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Special Issue 別マー特集

更新日 2011/05/06

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ひとも自然もしあわせになる 今を生きるための知恵

創刊3周年を記念して、2011年春のマーマーマガジンがお届けしたのは、今、わたしたちが生きていく上で知っておきたい知恵の話。自然も、ひとも、しあわせになるために、わたしたちができることとは? 本誌でインタビューした7人の賢人のうち、6名の方にアンケートを実施。みなさんひとりひとりの生きるヒントになれば、こんなにうれしいことはありません。

  • 舘岡康雄さん(支援学研究者)
  • 辻信一さん(文化人類学者、環境運動家)
  • 弓田亨さん(パティシエ)
  • 木内鶴彦さん(彗星捜索家)
  • 北山耕平さん(編集者、作家、ストーリーテラー)
  • 長坂優さん(アマゾン森林保護活動家)

支援学研究者 舘岡康雄
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
日本と中国が本来の関係になっていけるかどうか? アジアや地球の将来にとって最も大切だと思っています
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
今までのやり方・あり方がいよいよ破綻することがはっきりしてしまう年。と同時に、新しい時代をリードする思想・アイデアが表に出てくる
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
・日本から世界が変わる思想が発信されムーブメントが始まっている
・コーズパラダイムが始まっている
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
・人の世話をすること
・自然に触れること
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
・天分とその居場所にいる時…
・運命通り生きられること…
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
あなた方は、“希望”、“可能性”そのものだということ…
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
人の中に、自分が思ったように、自分が立ち上がっている時…

支援学研究者 舘岡康雄

プロフィール

支援学研究者 舘岡康雄

▼たておか・やすお▼大学卒業後、日産自動車中央研究所入社。多数の部門を経て、人事部にて、毎日100万円返済しても、5000年かかるほどの借金があった日産自動車倒産の危機を3年で救った「ニッサンマネジメントウェイ」の確立と伝承を推進。1996年よりプロセスパラダイムを提唱し、SHIEN学を開発。国内外で講演多数。現在静岡大学大学院教授。博士(学術)。1953年、東京都生まれ



※舘岡康雄さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます
文化人類学者、環境運動家 辻信一
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
降りてゆく人々(ダウンシフターズ)のこと。そして自分自身のダウンシフティング、スローダウン
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
成長幻想にしがみつくか、そこから降りて新しい社会やライフスタイルをつくってゆくかのわかれ道!
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
「ああ、10年前に転換を始めておけばよかったのに」と後悔しないですむように、祈りたいですが…
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
「元気になろう」としないこと
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
まず自分という存在の、人間という存在の小ささを、
弱さを思うこと
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
ゆっくり、ていねいに生きること。
「ゆっくりでいいんだよ」と若い人にいいたい
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
「しあわせ」とは「いあわせ」。
すべてのつながりの中に自分が今生かされ、
ここに生きていること

文化人類学者、環境運動家 辻信一

プロフィール

文化人類学者、環境運動家 辻信一

▼つじ・しんいち▼文化人類学者、環境運動家。16年に及ぶ北米での海外生活を経て、現在明治学院大学国際学部教授。1999年、仲間たちとNGO「ナマケモノ倶楽部」を立ち上げ、以来その世話人を務めている。「スローライフ」を提唱しつつ、生態系保全や環境共生型ビジネスなどの分野で活躍。夏至と冬至、電気を消してスローな夜を過ごそう、という「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人。『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社=刊)など著書多数。1952年、東京都生まれ



※辻信一さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます
パティシエ 弓田亨
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
私はパティシエですので、死ぬまでずっと、お菓子づくりが何にも増して一番大きな興味の対象です。そしてそれをつき詰める中で気がついた日本の食の荒廃です
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
表面的な見せかけの日々と真実の日々とが増々大きく乖離していくと思います
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
更に致命的な食の荒廃によって、日本人のこころと身体のエネルギーそして国力は著しく低下していると思います。その時までにでも、日本の食の真の姿を私たちが気づいていることを願います
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
本当においしい栄養たっぷりの御飯を食べることです
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
ちゃんとした食を摂り、こころと身体を健康にしておかなければ、大きなチャンスの時にも、それに果敢に挑む本当のエネルギーは湧いてきません
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
食が人間にとってのすべての基本であると思います。仕事も恋も家庭生活もおいしい食が支えてくれます
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
勿論人によって幸の基準、尺度は異なると思います。私にとっては、いつも全力ですべてのことに立ち向えるエネルギーを絶やさないで持ち続ることだと思います

