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Special Issue 別マー特集

更新日 2012/05/11

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あたらしい冷えとりスタイル2012春

冷えとりスタイルに「あたらしい」も「あたらしくない」もない、のですが、否、冷えとりスタイル自体が、「古くてあたらしいスタイル」なんだとあらためて思う今日このごろなのですが!(って、能書きはともかく)この春、楽しんでいる冷えとりスタイルについて、少しだけ、お話をします。 文=服部みれい(本誌編集長)

ソックスについて、くわしくはエムエムソックスのHPをご覧ください
自分にやさしいスタイル

みなさん、こんにちは。
冷えとり健康法&冷えとりスタイル
楽しんでいますか?

冷えとりをはじめたばかりの方から、よく、

「えーっ、靴下4枚もはくのォ〜?」
「えーっ、靴どうするのォ〜?」
「うぇーっ、暑くないのォ〜?」
「ぎゃーっ、女性らしい服装できなくなーい?」

と、聞かれるのですが、
わたし自身は、このことで、
人に相談したり、「どうしよう」と考えたことが、
実はありません。

靴下は、絹(5本指)、綿(5本指)、
絹(先丸)、綿(先丸)と重ねていくと
本当に、びっくりするほど気持ちがいいですし、
靴は、2〜4枚くらいの重ねばきなら、
今まではいていたものでもはけます。
これから買う靴は、少し大きいサイズにすればOK。
暑さについても、上半身を薄着にするので、
とってもここちよい。
女性らしい服装は……、
これまた工夫次第、といったところでしょうか。

とにかく、冷えとりのスタイルは、
ここちがよい、気持ちがよい、
そうして、結果、からだにやさしい
ということで、
何だかわからないけれども、
ついつい続いている、という感じです。
「服装どうしよう」と思う前に、
気持ちよさが優先するので、
「それはそれで工夫できる」
という心境になるのだと思います。
服装で、からだの冷えをとれるなんて、
本当にありがたいことです。

誰かにほめられるためにする、
誰かに好かれるためにする、
そういう服装の楽しさもありますが、
冷えとりのスタイルは、何より

◎自分自身に一番やさしい服装

といえるのかもしれません。
ファッションの原点は、
「自分を表現すること」だと思いますが、
「自分にやさしい」という観点も、
意外や意外、現代人のわたしたちは、
ずいぶんとないがしろに
してきてしまったのかもしれません。

プロフィール
【はっとり・みれい】
執筆活動を行いながら、『マーマーマガジン』の編集長を務める。冷えとりグッズを扱う「mm socks」と本のレーベル「mm books」主宰。近著に『みれいの部屋 ニューお悩み相談』(主婦と生活社=刊)、『服部みれい詩集 甘い、甘い、甘くて甘い』(エムエム・ブックス=刊)など。6月には『あたらしい東京日記』(大和書房=刊)が発売予定。また、青山ブックセンター本店にて 「わたしらしい仕事・わたしらしい働きかた」の ワークショップなども行っている。元SGAの忍田彩さん、嶺川貴子さんとのバンド「mma(ンマー)」ではベースを担当

アウトドアブランドのタイツに注目

さて、そんな冷えとりスタイルですが、

◎下半身を厚く、上半身を薄く
◎天然素材を着る
◎ゆったりとした服装をする

がルールで、
このルールをうまくアレンジしながら
着こなすのが楽しいところ。
わたしは、最近、「モンベル」の
絹100%のニーロングタイツに注目しています。

わたしの友人がとてもおしゃれな人で、
「モンベルにすごくスタイリッシュな絹のタイツがあったよ」
と教えてくれたのです。
そして、さっそくお店に見に行き、
はいてみて、もう、すぐに気に入ってしまいました。

アウトドアブランドらしく、とにかく機能性抜群。
軽くて、やさしくフィットして、デザインもクール。
そして何より薄いので、
デニムの下にはくときなどに、とっても便利なのです。

「モンベル」の絹タイツの上に、
さらに「モンベル」のウールのタイツをはいて過ごすことが
最近、とても多いのです。

全国の「モンベル」にお取り扱いがありますし、
お近くで買いものができないという方のために、
エムエム・ブックスでも、少しですが、
扱わせていただくことにしました。

「モンベル」のニーロングタイツ
天然シルク100%で、夏は涼しく冬はあたたかです。シルクの吸放湿性は、なんとコットンの1.5倍。常に清涼感を保ちます。一方で、空気を多く蓄え、寒気を遮断してあたたまった空気を逃しません。はきやすいデザイン&軽さがとにかく魅力!

