Special Issue 別マー特集
更新日 2013/06/28
新連載 加藤俊朗さん 恋愛呼吸
第3回 息を吐けば健康になる
大変長らくお待たせいたしました。
第2回から、ずいぶん時間が経ってしまい、申しわけありません!
さて、いよいよ『恋愛呼吸』(加藤俊朗、服部みれい=共著 中央公論新社=刊)が発売となりました。
連載最終回の第3回は、呼吸とからだの関係に迫ります。
聞き手=服部みれい(本誌編集長) 取材と文=林美穂
肺は生きる本能とつながっている
━━わたしは先生の呼吸法をはじめて、それまで自分ではそんなふうに思っていなかったけど、やっぱり過去の恋愛のことで傷ついたままだったり、悲しかったりして、潜在意識が濁っていたのかなと気づきました。自分でも気づかないうちに、男の人と接しないようにしてたというか……。自分ではそのつもりがなくても、自然とそうしていたのかなって。
加藤俊朗さん(以下、加):そうではないつもりでも、やっぱりからだが反応するんだよ。
━━からだって、ほんと正直。わたしはもともとからだが丈夫なほうではないのですが、パートナーがいないときは、体調が悪いときも多かった気がします。
加:ほんとはね、セックスをまともにやってたら具合悪くなったりしないんだよ。でも、体調悪いといいながら、昔の肺病の人たちはセックスしたがった。
━━そうなんですか! なぜ昔の肺病の人はセックスしたがったんですか?
加:肺というのは呼吸をするためのものだから、生きる本能とつながってるんだよ。これは歳をとってからじゃなくて、若いときの話ね。本能だからぜんぜん恥ずかしいことじゃない。風邪ひいたときセックスしたくなる感じ、わかる?
━━わかるかも!
加:からだが弱って、どうしようもないのにセックスしたがるんだよ。自分のからだが弱って、休まなきゃいけないのに、そっちのほうに行っちゃうんだよ。人間の本能的な感情の表裏がそのへんに微妙に表れるわけ。しかも本来健康な人ほど、その傾向があるの。
素直に息を吐く。それだけでしあわせに
━━ へ〜っ、おもしろい。
加:肺が弱いんだったら、なおさら呼吸をしっかりやらなきゃだめだよ。口はものを食べるから、胃の協力者。胃は腸の協力者。腸は全身の協力者なんだよ。からだはみんな支え合ってできている。でも生きるためには肺と心臓しかない。そういうことがわかれば、肺と心臓がすごく大事なのがわかる。そこが止まったら死んじゃうんだから。
━━確かに!
加:息を吐けば、誰だって元気になれるんだよ。
━━息を吐けば元気になれること、わたしは感覚だけでなく、からだでもわかってきたのですが、なかなか理解できない人もいるみたいです。そういう場合はどうすればいいですか。
加:素直に息を吐くだけ。ほかに方法なんてないんだよ。確かにね、そのことにすんなり気づける人と気づけない人がいる。わかるのに時間がかかるひともいるんですよ。そういう自然界の法則、宇宙の真理に対して、反応できないというのは、基本的にこころに「ズレ」がある。そういう人は健全な、絆が生まれるようなセックスも難しいだろうね。最初に頭で理解しようとするからわからなくなるんだよ。気持ちよく「吐いて、吸う」。これを続けるのみ。
━━そうすれば、みんなのこころがきれいになって……。
加:しあわせになれるんだよ、誰だって。ふしあわせになるように生まれてなんてこないんだから。
━━本当にそうですね……。
加:みれいちゃんは、“恋愛呼吸”でしあわせをつかみました。お正月とお盆とクリスマスがいっぺんに来たんです。嘘のような本当の話です。「ごぶさたガール」が一気に熟女です(笑)。 みんなもしあわせになってね!
◎加藤俊朗さん 最新トピック!
- ★「恋する呼吸のレッスン」 7/7(日)
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会場:宮城・仙台の青葉神社
くわしくはこちらへ→http://hozawa.jp/seminar/ - ★加藤俊朗さんによるリーダークラスがはじまります!
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加藤俊朗さんの呼吸法を講師として教えたい方、自分の健康を自分の力で取り戻したい方向けに「リーダークラス」がはじまります!(2013年9月〜2014年3月)
くわしくはこちらから→http://katotoshiro.com/

- 【かとう・としろう】
- 「katouメソッド」代表。からだとこころに魂を融合させ、人間の内部に眠る能力を目覚めさせる呼吸法を考案。著書に、『呼吸の本』(谷川俊太郎さんとの共著、サンガ=刊)、『呼吸の本2』(サンガ=刊)などがある。

※加藤俊朗さんが登場する「ごぶさたガールのための 聖なる性 4つのご準備ガイド」は、本誌17号でご覧いただけます
※加藤俊朗さんが登場する「ごぶさたガールのための 聖なる性 4つのご準備ガイド」は、
本誌17号でご覧いただけます