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vol7. 手帖2019インタビュー3

 

 

こんにちは! わたしのきんいろ手帖、編集担当の野田りえです。

朝晩冷え込むようになってきて、冬の訪れも間近ですね。

わたしはひざかけ、湯たんぽ、厚手の靴下など、足元から冬支度をはじめました。

みなさまも頭寒足熱でおからだご自愛ください。

 

おかげさまで『わたしのきんいろ手帖 2019』、

365日 日めくりッ ラブ2019カレンダー』ともに大好評で、

在庫も品薄になっております。

ぜひお早めに、お取扱店のほうに行ってみてくださいね。

 

なお、お取扱店により、また時期により、品切れになるケースがあります。

確実にご購入いただくには、

お電話などでお問い合わせいただくと安心かと思います。

お近くにお取扱店がない場合は、mmbsでの

ご注文もご検討ください。

 

さて、今日も服部みれいインタビューの続きをお送りします。

今年の手帖の目玉特典の、あのアイテムについても

じっくりお話を聞いています。

 

 

◎マイ肯定文は、いつ書くもの?

 

野田 先週は、「マイ肯定文」についてお話を伺いました。今回の手帖は、マイ肯定文のページ以外にも、いろいろ細かく工夫をしているんですよね。

 

服部 「マイ肯定文におすすめの日」のご提案をしたりしていますね。

 

野田 はい、マンスリーカレンダーは、基本的な形式は去年といっしょなんですが、マイ肯定文づくりにおすすめの日を薄い星印で示しているんですよね。物事をはじめるのによいとされる新月の日や、万事に吉といわれる大安、仕事始めや種まきに適した日とされる一粒万倍日などなど……。

 

服部 古来の暦の知恵をもとに、マイ肯定文を書くのにぴったりだな、と思った日をセレクトしました。本当はいつ書いてもOKで、「今日書きたい!」と思ったら、その日がいいタイミングだと思うんです。でも、書く習慣が身につくまでは、何かきっかけがあったほうがやりやすいかな? と思って、ご提案させていただきました。

 

野田 そうですね。マイ肯定文って、書けば書くほどスムーズに書けるようになる気がします。今日は星印の日だから書いてみようかな? というふうに気軽に実践してみていただければうれしいです。あとは、ウィークリーカレンダーに載せている「服部みれいのことば」も、今回は毎月のテーマに合わせて選んでいるので、マイ肯定文を書くときにヒントにしていただければ。

 

 

服部 あのことばは去年から野田さんに選んでいただいているんですが、シンクロがすごい! ってよく思っています。その週に起こったこととリンクしていて、思わずハッとすることがよくあります。そんなふうにたのしんでいただいてもいいですね。

 

 

◎「きんいろの2019年シート」でできること

 

服部 野田さんは、手帖のカレンダー部分をどういうふうに使っているんですか?

 

野田 わたしは、マンスリーカレンダーには仕事とかプライベートの予定を書き込んで、ウィークリーカレンダーには夜ごはんのメニューを書いていますね。

 

服部 夜ごはんの記録をつけているということですか?

 

野田 どちらかというと、計画を立てるのに使っている感じですね。1週間単位で大まかに決めて書き込んでいます。

 

服部 ちゃんとしている!

 

野田 真面目に管理しているというよりは「こんなごはんを食べたいな」という願望を整理している感覚なんです。なるべく魚を食べたいとか、飽きないように味つけを変えたいとか、秋のうちに栗ごはんをつくりたいとか、頭の中だけで考えていると混乱してくるから書き出している感じです。実際は予定が変わることも多いんですけど(笑)。服部さんは、けっこうオリジナルな使い方をされていますよね?

 

服部 そうなんですよね。マンスリーカレンダーがすごく気に入っていて、あれを拡大コピーして持ち歩いているんです(笑)。

 

野田 ああ、わかります! 予定を見渡すときはマンスリーが便利ですよね。

 

服部 最初はその月のカレンダーだけコピーしてカバンに入れていたんですが、最近、先の予定も入るようになって、だんだん3か月分とか、半年分のカレンダーまで持ち歩くようになりました。さっきもその拡大版マンスリーカレンダーを見ながら、自分と打ち合わせをしていたところなんです。

 

野田 どうやって打ち合わせするんですか?

