◇エジプト塩

うわさのエキゾチックスパイス、エジプト塩。
すり鉢ですり潰しているときから、
香ばしいアーモンドとクミンシードの異国な香りが
食欲をそそります。
でも、ここでつまみ食いするのはNGです。
手が止まらなくなるからです！

◇れんこんのじわじわ焼き

このレシピで僕がまずちゅうちょしたのが、
れんこんを「ぶ厚めに切る」ということ。
ふだん食べるれんこんって、
せいぜい厚さ5mmぐらいですよ！
ぶ厚くって言われても、2cmなんて、か、かなりぶ厚い！
でも、包丁片手に戸惑いながらもザックリと
切ってみたところ、
何かから解放された感じがして気持ちよかったです。

ポイントは弱火でじわじわ焼くことです。
ホント、それだけです。
中まで火が通ったれんこんは、
今まで食べた中で一番おいしかったです！
今まで食べてきた薄いれんこんとはまったく別の食感で、
「シャキ、シャキ」と食べられます。
さらにマスタードをつけると
ため息がでるほどおいしいんです。
「ああ、しあわせ。ふわふわー」っていう感じ。

◇ごぼうと舞茸のポタージュ

寒くなってきた今の時期にぴったりのスープです。
エジプト塩の風味とごぼうと舞茸のほっくりとした旨味が、
からだ全体に伝わっていく感じがして、
本当にしあわせな気分になれます。
豆乳を入れてからは沸騰させないのが
コツだと僕は思いました。
でも、それが難しいんです……。

◇自家製リコッタチーズ

こんなに簡単にリコッタチーズがつくれるなんて。
リコッタチーズが何たるかさえ知らなかった僕ですが、
これは本当に簡単でいいですね！
ポイントは、牛乳とレモン汁を火にかけて、
白い塊ができたらすぐに火を止めることと、
ザルに移したあとも塊から水気を取ってしまわないことです。

◇春菊と海苔のサラダ

これも、ほとんど春菊と海苔を切っただけで
できてしまうから、うれしい。
しかもおいしい！　いくらでも食べちゃえます。
ずばり、たくさんつくるのがポイントでしょう。

◇自由なファラフェル

ひとつひとつは小さいけれど口に広がる世界は広い！
ヨーグルトの爽やかさとお豆のやさしさと、
ほのかな香辛料の香りが絶妙なバランスを取っていて、
何度でも口にして味を確かめたい気持ちになります。

◇オリーブごはんのエジプト塩おにぎり

おにぎりがちょっと旅をして、
異国の空気を吸って帰ってきた感じです。
オリーブとエジプト塩で
ちょっといつもと違った風味なのですが、
それでもやっぱり味に親しみがあって、
思わず笑みがこぼれてしまいました。

エジプト塩は終わらない

僕はふだんあまり家で料理をしないのですが、
それはマンネリ化したレシピのせいだった、
ということが今回わかりました。
エジプト塩を使った料理をつくってみて、
ひとつひとつの料理にいつもと違う驚きと感動があって、
おいしくて、とても楽しく料理ができました。
これなら家でももっといろいろ試してみたいなー、と。
この前編集部に届いたかぼちゃでスープをつくったのですが、
エジプト塩をかけて食べてみたら、これがまたおいしかったんです。
野菜ひとつひとつに合わせてみるのも再発見があって楽しそうだし、
エジプト塩、もっと探っていきたいです！