Special Issue 別マー特集
更新日 2012/07/13
大野百合子さん・舞さんと、ふしぎな話をもう少し
幽体離脱からチャネリングまで━━。本誌16号の、「目に見えない世界」の話が大好評の大野さん母娘。別マー読者のみなさんだけに、ふしぎだけど、どこか腑に落ちるこぼれ話をお届けします! 聞き手=服部みれい(本誌編集長) 取材・文=林美穂 イラスト=大野舞
(服部みれい、以下は)先日、前世療法*1 を久しぶりに受けてから、睡眠の質が変わった気がするんです。睡眠時間は変わらないのに、とにかく「よく寝た」と思える日が増えたり、起きたとき、ここがどこなのか、自分が誰なのか、一瞬わからなくなるくらい「よく眠った!」という手ごたえがあったり。先日は、寝室の天井に四角い透明の乗り物が迎えにきて、「乗りなさい、乗りなさい」といわれ、わたしは、「乗るのはちょっと……」と思いながらベッドにしがみついているという、夢のようなものを見ました。
(大野百合子、以下ゆ)そういうのは、睡眠中に、からだから意識が抜けた証拠ですね。
(は)そうなんですか!? 寝ている間、わたしの意識はどこかに行っているのですか?
(ゆ)寝ているときは、「オーバーソウル」といって、この地球のすべての人の転生がわかる場所、それらを映し出すモニター画面のようなものがあるところ、に行っています。中国に、「邯鄲(かんたん)の夢」という古いお話がありますよね。貧しい若者が、道士から借りた枕で夢を見て、今の自分とは違う一生涯を生きたのだけれど、目が覚めたらほんの一瞬、昼寝していただけだったという。でも、実は両方現実なんです。オーバーソウルというところに行くと、すべての転生が同時に進行していて、それらすべてが映し出されているモニター画面のどこに焦点を当てるかで、自分の人生の見えかたが違ってくるのです。ですから、今のみれいさんは、「服部みれいさん」という画面に焦点が合っているわけです。でも、何だかパリの過去世が先ほどから見えていて……。
(は)びっくり!! 前世療法でもパリの人生を体験しました!!!
(ゆ)でしょう? 実は、舞もそうなんですよ。
(大野舞、以下ま)はい。フランス人だった前世があるそうです。はじめてパリに行ったとき、小道をなんとなく覚えているような感覚があって、足が自然にいろいろなところに向かう感じがしたんです。
(は)へええ。おもしろい! 前世の舞さんは、パリで何をしていらしたのですか?
(ま)そのころも美術をやっていて、彫刻などの立体芸術をしていたみたいです。
(ゆ)みれいさんは、何度かフランスで生まれ変わっているようですけど……、歌を歌ってしあわせそうにしている姿が見えます。つまり、話を戻すと、みれいさんの今、この1秒は、パリで歌を歌っているみれいさんの魂にとっては一生だということもあるわけです。時間軸は、必ずしも直線に流れているわけではない、ということです。
◎過去・現在・未来は同時に起こっている!
(は)過去・現在・未来、すべてが同時に起こっていて、世界は多元的に存在しているというのが、わたしのまわりでも、今一番ホットな話題です。
(ゆ)わたしがそれを事実だと悟ったのは、インナーチャイルドワーク*2 で子ども時代に傷ついた経験のある女性の話を聞いたときでした。その女性は、自分のインナーチャイルド*3 と一生懸命向き合って、最後はこころとからだが一体になったのですが、彼女は家庭環境が複雑で、子ども時代にすごく寂しい思いをしていたのです。それで、寂しいときはいつもこころで理想のおねえさんを求めていたそうです。「理想のおねえさん、来てください」と呼びかけると、いつも本棚の横にきれいなおねえさんがやって来て、一緒にあそんでくれたといっていました。そのおねえさんが、実は現在の彼女自身なんですよ。わかります?