 

服部 数か月分のカレンダーを並べて、だいたいの予定を入れていったり、ここは休もう、という日を決めたり、そんなふうに使っています。

 

野田 たしかにマンスリーだと、予定を点ではなく、線で見られますよね。単発の予定だけでなく、その時期の状況が見えてくるというか。

 

服部 わたしの仕事はとくに、ルーティンワークではなく、不規則だったりもするから、複数の仕事の進行を重ならないようにするとか、少し仕事が空く時期を見計らって休みをとるとか、状況を見通す必要がありますよね。

 

野田 しかも月内で仕事が完結せず、複数の月にまたがることも多くて。

 

服部 そうそう。だから数か月分のカレンダーを並べられると便利なんですが……今年の手帖ではなんと、1年が1枚で見渡せる「きんいろの2019年シート」が付録でついているんですよね! これ、個人的にもずっと欲しかったんです(涙)!!

 

野田 そうなんです! 折りたたむと手帖のソデに挟み込めるサイズなんですが、開くと表は2018年12月〜2019年6月、裏は2019年7月〜2019年2月までのカレンダーとなっています。

 

服部 わたし、このシートの紙も上品でとても気に入っていて。眺めているだけでもうれしくなります。

 

野田 ですよね! シックなベージュで、ゴールドの文字がワンポイントになっていて……大人っぽいデザイン! しかも厚手の紙なので、何度も開いたり閉じたり、書いたり消したりしても安心感があるかと。

 

服部 こうやって1年を1枚のシートで見渡せると、今年はどんな年にしようかなって考えやすいですし、逆にふりかえるときにも便利ですよね。あと、いま思いついたんですが、色を塗ってもかわいいかも! たとえば毎日、その日の気分を表す色を塗っていくとか。

 

野田 それ、すごくおもしろいアイデアです! たのしそう!

 

服部 1年が経過したときに、とってもきれいなシートになっていそうですよね。つらかったことが記憶に残りがちだけど、1年全体で見ると「あれ?すごく明るい1年だったんだな」って思ったりするかもしれませんよね。日記を書くのがしんどいという人も、色を塗るだけなら簡単ですし。

 

野田 カレンダーって予定を立てるために使うのはもちろんですが、実は他にもいろいろな使い方ができそうですよね。わたしは生理の日を記録しようかなって思っています。このカレンダーだと、周期がちょっとずれたりしても気づきやすいし、あとから「この時期は忙しかったからかな?」などとふりかえってみてもいいかな、と。

 

服部 すごくいいと思います! このシート、バイオリズムの点検に使えそうですよね。「冬はちょっと調子悪いのかな?」といった具合に。それが見えてくると、対策もとりやすくなると思います。

 

野田 たしかに、冬は半身浴の時間を増やすとか、カバーする方法を考えられそうですね。

 

服部 そういうことは誰もチェックしてくれないものだから、自分で自分を見る、という姿勢が大切ですよね。前に「レコーディングダイエット」が流行しましたが、やっぱり書くという行為って、自然と自己認識につながるのだと思います。

 

野田 レコーディングダイエット、なつかしい! 日々の食事と体重をメモするだけでやせる、という方法でしたね。

 

服部 書くことで自分の食生活の不健全な部分を自覚できて、おのずと食事を改善するようになる、というしくみなんですよね。同じようにこのシートに自分の状態を書いていくと、自然に意識が変わっていくのでは、と思います。

 

野田 こうして2人で話しているだけでも、いろいろなアイデアが浮かびますね〜。手帖のご愛用者のみなさんにもぜひ、このシートのオリジナルな使い方を開拓して、教えていただきたいです!

 

 

◎「わたしがかがやくきんいろシール」で自分を肯定!

 

野田 あと、今年の手帖のもうひとつの目玉付録は、「わたしがかがやくきんいろシール」ですね。きんいろの丸いシールがいっぱい!

