き、E子さんからさらにレポートが届きました! 今年の花粉症体験について。「花粉症は治らない」なんて誰が決めたのでしょうか? E子さんの体験談をお届けします。花粉症の方、必読です。

花粉症の憂鬱なロングラン

今年の春、自分に起った変化にまだ信じられない思いでいます。

子どもの頃からひどいアレルギー性鼻炎だった私にとって、春は花粉症のつらい季節。例年、2月には軽いジャブ程度で症状がはじまり、ピークの3月4月には鼻呼吸にさようなら、それがしつこく5月はじめまで続くという、うれしくないロングランがやってくるのです。

くしゃみも鼻水も目のかゆみも容赦ありませんが、一番つらいのはこの3ヶ月の間ずっと、ぐっすり眠れないこと。口呼吸しかできないため、喉の奥まで粘膜はカラカラで、痛いやら苦しいやらでなかなか寝付けません。やっと眠れても苦しくて目が覚めてしまう、また眠れない……。毎晩続くこの繰り返しには、心身ともに本当に参ってしまいます。

昔は薬を飲んでみたり、鼻のスプレーを試してみたりしていましたが、どれもすぐに効果がなくなってしまうし、シーズン前に耳鼻科で打ってもらうという予防の注射は強い薬のようで気がすすみません。マスクや鼻のうがいをしてみたり、部屋に空気清浄機を置いてみたりもしましたが、どれも砂嵐の中で砂を払うようなナンセンスにも思えます。

もう根本的な体質改善しかない! と思ってはいたものの、具体的に何をしていいのやらわからないままだったところに、別のきっかけで出会ったのが「冷えとり」。花粉症にもいいと知ったのは、はじめてすぐのことでした。
そして、冷えとりは知るほどに、それまでの花粉症の疑問をおもしろいように晴らしてくれるものでした。

原因をもっているのは自分

まず、花粉症の原因とされる杉の花粉はすっかり悪者ですが、花粉だけが原因で花粉症が起るわけでなく、花粉症の人が自分の中に原因(内因)を持っていて、そこに花粉(外因)が反応して起るのだということ。

内因というのは主に欧米化した食生活にあるようで、特に冬場の食べ過ぎ(年末年始、もちろん私にもこころあたりがあります……)で溜まった毒素がアレルギーの症状を招いてしまっているらしいのです。

また、東洋医学で春は「肝臓の季節」といって、排毒の季節とされているそうで、冬場にせっせと溜め込んだ毒素が一斉に出てくる時期なのだとか(ちなみに、夏の終わりは「消化器の季節」、秋は「肺の季節」で、それぞれの臓器の毒素の排出が盛んになるのだそうです)。

余談になりますが、5歳の娘は季節の変わり目になると、手のひら、足のうらに湿疹ができて一週間くらい続きます。冷えとりでは手のひらも足のうらも毒の出口とされているので、時期と合わせて、この説と見事に一致することになりますね。

自分の食べた物を思い出す

さて、毎年花粉が飛んでいないはずの雨の日でも症状がひどいことが不思議でしかたなかったのですが、「内因」と「外因」ということを知って、やっと納得がいきました。外因である花粉が少なくても、自分自身の中にある内因からは逃れられないというわけです。
そう思うと、今や当たり前のように報じられる花粉情報の「多い」「少ない」を気にするよりは、自分の昨日食べた物を思い出す方がよほど意味があるということになりそうです。

外因の方の事情としては、杉の人工林が過剰に増えたということがあるのかもしれませんが、それでもアレルギーを起こさない人もたくさんいることを思うと、やはりスイッチを入れるのはいつでも自分の中の内因なのだと思うのです。
そして、内因とはすべてからだを冷やす行為でもあります。つまり、冷えを取ってあげれば花粉症の内因も自ずと減ってくるというわけです。

すっかり合点がいった私は、花粉シーズンを控えてせっせと冷えとりを続けました(はじめてから半年ほどしか経っていないので、あまり期待はしないようにしつつ)。

奇跡! 春が楽しくなりました

シーズン到来。ほとんど症状がないまま2月が過ぎました。その時点で既に信じられないことでしたが、例年ならとっくにピークに突入している3月に入っても、なんと私はまだ鼻で呼吸しているではないですか! これは奇跡です!
それくらいのことで……と思われるかもしれませんが、毎日毎日、本当にうれしかった! 毎晩眠るときに鼻呼吸に感謝! 起きたときにも鼻呼吸に感謝! といった感じでした(口呼吸で一晩眠ることは本当〜に苦しいのです!)。
窓を開けよう! 洗濯物を干そう! 今までこんな風に春の空気を楽しめなかったなんて、人生絶対損してました!