「モンベル」のウールタイツ
厳選された繊維「スーパーメリノウール」は、ストレッチ性にすぐれ、シルクのような肌ざわり。はいた瞬間からあたたかさが持続します。そして、内側の熱をゆるやかに放出するので、汗冷えも防いでくれます。ウールといえど薄手なので、一年中着まわしできそうです。


勝手に、2012 SSのテーマづくり

わたしは、いつも、
「勝手に今シーズンの自分テーマ」をつくって
楽しんでいまして、
この春夏は(春夏というと、大げさで、これまたいいですね)、
本誌15号の「冷えとり座談会」でも書いたように
「90年代初期のやり直し」ファッションがきています。
ボーダーとか、紺ブレ(死語!)を
今風に着こなす、という感じです。
できれば、ベレー帽もかぶりたいところなのですが、
これはまだ、試していません
(もうすぐ試そうと思っています)。

「渋谷系をもう一度」とこころの奥でつぶやきながら、
でも、渋谷系じゃない、
あたらしい感じが出るように工夫をしています
(当時より、だぼっとした感じで着こなすと、
今年っぽくなるような気が、勝手にしているのですが、
うまくいっているのかどうか、
書いていて、ちょっと心配になってきました)。

もうひとつは、
「スランプ中の少女漫画家」スタイルもマイブーム。
いってみれば、「作家」のコスプレ、で、
わたし自身も、本を書いたりするので、
こういうことをすること自体、
やや精神がねじれているようにも思うのですが、
でも、何せ、ファッションとして楽しいので、
いろいろ試しています。

そのひとつ、最近よくしている服装は、
ショート丈のデニムに、サスペンダーをして
キャップ&メガネのスタイル。
サスペンダーやオールインワンというのは、
わたし的には、70年代の作家スタイルを代表するアイテムだと
思っているのですが、
そういったものをたくさん取り入れています。

(ちなみに、この「作家風スタイル」でも
先ほどご紹介した、「モンベル」の絹のタイツと、
ウールのタイツが大活躍してくれているんですよ)

今年は、かわいいショートパンツも
あちこちに登場していますよね。
真夏でも、足首から下をしっかり重ねばきしていれば、
膝などは素足の状態でも、
冷えとり健康法的にはよいそうですが、
でも、今の季節はまだまだ寒い。
それでも、ショート丈のパンツスタイルにトライしたい。
そういったときに、
この薄いレギンスの重ねばきが
本当に、活躍します!
わたしは本誌15号でご紹介している
ニーハイブーツなどと合わせて、
さらに冷えとりを強化したりもしています。

それにしても、
冷えとりをしていると、
冬のスタイルと夏のスタイルの差が
どんどんなくなっていきますよね。

そのぶん、着こなしが自由になっているとも
いえると思います。

どうぞ、みなさんも、
自分らしく、自分にやさしい
冷えとりスタイルを、楽しんでくださいね。

「冷えとりスタイル、まだ試したことない!」
という方も、ぜひこころの片隅に
このアイデアを置いておいて、
風邪をひいてしまったときや、
「何となく不調だなあ」というときなどに、
下半身をあたためる服装を試してみてくださいね。

どうぞ、楽しんでください!

「勝手にアーリー90年代やり直し」スタイル。
だぼっとしたボーダーTシャツに、「アクネ」のジャケット。
「アクネ」のだぼだぼパンツをはいて。
だぼだぼパンツは、レギンス重ね放題!
重ねばき天国です。肌にあたる部分には、
絹のタンクトップと絹のレギンスを身につけています。
靴下はエムエムソックスのものを4枚重ねばき。

イラスト=長崎訓子

シャツ、サスペンダー、ショート丈デニムパンツ、
以上すべて「アメリカンアパレル」のもの。
やはりこちらも、肌にあたる部分には、すべて、
絹のインナーを身につけています。
靴下はエムエムソックスのものを4枚重ねばきしています。

◎冷えとりスタイルについて、もっと知りたくなった方へ

『冷えとりガールのスタイルブック』(主婦と生活社=刊)。『マーマーマガジン』で大人気となった冷えとりスタイル特集をすべて収録。冷えとり健康法の基本から、冷えとりファッションのコツまで、わかりやすくご紹介しています

『マーマーマガジン』15号(エムエム・ブックス=刊)。『冷えとりガールのスタイルブック』でインタビューを収録した5人の女性たちの、「冷えとり、その後のはなし」、服部みれいの最新冷えとりスタイルなどをご紹介しています