 

服部 これも実現して本当にうれしいです。使い方もちょっとご提案させていただいたんですが。

 

野田 手帖の最初のほうで「2019年のマイ肯定文ワーク」というページを設けているんですが、ここでこのシールが活躍しますね。

 

服部 はい、人のイラストが載っているんですが、その中央あたりにきんいろシールを貼るという「儀式」を考えてみました。それを自分だと思って、自分自身にきんいろの光があふれてくるところを想像してもらいたいな、と思って。

 

 

野田 これはぜひ、手帖の使いはじめにやっていただきたいですよね。

 

服部 これからこの手帖を使う! というスイッチにもなりますよね。使うシールは1枚だけじゃなくてもいいんです。もし、自分をいっぱいの光で満たしたい! という方がいたら、シールをいっぱい貼ってもいいと思います。

 

野田 そうやって自分をキラキラでいっぱいにすると、「わたしは大丈夫!」という自信にもなりそうです。

 

服部 そうなんです。「自分に太鼓判を押す」みたいな気持ちでこのシールを使っていただきたいと思っています。このページ以外でも、「この日は自分をいっぱいほめてあげたい!」という日にきんいろシールを貼ってみるとか。

 

野田 そうやって使うと、後から見返したときにもたのしそうですね。

 

服部 手帖の付録のシールって、一般的には「旅行」とか「デート」とか、予定を表すマークみたいなものが多いと思うんですが、このきんいろシールは「自分っていいじゃん!」っていう肯定のマークなんです。

 

野田 自分を肯定するって、ふだんあまりしていないかも……。

 

服部 そうなんですよね。現代人って、いつも外側のことに振り回されたり、他の誰かと比較したりして、「もっと〜しなきゃ」って思ってしまうことが多いように思うんです。でも、本当に点検すべきなのは自分の内側なんですよね。

 

野田 点検って、自分の状態を見るということですか?

 

服部 はい。例えるなら……フィギュアスケートを見ていると、よくコーチが選手に耳打ちしたり、声をかけたりしてあげていますよね。

 

野田 あー、わかります。滑る前も滑った後も、いろいろと声をかけていますよね。

 

服部 あのコーチと選手のやりとりを、自分と自分でやるといいと思うんです。まず、たとえばですが、自分の内なるコーチに「今日、仲間に嫌味をいわれて、ちょっとつらかったな」とか「この仕事、しめきりがタイトできついから、期限伸ばしてもらおうかな」と言った具合に、その日あったことを話してみる。今度はコーチの側になって「よくがんばったよ」とか「やっぱりこの日程だとしんどかったよね」ってあいづちをうってあげる。そういうイメージです。

 

野田 ちょっとしたことでもいいんですね。

 

服部 そうなんです。「今日の満員電車、ひどかったな……」というのも、日常的なことですが、実は深いダメージを受けていたりしますよね。逆にいいことがあったら、それをコーチに話してお祝いしてもいいですね。

 

野田 「今日はこんなうれしいことがあった!」とか?

 

服部 そうです! いま、自分の気持ちをごまかして生きている方がけっこう多いと思うんです。悲しいことがあっても知らんぷり、うれしいことがあっても知らんぷり、という態度の方が多いように感じます。そういう見て見ぬふりをしていることを、どんどん出して点検するといいと思うんです。

 

野田 うーん。感情を正直に出してしまうと、立ち直れない気がして怖い、という心理が働いているような気もします。

 

服部 もちろん、いちいち傷ついたり、いちいち怒ったりする必要はないですけど、自覚的であるほうがいいと思うんです。「ああ、あのときわたしは怒っていたんだな」とか。それを放置してしまうと、傷が癒えないままからだの中に残ってしまうんですよね。本格的に点検するなら、1日の最後に自分を内観して日記をつけるといいと思うんですが、そこまでする余裕がなかったら、このコーチとの会話形式でふりかえりをやってみるのも、おすすめです。

 

野田 問題解決までしなくてもいいのですか?

