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vol5. 手帖2019インタビュー1

 

いよいよ11月。日中の暖かさをありがたく感じる季節になってきましたね。

 

ここまで今年の手帖やカレンダーのポイントをご紹介してきましたが、

ついに! ようやく!! 完成品が上がってきました!!!

毎年恒例の記念写真です! めでたいー!

 

 

11月15日の発売日に向け、ご注文くださった方やお店に

順次お送りしていきますので、

もう少々、お待ちいただければと存じます。

 

今年、ともにリニューアルした手帖とカレンダー。

気に入っていただけるとうれしいなあと、今からドキドキドキ……。

ぜひ、ご感想など、ご自身のやりやすい方法で発信していただければと思います。

(服部みれい&スタッフ一同、楽しみに拝見させていただきます!)

 

このブログも、今週からは服部みれいインタビューをお届けします。

どんなふうに、どんな気持ちで手帖やカレンダーをつくっているか、

少しずつお伝えできれば、と思っております。

まずは『わたしのきんいろ手帖』のお話からスタートです!

 

 

◎「きんいろ」に込めた思いとは

 

野田 いよいよ2019年版の手帖とカレンダーの発売日が近づいてきましたね〜。

 

服部 ですね!!

 

野田 まず、手帖についてお話をうかがっていきたいと思いますが、何より大きな変更として、タイトルが『わたしの手帖』から『わたしのきんいろ手帖』へと変わりましたよね。なぜそうなったか、あらためておうかがいしたいのですが。

 

服部 このインタビューを読んでいる方の中にも、お買い上げくださった方がいらっしゃるかもしれませんが、今年の2月に、手帖の姉妹品の「ポケマー」シリーズの一冊として『きんいろのアファメーション帖』というちいさな本を出したんですね。そうしたら、これが思いのほか好評で!

 

野田 あらかじめ質問が書かれていて、読者の方がそれに答えるかたちで自分の本心を書き出し、アファメーションする(自分の願望を肯定的に宣言する)、というユニークな本なんですが、これがなんとすぐに売り切れて、増刷しても、またすぐに売れてしまったんですよね。

 

服部 想像を超える売れ行きでした。しっかり自分と打ち合わせをしたい、自分の本心を見つめたいという方がとても多いと痛感しました。ならば定期的に自分の思いを表明する機会があるといいのかな、と考えて、手帖にも『きんいろのアファメーション帖』の要素を取り入れることにしたんです。それにともない、タイトルにも「きんいろ」ということばを入れることにしました。

 

野田 そもそもの話になってしまいますが、『きんいろのアファメーション帖』の「きんいろ」って、どこからきたことばなのでしょうか。

 

服部 ちょっと裏話なんですけど、『きんいろ目のバッタ』という名作絵本があって、「きんいろ」をひらがなで書くとすごくかわいいな、と思っていたんです。もともと「至福」のイメージが「黄金」にはあって、もちろん「愛」とか「自然」と同じ意味のように感じていたのですが、「きんいろ」のほうが、内側から自分を輝かせる、という『アファメーション帖』のテーマが、ぱっと感覚的に伝わる気がしたんです。

 

野田 去年出した『わたしの手帖』の表紙も「きんいろ」でしたしね。

 

服部 はい。あの色を決めるときも、直感的にパッと決まったんですよね。当時は、2018、2019、2020年と、いろいろなことが激動するイメージが自分の中にあって。そういうときでも、バッグの中で手帖がきんいろに輝いていたら、気持ちだって変わってくるのでは、「きんいろ」の気持ちをすぐに思い出せるのでは、と考えたんです。

 

野田 その動機が潜在的に『きんいろのアファメーション帖』に引き継がれ、さらに今年の『わたしのきんいろ手帖』にもつながっているのかもしれませんね。

 

服部 ふりかえってみると、そうですね! もちろん「金色の〜」「黄金の〜」でもよかったんですけど、「きんいろ」とひらがなにすることで無邪気さも出る気がします。外部がどのような状態であっても、みなさんご自身は無邪気にきんいろに輝いていてほしいという気持ちを、このタイトルに込めています。

 

野田 たしかに「きんいろ」とすることで、ぐっとやわらかい印象になりますよね。

 

服部 『わたしのきんいろ手帖』、ぜひ気軽に、「わたきん」って呼んでほしいです!

 

野田 そういえば、略称、決めましたね! 途中でこんがらがって「きんわた」って呼んで「違う!違う!」って言い合ったりして(笑)。

 

服部 あはは。逆にそれで「わたきん」って、しっかり覚えられたんですよね。みなさまにもぜひ、「わたきん」ということばをどんどん使っていただきたいです!

