連載

日登美

第4水曜更新
思春期倶楽部
ほんとうのわたしを求めて

5日目 “お便り回” 思春期はいつまで続く?

みなさん、こんにちは! 日登美です!

今回は特別編です。読者のかたからいただいたお便りにおこたえします。

 

早速お便りを見てみましょう!

 

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連載、毎回とても楽しみにしています!

 

日登美さんの連載について、思春期をどのあたりの年齢と想定されているのか、おうかがいしてみたいです。

幼児期が生まれてから就学前、学童期が小中学校、思春期は高校以降?

特に知りたいのは、思春期のおわりごろの年齢です。

永遠の思春期、中二病という表現もあるなか、

シュタイナーでは、年齢的に思春期のおわりがどのあたりとしているのか興味があります。

 

(R・Uさん)

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お便り、ありがとうございます! 

 

わたしの場合、思春期はシュタイナーの「7年周期」で考えていて、

0~7歳 幼児期

7~14歳 学童期

14~21歳 思春期

 

というふうに捉えております。

 

ただ、「今の子どもたちは初潮が早まっている」のと同じように、思春期のはじまりが早まってきているように思います。

 

シュタイナーのリズムで14歳というと、いわゆる中学校2年生あたりからを思春期と眺めるのですが、今では多くの場合、小学校高学年(5~6年生)では思春期の気配がしていると思いますし、あるいはすでに小学校5年生(11歳くらい)あたりから本格的な思春期のような言動をする子どもたちが多くなってきているかもしれません。

これは食や環境などによるホルモンへの影響や、メディアなどをはじめとする子どもの成長環境からの影響など、肉体的な変化のはじまりの早期化や社会のありかたとも連動していると、わたしは眺めています。

 

「思春期のおわりごろの年齢」については、シュタイナーの7年周期で見ると19歳から21歳ごろということになるかと思いますが、先ほどお伝えした通り、現代ではこのリズムは早まっている可能性があります。11歳くらいから思春期がはじまるなら16~17歳くらいには落ち着いているのかもしれません。

ただし、早く育てばいい、終わればいい、ということではなく、本来7年周期というのが人間の成長のリズムだとして、周期が6年、5年……と短くなっているとしたら、それは子どもの成長にとって実際どんな影響があるのかも観察していく必要はあるでしょう。

 

風邪と同じように、うまく“経過”させる

また同時に、思春期をわたしは「風邪」と同じに捉えていて、「ちゃんと経過している場合に思春期が役目を終えて終わる」というふうに見ています。7年周期という時間の区切りだけでなく、「やりきった」という本人の実感、そして、「受けとめてもらえた」という実感が大切です。逆にいうと、なんらかの理由で思春期をちゃんと経過できなかった場合は、なかなか終わらない、またはぶり返すことがある。それが思春期、子どもの成長というものだと考えております。

そういうわけで「あぁ、もう20歳だから終わるはず!」と思っていても、子どもたち自身が思春期を思いっきりやりきる! ということができなかった場合、30歳になっても思春期を繰り返している、長引かせている、という経過をたどるかたももいらっしゃると思います。

 

そういう意味で、思春期はうまく経過していただきたいのです。出しきっていただきたい。

それを受けとめる親御さんは大変ではありますが、やはり風邪と同じように眺めていただき、ときには手を抜いてもいいのですが、手間と時間は惜しまずに見守ってほしい、とわたしは思います。

出しきって経過した場合、いわゆる14歳ごろからはじまる思春期であれば、おそらく女子であれば18歳ごろから、男子であれば少し遅れて20歳くらいまでには、ある程度の思春期倶楽部の“退部”が望めるかと思うのです。

 

身体的リズムと、思春期のバイオリズム

シュタイナーでは7年周期で人間の成長を眺めますが、中医学では女性の身体的リズムは7年周期、男性は8年周期で捉えます。

この身体リズムは思春期にも影響するとわたしは考えておりまして、女子なら14歳で思春期が顕著になり、男子は16歳ごろに顕著になるように思います。このリズムで眺めると男子は24歳で身体的な成長の節目がきますから、女子とは3年も差があるわけです。これはこの時期の子どもにとって大きな違いだと思います。

というわけで、男子のほうが身体も精神も成長がゆっくりだと思えば、もう少しゆとりをもって思春期の成長を眺めてあげてもいいのかなと思えてきます。

 

ただ最終的にはやはり性別うんぬんでなく、一人ひとりの成長を眺めるのが一番大事です。男女関係なく、また、ある子は思春期がとてもマイルドにさっと終わってしまうかもしれないし、ある子はどれだけ出しても出しきれないほど思春期が長いということもあるかもしれない。思春期の現れかた、時期や長さにも、その子自身の個性、育った環境、気質などさまざまな要因があり、個性的なのです。

 

ともあれ、親としては一刻も早く通り抜けてほしい思春期。

ですが、こればかりは急がせることも端折ることもできない、大いなる自然の仕組みです。大まかなリズムはありますが、早い子、遅い子、時間がかかる子、いろんな子がいる中で、その背後にあるものをわかろうとしつつ、一人ひとりのリズムに沿って、ゆっくりその時期を満たせたらよいなと思います。

 

R・Uさん、ご質問、どうもありがとうございました!

 

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つづく

日登美 【ひとみ】

三男三女・6人の母。10代からファッションモデルとして雑誌や広告で活躍。出産・子育てをきっかけに、シュタイナー教育やマクロビオティック、ヨガなどを取り入れた「自然な暮らしと子育て」を実践し、その経験をまとめた著書を多数刊行。クシマクロビオティックアドバイザーの資格を取得後は料理指導をはじめ、オーガニックな家庭料理を提案するレシピ本も発表している。2013年にドイツ人の数学者と再婚し、ブラジルでの生活を経てベルリンへ移住。現地ではヒルデガルト・ヘルスケアアドバイザーの資格を取得。現在はモデルとして活動を続けながら、「台所から子育て・暮らしを健やかに豊かに」をテーマとしたオンラインコミュニティ「Mitte(ミッテ)」を主宰している。2025年より、みれい☆かるちゃ~☆すく~るで連続講座を開催中。2026年春には、エムエム・ブックスより新刊が発売予定。

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