(は)わかります! 今と昔の自分が、同じ時間に存在しているから、会えているんですよね。
(ゆ)そうです。自分で自分を助けに行っていたんです。そのときのおねえさんの服装を思い出すと、今の自分が着ている服だったりするそうですよ。
(は)なるほどーー!! それにしても、ほんと、前世療法やアカシックレコード*4 ・リーディングなどから自分の秘密がわかることで、いろいろな理解が深まったり、謎が解けて癒されたりしますよね。わたしも明らかに、ここ数年で生きやすくなったと思います。
(ゆ)おっしゃる通りですね。でも、これからわたしが注目していきたいのは、からだなんです。からだを本当に理解していけば、自然とスピリチュアルな世界に入っていくとも思います。先日、禅を組みに行ったのですが、そこで自分のからだをいろいろ触ってみるワークに参加して、それがとてもよかったんです。瞑想などで、どんどん意識を広げるというワークとはまた違って、「ここに頭がある、ここに首がある……」というように、あらためてからだに触って感じてみることで、自分を大切に思えますし、あたらしい気づきもあるんですね。からだはこの世にある自分の半分だし、この世界を見せてくれるプラットフォームでもありますから。
(は)そうですね。わたしはこういう「目に見えない世界」のことが大好きで、いろいろ試してみたいと思うのですが、それ以外のこと、たとえば武道でも仕事でも、何かを極めた人は、広がった意識の世界をすでに見ていると思うんです。頂上へのルートが違うだけのことで。
(ゆ)そういう方はすぐにいろいろなことに目覚めるでしょうね。
(は)からだから入っていっても、スピリチュアルなことの知識や素養があると、より進化が早い気がします。
(ゆ)頭が納得すると、からだも納得するというところがありますものね。
◎「分離」から「統合」へ、大変換期
(は)そういえば最近、UFOの目撃談も増えていますよね。わたしも事務所の窓から、UFOを4機見たことがあって、すごくうれしくなって、一緒にいたスタッフとふたりで激しく手を振ったのですが、パッと消えちゃったんです。あんなに手を振っちゃいけなかったのかしら。
(ゆ)大丈夫ですよ。
(は)彼らが来るのは、地球の進化を助けるためだという話も聞きますが、ほかにも何か理由が考えられますか?
(ゆ)今は、1万3千年に1度の、人類の意識の変換期に当たるので、観察しに来ているのかもしれませんね。はっきりとはわかりませんが、意識を拡大する手助けをしているとも思います。
(は)「1万3千年に1度の変換期」というのを、もう少しくわしく教えていただけますか。
(ゆ)はい。人類の意識の変化のサイクルは1万3千年ごとに「分離」と「統合(ユニティ)」を繰り返しているんです。そしてサイクルの変り目には1000年の移行期間があります。1万3千年前から「分離」の時代が続いていて、2012年は1000年の移行期間のちょうど真ん中なんです。つまり次の「統合」の時代にむけての変化の真っただ中にいるわけです。「統合」の時代を迎えると、思考がすごく速いスピードで現実化しやすくなりますよ。そんなおもしろい時代には、なかなか立ち会えるものではありませんよね。
(は)本当に、すごい時代にわたしたちは生まれてきましたよね。この大・大変換期にわたしたちが大切にしたほうがよいことはありますか?
(ゆ)あるがままの自分でいい、ということです。宇宙からのエネルギーは「統合」に向かっていますので、自分の葛藤や、「ここができていない」というようなマイナスの部分にフォーカスするより、「全体」にフォーカスしたほうがいいんです。鏡を見たときに、「ああ、ここがもっとやせてたらいいな」と思うかわりに、こうした葛藤も含めて、「今日の自分もいいじゃん!」と受容できるようになるといいですね。
*1 前世療法……催眠療法の一種で、退行催眠により、心的外傷や理由のわからない恐れを取りのぞく
*2 インナーチャイルドワーク……子ども時代に身についてしまったトラウマを解放するセラピー(心理療法)のこと
*3 インナーチャイルド……内なる子どもという意味で、子ども時代の記憶や感情のこと
*4 アカシックレコード……人類史上に起きたこと、これから起きることのすべてが記録されているといわれる、宇宙のデータバンク
- 【おおの・ゆりこ】
- 執筆、翻訳、通訳、イラストレーターとして活躍。幼少のころより数多くの神秘体験をし、その体験と自身の学びを統合した講演、ワークショップ、退行催眠療法を中心とした統合セラピーを行っている
- 【おおの・まい】
- イラストレーター。ふだんは、“旅する絵描きデナリ”として書籍、雑誌、広告などで活動中。作品に、『もしもし下北沢』(よしもとばなな=著 毎日新聞社=刊)の挿画と装丁、『シティリビング』(サンケイリビング新聞社=刊)に連載中の旅のエッセイ「ぼうけんのびんづめ」などがある
- 【はっとり・みれい】
- 執筆活動を行いながら、『マーマーマガジン』の編集長を務める。近著に『あたらしい東京日記』(大和書房=刊)がある。近ごろ、「日本の神様カード」(大野百合子=著 イラストDenali ヴィジョナリー・カンパニー=刊)がお気に入りで、カードがくれるメッセージにうなずきまくっている
※特集・『スピリチュアルかあさん』大野百合子さん、娘・舞さんインタビュー「目に見えない世界っておもしろい!」は本誌16号でご覧いただけます
※特集・『スピリチュアルかあさん』大野百合子さん、娘・舞さんインタビュー
「目に見えない世界っておもしろい!」は本誌16号でご覧いただけます