冷えとりガールズ

#22 読マー! こころの揺れも、落ち着いて受け入れられるように 大塩あゆ美さん

 

初回アップ|2010年6月11日

 

冷えとりをはじめると、

めんげん=好転反応が出る体験をすることがありますが、

今回は「こころの揺れ」を体験した大塩あゆ美さんのレポートをお送りします。

こころの揺れをどう受け入れられるようになったのか、

ダイエットに対する考え方の変化も興味深いですよ!

ではさっそくどうぞ!

 

最初はまったく興味がわきませんでした

わたしが冷えとりをはじめたのは
昨年の、10月ごろからだったと思います。

はじめて冷えとりの存在を知ったのは、昨年のはじめで
そのときは、靴下を4枚も重ねてはくなんて、
はきたい靴もはけないし、
なんだかごわごわした足元になるのはいやだなぁ……
なんて思い、まったく興味がわきませんでした。

しかし、秋ごろになり、とある本を読んだことがきっかけで
ダイエットをしようと思い、
その一環として、とりあえずやってみようかなぁ、という
軽い気持ちで冷えとりをはじめることにしたのです。

まずはじめたのは靴下の重ねばきです。
わたしはmmsocksのあったかセット(ウールの靴下が入った
重ねばきのセット)がお気に入りになり、
それを4枚はいて、さらに1枚カバーソックスをはき、
全部で5枚を常にはくようになりました。
3枚くらいまでだとこれまでの靴でも入ったのですが、
5枚だと入らなくなったので、靴も買い換えました。
また靴下だけでなく、
下半身もできるだけレギンスをはいて、
その上にパンツなどもはくようにしています。

また夜寝るときは、必ず湯たんぽをおふとんに入れています。
そして、おふとんも、基本的には下半身にだけかけて
寝るようにしています。

 

こころの乱れが2か月目くらいからはじまって

最初の1か月は特になんの変化もなく、
ただただ、足元がぬくぬくとしていて、
歩くのが気持ちいいなぁという、
感覚的な幸福感だけがありました。

しかし、2か月目に入ったころから、
精神的な乱れがひどくなり、
とにかく、自分が常に不安定で、
そわそわそわそわ、もやもやもやもや……。
常にイライラとしてしまったり、
鬱々とした気持ちの日が続くようになりました。

今までにもそういうことが時々あったのですが、
このときには
そんな憂鬱なときの後に限って、
すごくうれしいできごとが決まって起こっていました。
そうして、うれしいできごとがあったことにより、
自分自身の足元をしっかりと見つめる
よい機会になったのだと思います。

 

人間関係が自然に変わっていきました

3か月目くらいから変化があったのは、
人との出会いです。
自分が出会いたいなぁと、ふぅ~っと考えていたような方々に
ポツポツとお会いして、お話をする機会が増えていきました。
そして、自分にとって余計な人間関係が、
自然な形でなくなっていったようにも思います。

無理やり人に会うのではなく、
会いたいと思った人と、会えるときに会う。
そうしてみると、なんだかすごく元気になれたり、
楽しかったりして、さらにからだが温かく満たされます。
そのほかにも、からだの自然治癒力が
ものすごく高まってきたのもひしひしと感じました。

そんなこんなで、現在まで冷えとりを続けていますが
また最近になって、こころの揺れが激しくなってきました……。
いろいろと悩むことも多くて、
こころの天秤が再び、グラグラグラ……。
しかし、前のようにひたすら悩むというのではなく、
悩んでいる自分を受け入れて見守る、
そんな自分の中の自分がいて、
なんだか不思議と、からだの中心は穏やかな空気を
保っています。

今の自分を、ありのままに素直に受け入れて、
無理に頑張ろうと気負わない。
不安定な自分も包み込んで、
日々を楽しむということを、
冷えとりを通して教えてもらったような気がします。

 

からだに正直に過ごそう、という気持ちに

わたしは、正直に言うと、冷えとりの基本、
半身浴がほとんどできていません。
自宅のお風呂が、ユニットバスということで、
お湯をためることに躊躇してしまうことと
入浴時間が遅いにも関わらず、
次の日の仕事のはじまりがはやかったりして、
長くお風呂に入るより
睡眠時間を優先してしまうということから、
半身浴ができていないのです。
(こんなことを、しっかり冷えとりしている方に言ったら、
“冷えとりしているうちに入らない!!!!”なんて
言われそうですね。汗)

けれど、そんなわたしでもできることを
日々の中でこつこつと実践していくことで
無理やり頑張らない、
自分の生活の中にさらりと溶け込む、
そんな冷えとりができているようです。

最近は、白湯飲みもはじめて
朝起きたてには、一番に白湯を飲み、
日中も水筒を持ち歩いて、喉が乾いたら白湯をすする。
こうすると、ペットボトル入りの飲みものを買うこともないし、
冷たいものを多く摂取することも控えられて
一石二鳥にも三鳥にもなって、なんだかお得だなぁと思います。

最初のきっかけだったダイエットは
一応未だに続けている……つもりです。
つもり、というのは、今は“ダイエットをしよう、しよう”
という気持ちでいるわけではないから。

今は“からだに正直に過ごそう!”、そんな気持ちです。
そうしていると、体重もだんだんと落ち、
それとともに、からだからいらないものが剥がれ落ちて
心身共にスリムになっていくような気がするのです。

これは、本当に不思議なことで、
生理前の時期に思わず食べ過ぎてしまう日が続いても
体重が増えることはなく、
少しずつではありますが、着実に減っていくのです。

気負わずに、日々の中で、素直に続けていくこと。
これがわたしの冷えとりスタイルなのかなぁと思います。

これからは、できるときには、半身浴をする回数も増やして
アロマオイルやバスソルトを楽しんでみるのもいいかなぁ、
なんて思ったりしている今日このごろです。

 

編集長より
本誌で連載してくださっている、たかはしよしこさんのアシスタントさんであるあゆ美さん。幸運にも、あゆ美さんが冷えとりをはじめる前と後を、わたしは知っているのですが、まず驚いたのが、肌のツヤがすごく変化したこと! そして、実際に、はじめて2週間くらいのころ、全体の印象がすっきりとした(俗にいえばやせた)!と感じました。

なんとなく、以前のあゆ美さんは、どこか緊張している感じがして、あまりたくさんお話ししようという気持ちにならなかったのですが(失礼!)、冷えとりをはじめてからのあゆ美さんには、不思議なのですが、「一緒にいたい」というムードがいっぱいあるような気がしています(そうそう、よく道を聞かれるようになったって、いってましたね)!

冷えとりをはじめると、からだではなく、こころのほうから、毒出しがはじまることがあるようですが、あゆ美さんご自身も書いてくださっているように、ぜひぜひ、半身浴も、セットでやってください。こころの揺れの期間が短くなったり、もっとすんなりこころの冷えが抜けるような体験ができるかも、です。でも、マイペースも忘れずに。すてきなレポートをありがとうございました!

 

☆レポートしてくださった方:大塩あゆ美 さん

冷えとりをはじめて約半年。

マクロビオティックに興味をもち、

精進料理の先生にお会いしたことがきっかけで食の世界に入る。

「“食”を自分にできる方法で伝えることを模索しながら、

料理家たかはしよしこさんのアシスタントとして

失敗しつつも突っ走る日々を送っています」