パティシエ 弓田亨

プロフィール

パティシエ 弓田亨

▼ゆみた・とおる▼大学卒業後、熊本の菓子店、東京の洋菓子店工場長を経て渡仏。パリ「パティスリー・ミエ」で研修。1986年、東京・代々木上原に「ラ・パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」を開店。1995年代官山に移転。近年では日本の家庭料理を立て直す「ごはんとおかずのルネサンス」プロジェクトにも尽力。講習会を定期的に開催している。仏菓子教室は全国各地、海外からも生徒が集まる盛況ぶり。1947年、福島県生まれ



※弓田亨さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます
彗星捜索家 木内鶴彦
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
地球環境問題とクリーンエネルギーの研究
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
現在産業構造の在り方への疑問から変化の年
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
地球的価値観を持った産業構造や経済構造になっている
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
星空を見る
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
自分を知ること
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
自分に自信を持つこと
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
世の中で自分の役割があること

彗星捜索家 木内鶴彦

プロフィール

彗星捜索家 木内鶴彦

▼きうち・つるひこ▼航空自衛隊入隊後22歳のとき大病をし、一度死亡が確認されるが蘇生。このときに臨死体験をする。その後退官し、長野県で天体観測を続け、4つの彗星を発見。2008年には太陽光を利用した炭素化炉システムの特許が日本ほか各国で認可される。2009年、中国にて倒れ、2度目の臨死体験。2010年、彗星探査、環境保護活動、炭素化炉システム、太古の水の開発が評価され東久邇宮文化褒賞受章。環境問題などに関わる講演会、観望会多数。1954年、長野県生まれ



※木内鶴彦さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます
編集者、作家、ストーリーテラー 北山耕平
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
日本国の進むあやうい路
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
浄化の時のただ中
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
浄化の時はさらに続く。さらにあと十年ほど
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
自然の中で一人になる(自然とのつきあい方を学んだうえで)
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
自分が誰かを知ること
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
自分を大切にし、地球を大切にすること
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
笑い声

編集者、作家、ストーリーテラー 北山耕平

プロフィール

編集者、作家、ストーリーテラー 北山耕平

▼きたやま・こうへい▼編集者、作家、翻訳家、ストーリーテラー。元『宝島』編集長。『POPEYE』の特派員として1976年に渡米し、チェロキーのメディスンマンであるローリング・サンダーに出合う。以後、先住民の精神復興運動に参加し、ルーツを探る旅を続ける。ネイティブの精神探求をライフワークとして、ウェブ「Native Heart」および、ツイッターにて精力的な情報発信を行っている。1949年、神奈川県生まれ



※北山耕平さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます
アマゾン森林保護活動家 長坂優
1:今、いちばん注目していること・興味をもっていることは何ですか?
アマゾンの荒廃地に植林して自然を守ること
2:今年や来年はどんな年になると思いますか?
過ぎてみないと判らない
3:十年後、この世の中(日本)はどうなっていると思いますか? どうなっていてほしいですか?
人間と自然が共存共栄共生できる社会になってほしい。文明が進み豊かで便利で快適な社会になればなる程、自然が忘れられるのが悲しい
4:落ち込んだりしたとき、元気になるよい方法を教えてください
自分を好きになるといい。自分を愛し、自分を大切にし大事にして、いつもいつでもいつまでも、明るく楽しく元気よく
5:どうやったら自分をいちばん活かせますか?
自分の長所・短所を知って、何事も真剣に行うこと
6:わたしたちがいちばん大事にするとよいことは何だと思いますか?(若い人たちにいいたいことは?)
恋と愛。夢と希望を持つこと、そして熱中すること
7:しあわせとはどういうことだと思いますか?
健康で長生きすること。わらい声
シワとシワを合わせるからシアワセと云う

アマゾン森林保護活動家 長坂優

プロフィール

アマゾン森林保護活動家 長坂優

▼ながさか・まさる▼1965年、25歳のとき東京農業大学卒業と同時にアマゾンに移住。筆舌に尽くしがたい苦労をして開墾。入植8年目に、開拓した広大な農場を見せるため日本から母と兄を呼ぶが「木を切りすぎたのではないか」というふたりのことばに愕然とし1990年、「アマゾニア森林保護植林協会」を設立。会長となり、植林とその保護活動を行いながら、一年のうち4分の1は日本全国で精力的に講演活動を行っている。1940年、愛知県生まれ



※長坂優さんの「今を生きるための知恵」インタビューは本誌12号巻頭でご覧いただけます