改めて驚くのは、私がしたことは「冷えとり」だけだということです。
具体的には、冷えとり用靴下の重ね履き、寝るときの湯たんぽ、半身浴、それから食べ物に注意すること。どれも冷えとりの基本です。

靴下は4枚の基本セットを毎日24時間履いていました(さらに毛糸の靴下を重ねることも)。

湯たんぽは気温が暖かくなる4月になっても、もちろん続けました。

そして、皮膚から毒出しが!

そして、一番効果を感じたのはなんと言っても半身浴です。花粉症の時期を前にして、それまでよりも意識的に長時間の半身浴を続けるようにしました。最低でも1時間、長いときには2時間くらい入ります。

おもしろいことに、集中的に半身浴をするようになってすぐの頃、皮膚にたくさんの吹き出物ができました。顔、頭皮、太もも、背中。たくさんの毒の出口です。腰のあたり(背骨の上)には皮膚が薄く擦り剥けたような部分ができて、いかにも「ここから出してま〜す」って感じがしました。

肌のトラブルはしばらく続きましたが、治まってからは以前より顔色が明るくなって、自分で言うのもなんですがちょっと肌が若返りました。
さらにうれしいおまけだったのは、お湯に浸かっているおなかと脚がいつのまにか痩せていたようで、ジーンズを買おうとしたとき、いつもと同じサイズではゆるくなっていたこと。落ちにくい下腹の肉も、なんの苦労もなしに落ちてしまったのです。
冷えとりにはこういうよい副産物のようなものがたくさんある気がします。

花粉症と食べ物についてはどうでしょう。「シソの実を食べるとよい」「ヨーグルトが効く」「やっぱり甜茶」、花粉症によいという食べ物の情報は溢れていますが、「これを止めると花粉症に効く」「冬場は粗食で」など、引き算的な情報は不思議なほどありません。
どの情報も消費とセットになっていることに気がつくと、ハッと目が覚める思いがします。

自分の内側が本当に大切

からだによいイメージの食品でも花粉症を悪化させてしまう物もあるようです。アーユルヴェーダによると、納豆、山芋などのネバネバ食品、ヨーグルト、バナナなどのとろみのある食品などは花粉症にはむしろ悪い物だとされているのだとか(蓮村誠・著『毒を出す食 ためる食』より)。

ヨーグルトは一時、継続的に食べると花粉症に効果があると取り上げられましたが、実際「ヨーグルトで花粉症がよくなった」って話は、そういえば聞いたことがありません。

4月に入ってから症状が軽いのをよいことに、かなり冷えを呼ぶようなもの(あまり言いたくありませんが、スナック菓子とか……アルコールとか……)を食べたり飲んでしまったり、なかなか半身浴の時間が取れなかった時期が続き、まんまと症状が悪化するということがありました。

久々に鼻がコンクリート詰めになるようなマックスのつらさを味わって、去年まではこの状態が毎日だったのか……と思うと、我ながらよく耐えていたものです。来年は冬場の過ごし方からもっと気をつけてみようと思っているので、もっと快適な春になってくれるかな。

最後にもう一度、「内因」と「外因」についてなのですが、「自分の中にある原因と、外にある原因が反応して、何か現象が起る」ということは、実は世の中の何にでも当てはまることなのではないかという気がします。 つまり、自分の中に悪い要因を作らなければ、どんな外因の悪影響からも自由でいられるというわけです。

やっぱり、すべてのはじまりは「自分」。「幸せな自分」なんだ、って思います。

☆レポートしてくださった方
E子さん

夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。昨年秋、流産をきっかけに、冷えとりをスタート。