 

服部 ひとつめのステップは気づくこと、2つめのステップは共感することです。「そうだよね〜」「しんどかったよねー」って自分にいってあげる。その共感だけでもだいぶ違ってくると思います。

 

野田 たしかに誰かに愚痴を聞いてもらったときに、正論を言われると、かえって傷つくことがありますね(笑)。

 

服部 そうそう(笑)。「いま、あなたの意見を聞きたいわけじゃないから!」って思うこと、ありますよね。ただ「そうだね」っていってほしいだけだったりするんです。だから自分がコーチ役になるときも、ダメ出しするのではなく、まずは共感することが大事だと思います。それで自分をほめてあげたくなったら、手帖にきんいろシールを貼ってみてください。昔、先生に「よくできました」ってハンコを押してもらいましたよね。その感覚で、自分で自分にきんいろシールを貼ってあげるんです。

 

野田 このシール、実はものすごい役目を担っていたんですね……!

 

服部 シールも驚いているかもしれませんね、そんな大役が!? って(笑)。年間のシートの「よくやった!」って日に、シールを貼るのもオススメです。もちろんどんな日に貼るかはご自分次第なのですが。

 

 

◎白いストロベリーも、手に入れて

 

野田 あとは、手帖のソデに入っている黄色い付録編も、今年も特典としてついてきます。「浄化のためのホリスティックガイド」のコーナーは、服部さんが『うつくしい自分になる本』(筑摩書房=刊)で書かれた知恵を追加して、さらにパワーアップしましたね。

 

服部 そうですね。『うつくしい自分になる本』を出版してから初めて出す手帖になるので、「砂浴」「自然療法」などあたらしい知恵をこの付録編にも書かせていただきました。

 

野田 ブックガイドの部分も更新していますし、今年も手帖とともにご活用いただければと思います。あとは、別売りになるのですが、ポケットマーマーシリーズの新作『スモール・ストロベリー・ジュース・フォーエバー2』も手帖やカレンダーと同時発売しています。

 

服部 これはもう、圧倒的に表紙がかわいいですよね!

 

野田 手のひらと同じくらいのサイズ感も、いいですよね。この本は『ストロベリー・ジュース・フォーエバー』(マーブルトロン=刊)というみれいさんの本を、ポケット版に再編集したものなんですが、服部さんのことばと、平松モモコさんのイラストの組み合わせが、とってもチャーミングですよね。2016年に出版した第一弾も好評で、何回も増刷になっています。

 

 

服部 そう、実は隠れたベストセラーなんです。その第一弾が赤い表紙に白の線でいちごが描かれていて、第二弾はクリーム色の表紙に赤い線でいちごが描かれているのがおもしろいですよね。実際、最近こういう白い色のいちご、お店で見かけますよね。

 

野田 白い品種のいちご、たまに売っていますね。赤いいちごの第一弾と白いいちごの第二弾を並べると、これまたかわいくて! 並べて陳列したくなります。エムエム・ブックス社長の福太郎さんが、イラスト&文字を描いた帯も、ぜひおたのしみください。

 

 

服部 内容も、自分の本ではありますが、読み返してみるとおもしろかったです。もともと少女向けに書いた本だったこともあって、文章がみずみずしくて、素直だな、と感じました。

 

野田 メッセージがすっとこころに入ってきますよね。しかもそこに知恵も込められていて。手帖のソデに入るサイズなので、手帖と一緒に持ち歩いて、折に触れて読んでいただけたら。

 

服部 順番に頭から読んでもいいですし、ぱっと開いたページをその日のヒントにしてもいいと思います。サイズも値段もお手頃だから、気軽な気持ちで誰かに差し上げるのもいいですよね。

 

野田 文章が短くて、どなたでも読みやすいですしね。ぜひ『スモール・ストロベリー・ジュース・フォーエバー2』も、第一弾同様、長く愛される本になってくれたらうれしいな、と思います!

 

***

 

「きんいろの2019年シート」や

「わたしがかがやくきんいろシール」の使い方を

ご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?

 

もちろん、最終的に使い方は自由なので、

みなさんもオリジナルの使い方を、ぜひ見つけてくださいね。

 

『わたしのきんいろ手帖』も付録たちも、

みなさんがきんいろに輝くお手伝いをできたら、

これ以上うれしいことはありません。

 

ピカーン!!

 

 

服部みれいインタビュー、

手帖についてのお話は今回が最後で、

来週は聞き手をアマミヤアンナにバトンタッチして

365日 日めくりッ ラブ2019カレンダー』のお話をお届けします。

引き続き、どうぞおたのしみに。

 

(野田りえ)