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Special Issue 別マー特集

更新日 2012/10/12

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服部みれいの ボディ&ソウル ひとり編集後記 からだという森と友だちになる

『別冊murmur magazine body&soul 冷えとり健康法』、楽しんでいただけましたか? 編集部には、毎日毎日、大変な数の読者ハガキが届いています。健康法には相性もあるし、タイミングもある。個人差もあれば、好ききらいもある。でも! 冷えとりを通して、こんなにたくさんの方々の、こころとからだが元気になり、自分自身を見つめる機会になったんだ!って、うれしい気持ちをかみしめています。もう少しだけ、冷えとりのこと、お話しします。 文=服部みれい(本誌編集長) 写真(人物)=松岡一哲

今、感じていることは

「冷えとり健康法」について、
今回、読者のみなさんの体験談をメインに、
別冊の号をつくらせていただきました。

わたし自身、冷えとり生活と体験について
書かせていただいたのですが、
書いても書いても、
冷えとりについては、書きたくなることがあって
こんなところにまではみ出して、
書かせていただくしだいです。

わたしは冷えとりをはじめて5年になります。
本当に、初心者のまま続けて5年といった感じで、
冷えとりの何を語れるのかと
先輩方におしかりを受けそうですが、
でも、真摯に、今、思っていることを
少しだけお話しします。

自分を頼りにする生きかたに

冷えとりは、厳しくてやさしい健康法だと思います。
やさしいけれども厳しい健康法ともいえます。
忍耐力も必要です。

さらには、
ほかの人のことは参考にする、
でも自分のからだで実感したことを軸にする
ということも必要です。

からだはみんな
本当に一人ひとり違うんだな、
違っていいんだなっていうことも
冷えとりをしていて
実感できたことです。

めんげん(好転反応)の出かたも
靴下がやぶれる/やぶれない、やぶれかたも、
冷えとりの効果も、
やってみたときの感慨も、
何もかも違うわけです。

ただただ誰かに頼らず、
自分のからだとこころに頼る、
そういう態度を
自ずとつくらされる健康法といってもいいと思います。

からだは、森のごとし

わたしは冷えとりをしてきて、
たくさんのいいことがありました。
こころがどっしりしたし、
少々の風邪などで寝込まなくなりました。
心身ともに、リカバーが早いのです。
お肌もきれいになりました。
生理の状態も内容もよくなりました。
花粉症的な症状もなくなりました。

ときに大きな毒出しがありますが、
これまでにためてきた毒が出ているんだな、
たくさん飲んできた薬が外に出たがっているんだな、と
思えるようになりました。

そう、何より
自分のからだを受け入れられるようになったこと、
状態をあるがままに受け入れられるようになったことが
冷えとりをしていて本当に
ありがたいなと思うことのひとつです。
抗わなくなったこと、がありがたいのです。

いや、本当のことをいうと
この夏、わたしは自分の症状に思わず抗いました。
大きなめんげんがあって、
ひどい症状がぶり返したのです。

でも、そのときに
たくさん冷えとりをして、
自分のからだと向き合って
内臓とお話しするようになりました。

わたしは腸の調子が悪かったのですが、
いつも腸に話しかけるようになったのです。
そうして気づいたことがあるのです。

からだって森みたいなんだな、ってことです。

出せばよい、はありがたい

わたしたちは、
自分たちの現代社会のペースで、
わしわし、わしわし、と仕事をしたり、家事をしたりして
生きています。

けれど、
からだにはからだの
ゆったりした、豊潤な、のびやかな世界が
繰り広げられているのです。

(冷えとりをしていると、
からだの中って、三次元なのではなくて、
もっと違う次元になっているんじゃないかと思うほどです。)

森が静かにゆったりと育つごとく
(だって芽が出て、木が生えて、森になっていくのって
すごーーーーくゆっくりですよね)、
からだも静かにゆったりと動いている。

それを感じられるようになったのです。

わたしたちが、
あの症状がいやだ、
この症状がきらい、と
出てくるものを、厳しく非難しているあいだも、
けなげにからださんは、
「よいしょ、よいしょ」と
からだの毒を出そうとしてくれています。

なのに、わたしたちは、
自分たちの都合によって、
「止まれ!」とか
「出るな!」とかいって、
毒出しを止めてしまっているのです。

急性の重い症状は、
場合によっては、
止めることが必要なこともあるかもしれません。

でも、しっかり冷えとりを知ると、
「出せばよい」ということが
本当にわかってきます。
納得をして行って、からだでわかると、
さらにからだを信頼できるようになります。
からだを好きになるのです。
自分のからだと親友になれるのです。

どうか
からだという森と、
じっくり、あせらず、
向き合って、お話ししてみてください。

この夏、わたしが冷えとりを通して、
ようやく気づいたことです。
出して、出して、たくさん出して、
ようやく気づいて、
そのことをどうしても伝えたくて、
書かせていただきました。

また、みなさんも
これからも体験談を
どうぞどうぞ
お寄せくださいね。
編集部一同、楽しみにお待ちしています。