Special Issue 別マー特集
更新日 2009/07/17
murmur magazine vol.5 みんなにだけ教えちゃお! 第5号の裏話・大特集
本誌「冷えとりとファッション」特集、楽しんでいただいてますか? 読者のみなさんも、冷えとりをはじめる方が続々と増えていて、すばらしいことだな!と思っています。根本から美しく、健康になることは、まわりの人にとってもとてもよいことですよね。冷えをとり、本来の自分が出てくると、いろんなことが、楽に、スムーズになっていく、と思います。楽しんで、ぜひ続けてください。さて、冷えとりをはじめると、さまざまな疑問が生まれてくるもの。本誌でフォローできなかった質問を、冷えとりアドバイザー・進藤幸恵さんに答えてもらいました。参考にしてください!
- Q1 靴下を重ね履きして、足は蒸れませんか?
- A1 化繊が多く含まれた靴下を履くと、確かに蒸れると思います。化繊は、湿気を吸いません。だから蒸れるのです。「冷えとり健康法」ですすめているのは、絹や綿、ウールなどの天然素材です。天然素材は、湿気を吸収して放出してくれますので、蒸れません。
- Q2 真夏に靴下を重ねて、暑くはありませんか?
- A2 わたしの場合は、靴下を少なくするとかえって「冷え」を感じてしまって体調を崩したりします。頭で考えていないで、体調の悪い時などに靴下の重ね履きを実行してみてください。気持ちよさを体感すると、逆に手放せなくなります。
- Q3 半身浴がどうしてもできません。
- A3 きっと、お湯の温度が高いのだと思います。特に夏は37度〜38度のかなりぬるい温度で入ってください。そうすれば、長時間入れます。洗面器にお水を入れ、そこに右手を手首の所まで浸けておくのもコツです。右手首は上半身の一番上になるので、そこを冷やすと楽ですよ。または、湯船に入った状態で立って、頭だけ湯船の外に出し、頭に水をかけても気持ちよいですよ。お風呂の上がり際にお湯の温度を徐々に上げてから出ると、後があたたかいです。ぜひ試してみてください。
- Q4 靴下を重ね履きしてサンダルを履いて出かけたいです。つま先や踵が靴に覆われないのですが、OKでしょうか?
- A4 靴下の重ね履きをしていれば大丈夫です。なるべくたくさん履いてくださいね。
- Q5 スカートははいてもOKですか?
- A5 靴下の重ね履きをして、足首から下をあたためていれば大丈夫です。最近は、夏でもブーツを履くのが流行っているようですので、上手くとり入れてオシャレを楽しんでください。
- Q6 真夏に足首までのズボン下を履くのがつらくて……。膝上くらいまでのズボン下を1枚はくのでも「冷えとり」効果はありますか?
- A6 効果はある程度あると思いますが、大切なのはQ5で述べたように、足首から下をあたためることです。上半身を厚着していると、下半身をあたためることが苦痛になります。日焼けを気にして長袖など着ない方がよいです。冷えとりをして内臓が元気になれば、しみ・そばかすなどの皮膚トラブルも解消されます。
- Q7 シチュエーション別に「冷えとり」をミニマムに取り入れる方法を教えて下さい。
- A7
- 寝る時(熱帯夜とか)
- 寝床に湯たんぽを入れて、足元に使っていない掛け布団を半分に折って掛けて寝てください。そうすると、エアコンを使わないと暑くて寝られませんよね。そういう時は、無理をしないでよいですからエアコンや扇風機を使って構いません。今の時代はヒートアイランド現象の中で生活しているのですから、仕方ありません。それに、現代は物騒で夜中に窓を開けて寝たりできない人も多いと思います。湯たんぽを入れてエアコンなどを使い、上半身を薄くして寝ると頭寒足熱で気持ちよく眠れますよ。臨機応変に対応してください。
- クーラーの効いたオフィス
- いすに座る時に膝掛けをかけたり、湯たんぽを持っていって、ダンボールの箱に入れて、その上に足を乗せて、膝掛けをかけるとかなりよいようです。陶器製の湯たんぽは持ち運びに大変ですし、オフィスで沸騰したお湯を入手できない場合は、ゴム製の湯たんぽをおすすめしています。ゴム製でしたら薄いので、給湯室の湯沸かし器のお湯の温度でも充分温かいです。ドラッグストアなどに売っています。
- 風呂上り
- バスマットの上で身体を拭いたら、すぐに靴下を重ね履きしてください。夏は、上半身をタンクトップくらいにするとよいです。男性や子どもは、上半身は裸でよいくらいです。
- 海に行く時
- 海水浴で裸足にならないと仕方ないですが、できたらギリギリまで靴下の重ね履きをしていてほしいです。帰る時に着替えたら、すぐに靴下の重ね履きをしてください。帰宅したら、その日の半身浴を長くする、湯たんぽの数を増やす、足湯をする、靴下を増やす、などをすれば大丈夫です。
- 運動をする時(例えば走る時や、自転車に乗る時とか)
- 運動をする時でも、靴下を重ねましょう。武道(柔道、剣道、空手など)やスイミングなどでどうしても裸足にならなければならない時は仕方ありませんが、その後は半身浴をいつもより多めに行うほか、上記のように、冷えとりをしっかりとしてください。
「冷えとり健康法」はまだまだマイナーです。周囲との摩擦を避けるために、臨機応変に考えて実行するのは大切ですが、自分の身体のことですから、「ミニマムに」なんて考えないで真剣に取り組んでいただきたいなと思います。
あえて厳しいことを言いますが、あまりやる気がないのなら、いっそのこと「冷えとり」を止めてしまってもよいのです。いやいや取り組むのなら、苦痛なだけで効果が出にくくなります。
そうしていろいろな健康法を試してみて、何をやっても駄目だったら、また「冷えとり」に取り組めばよいと思います。
「冷えとり」に手遅れはありません。
若いうちはわかりませんが、妊娠・出産後や中年になってくると体調が崩れることも多くなってきます。誰でも歳をとります。病気をしたりして、まわりの人に迷惑を掛けないようにするためにも、よく自分の身体について、考えてみてくださいね。
[しんどう ゆきえ]
冷えとりアドバイザー。冷えとり健康法の生みの親、進藤義晴先生の実の娘。全国の同志とともに、冷えとり健康法の普及を行っている。ご自身も冷えとりで子宮内膜症を克服した経験をもつ
文=murmur magazine
写真=Seishi Shirakawa
スタイリング=Miyoko Okao