冷えとりガールズ

#6 冷えとり☆ガールズトーク その3
「流産をきっかけに」/主婦・自営業手伝いE子さん

 

文|服部みれい 初回アップ|2008年11月21日

 

今回登場していただくのは、パートナーの仕事を手伝いながら、子育てをしているE子さん。E子さんは、ふたりめの子どもを授かりましたが、流産をしてしまいました。でも、そのことをきっかけに、冷えとりをスタート。お話をうかがいました。

 

からだの悪い部分から
破れていく

――E子さんは、冷えとりをはじめてどれくらいたちますか?

E子さん(以下敬称略) 9月からなので、始めて2か月ほどになります。
マーマーマガジン創刊号のデトックス特集で、重ね履き用のソックスの写真を見てためしてみたいと思って。

――実際にはじめようと思ったのは、流産がきっかけだったのですよね。

E子さん はい。

その時、漢方の専門家にすすめてもらった漢方薬がからだをあたためる効能があるもので、やはり婦人科系の不調にはからだをあたためることが大切なんだなって思ったんです。

五本指ソックスの取り寄せの際にお話しした「小すずめクラブ」の進藤さんにもやはり冷えによって子宮の状態があまりよくなかったのでは?といわれました。

――そっかー。冷えていると、妊娠もしづらいと聞いたことがあります。最初はどんなことからはじめたの?

E子さん まずは、(4足を重ねてはく)重ね履き用のソックスをワンセット購入して夜お風呂に入った後すぐから、翌朝着替えるまで履くことからはじめました。

ソックス重ね履きのままだと靴が履きにくいので日中は避けていたのですが、続けているうちに自然と昼間もソックスを履いていたくなってきたんです。 それで今では洗い替えの分も買い足したり、ぽってりしたサンダルも用意したりして、家や近所で過ごす分には一日中冷えとりソックスを使っています。

あとは時間ができると本を持ち込んでじっくり半身浴することも。

寒くなってきた最近では、早くも湯たんぽも使っています。湯たんぽ、最高です!

――4本重ねてソックスをはくの、抵抗ありませんでしたか?

E子さん はい。実は私は靴下を履いて寝るのはとっても苦手だったので、4枚も靴下をはいて眠れなさそう……と最初は冷えとりに消極的だったのです。今ではうきうきしながら履いているっていうのに!

それが、はいてみて、その心地よさにびっくり!
4枚も靴下を重ねて履くのに、蒸れるような感覚がないことに本当に驚きました。

別マーのほかの連載にもあるように、はじめて1ヶ月くらいの頃だったか、一枚目の絹の靴下が破れたんです。破れた場所はかかとと親指の付け根、足ツボ表のようなもので調べてみたらかかとは子宮、親指の付け根の方は喉、どちらも不調を感じていた部分だったんです。

破れた靴下を買い足すために「こすずめクラブ」に連絡したところやはり破れた箇所はからだの不調な部分の毒素がでているからとのことで、冷えが取れていけば破れなくなりますよ、ということでした。

 

冷えを感じられる
からだになった

――スタートして2か月ということですが、体調とかなにか、変化を感じますか?

E子さん 少し前までは裸足でフローリングの床をぺたぺた歩き回っていましたが、あまり冷たいとは感じていませんでした。それが今では冷たさを敏感に感じて、靴下をはかずにはいられません。冷えとりを始めるまでは冷えを感じていなかったのです。その感じられなかった自分、というのが今思うとちょっと怖いような気がします。どこかが麻痺していたのだなあって。

あと、不思議なのがじんわりと心にも力が湧いてくること。
子どもがひとりいますが、イライラをぶつけるようなことがなくなってきました。
うまくいかないことを人のせいにしたりすることもなくなった気がします。
苦手な人がいても、その人の苦手じゃない部分とだけつきあえるようになったり。

自分が冷えとりでホクホクしていると、湯気が上がるようにそれが周りにも伝わっていくような感じがして、おもしろいです。

――すてき。「腎」があたたまると、こころもしっとりおだやかになるんですね。冷えとりのよいところはどんなところだろ思う?

E子さん 誰でもすぐ始められて、継続も簡単だということ。体にも心にもよい変化が起ることです。

――こうなるといいな、という点はある?

E子さん 子どもたちの冷えが気になります。

近所の子に1ヶ月近く微熱が続いていた子がいるのですが進藤義晴さんの『万病を治す、冷えとり健康法』に、ずばり「秋口におこる子どもの長期微熱」 という項目があったので読んでみると、夏場のプール等でからだに冷えがたまっているところに気温がグッと下がるために起る微熱なのだそうです。

子どもの不調の原因に、「冷え」がひそんでいるのかもという視点がもっと浸透するといいなあと思います。

 

冷えとりは
自分を好きになるはじまり

――冷えとりでは、「食べすぎも冷える」といっているのですが、食べ方の点では何か実践していますか?

E子さん あまり徹底はできていませんが、自然とたくさんは食べられないようになってきたように思います。子どもにもあまり「食べろ食べろ」と言い過ぎないようになりました。

ただ、ちょっと不調なときになると、ちょっとジャンクな食べ物が食べたくなったりするので、そういうときはエネルギーが落ちてるんだなー、と自分の食欲の変化に注意するようにしています。

――家族や友だちの反応は?

E子さん まわりの女性はみんな、冷えとりの話題に敏感です。会社勤め、子育て中、いろんな環境にあってもみんな「冷え」を意識しているのだなあと感じます。

「冷え」と言ってもピンとこないようだった夫も、減量にいいみたいだよーとすすめるといつのまにか半身浴をするようになったりして、私としてはしめしめです(笑)。

――冷えとりをひとことでいうと?

E子さん 自分に「好き!」っていう行為。まず自分を大切にしなければ、ほかの誰も大切にすることにはならないんだということが、冷えとりをしてるとずんずん腑に落ちてきます。

――ううん、すばらしいです! またお話きかせてくださいね。ありがとうございました。

E子さん ありがとうございました。

 

☆お話をしてくださった方:E子さん(仮)
夫と子どもの三人暮らし。すてきな本と音楽が死ぬまでそばにあってほしい!と思うほどの、本好き、音楽好き。