 

 

◎手帖の表紙もやっぱり「きんいろ」!

 

野田 こうしてタイトルが『わたしのきんいろ手帖』になったわけですが、表紙の色は、去年の『わたしの手帖』と同じ、リッチゴールドとシャンパンゴールドですね。

 

服部 やっぱりタイトルが「きんいろ」だからゴールド系が自然だし、何より去年の手帖の色が、ほんとうに好評だったんです。だから今年も継続することにしました。

 

野田 ほかのゴールド系の素材も取り寄せて検討してみたんですが、やっぱりこの2色がいいってことになったんですよね。

 

服部 わたし自身、この2色をものすごく気に入っていまして。意外に誰でももちやすい色なんですよね、ゴールドって。最初はゴールドはちょっと派手かな? と思ったりもしたんですけど、実際にもってみるとそんなこともなくて。

 

野田 世の中にはゴールドの財布とかもありますしね。わたしも手帖を使ってみて、意外にしっくりくる色なんだなあと思いました。

 

服部 そもそもゴールドって、指輪やネックレスとか、アクセサリーにもよく使われる色だから、実はみなさん、なじみがあるのかも。わたしたちが普段意識していないだけで、太陽の光の色とか、雨露に日が当たってきらっと光る色とか、自然の中で感じている色だったりもしますし。

 

野田 ああ、そういわれると、光と「きんいろ」ってリンクしますね…!

 

服部 ゴールドの木や葉っぱはなくても、黄葉のときに光を受けると、黄金に輝いて見えたりもするし、けっこう身近な色だったりするんですよね。

 

野田 ちょうど今年から手帖のタイトルに「きんいろ」ということばも入ってきたことで、中と外が一致しましたね(笑)。

 

服部 中が外に追いついた…!

 

野田 部屋をかたづけるとこころもすっきりするとか、外側から内面を変えていくという話ってありますけど、それが手帖にも起こったというのが、おもしろいですよね。カバーが「きんいろ」に輝いたら、中身のコンテンツもより自分を輝かせる内容になった!

 

服部 去年の手帖を「きんいろ」にしたときは、本当に直感で決めたんですけど、こうしてふりかえってみると、それがいろいろなことの発端になっているんですよね。やっぱり直感は信じたほうがいいのかも。

 

野田 しおりひもも去年とほぼ同じ色ですけど、リッチゴールドのピンクのひもの色味をちょっと変えて。より上品な色になりました。

 

 

服部 より軽やかに、よりキュートに進化しましたよね!

 

野田 リッチゴールドはピンクとベージュ、シャンパンゴールドは薄いブルーとパープルのしおりひもがついているんですが、こうしてしおりひもの色が加わることで、2種類の手帖の個性の違いがより際立っておもしろいな、と思っています。

 

 

服部 リッチゴールドとシャンパンゴールド、どちらもすてきな色で、去年はどちらかに偏ることもなく、ほぼ同じ時期に売り切れたんですよね。みなさん自分に合うものがどちらか、自然にわかるみたいです。

 

野田 リッチゴールドは「豊かさを引き寄せる」、シャンパンゴールドは「内なる魅力を引き立てる」というキャッチフレーズをつけているんですが、来年の気分とフィットするのはどちらか、考えてみるのもたのしいですよね。

 

服部 どうしても迷って選べなくて、2冊使う、という方もいらっしゃるみたいです。

 

野田 たしかに仕事だとリッチゴールドがしっくりくるけど、家だとシャンパンゴールドのほうが気分に合う、なんてこともあるかもしれませんね。

 

服部 うちのスタッフでも、2冊持っていて、一種類は仕事用に、もう一種類は日記用に使っている人もいます。本当に迷ってしまった場合は、そういう方法もあるということで、参考にしていただければ。

 

野田 手帖をオンとオフで切り替える。やってみるとあたらしい自分も発見できそうですね。

 

***

 

今週はここまで。

外側をきんいろにしたら、中身まで変わってきた手帖のように、

きんいろの手帖を、いつもバッグに忍ばせていただくことで、

みなさんご自身も内側から

キラキラとした輝きを放つようになったら素敵だな、と思います。

 

 

ありがたいことに、早くから多くのご注文をいただいたおかげで

手帖もカレンダーもどんどん在庫が少なくなっているようです。

迷う時間も楽しいけれど……! 今年はぜひお早めにご検討くださいね。

 

 

(野田りえ)