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いま、注目の・・・・

わたしのダイアリーの使いかた #1

遠藤佳奈子

 

“ダイアリーに向き合うと、自分の時間の質がぐっと上がる”

 

こんにちは。

新年度になって早1か月が過ぎました。

あたらしい職場、学校での生活を

スタートされたばかりの方も多いと思います。

もし、わくわくする気持ちと同時に

不安な思いも感じられていたなら。

『わたしのダイアリー』を相棒に、

ご自分との打ち合わせを行ってはいかがでしょう?

 

『わたしのダイアリー』は、

服部みれいが考案した書き込み式の日記帳です。

本連載では、このダイアリーをすでに使っている方々から、

使いかたのヒントをお聞きしていきます。

 

第1回は、編集部が東京にあったときの

元・マーマースクール担当で、

マーマーマガジン19号の記事

「取材を終えてウニヒピリが見せてくれた夢」

が大きな反響を呼んだ、

遠藤佳奈子さんです。

2015年10月にお子さんを出産し、

東京で元気に子育てをなさっています。

ではさっそく、かなこさん、おねがいします。

 

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こんにちは!

遠藤佳奈子と申します。

今は東京で、もうじき6か月になる娘を育てています。

 

実はわたしにとって

『わたしのダイアリー』を購入するのには

ちょっぴり勇気が必要でした。

 

というのも、わたしは無類のノート好き。

日々の気づきやひとりごと、アファメーションはハンディな雑記帳に、

毎日のできごとは10年日記に

to do リストと育児日記は『わたしの手帖』に……と、

すでにもう、書くための場所はたくさんもっていたからです。

 

それに、ただでさえ

自分の時間は細切れにしか確保できず、

荷物も多い子育て中。

重厚なハードカバーに金の箔押しのデザインは、

今のわたしにはもったいないのでは?

使いきれないのでは?

そんな思いが先に立って……。

 

でも、やっぱり気になっていたんです。

本屋さんをいくつもはしごして、じいっと見つめて……、

えいやっ、と購入しました!

 

そうして使いはじめて3か月。

 

思い切って、本当によかった!

 

『わたしのダイアリー』に向き合うと、

自分のための時間の質がぐっと上がる、

そんな気がしているのです。

 

 

わたしの使いかたをご紹介します。

 

日記が書ける「その瞬間」ってあるんです。

書きたいことを頭に浮かべながら過ごしていると、

不意に「その瞬間」は訪れます。

雨の日、めずらしく長めに娘が昼寝しているときや、

ひとりできげんよくあそんでいるとき……、

「今だ、この瞬間!」とばかりに、

『ダイアリー』に向き合います。

 

娘に呼ばれないかぎり集中して、

15分ぐらいで1日ぶん。

だいたい2週間に1回ぐらい、

印象的な日のことだけを書いています。

 

日付の横には、『わたしの手帖』をみながら

13の月の暦の情報を書き加え、四角の空欄に

『ダイアリー』の解説にある、kinの絵を描きます。

 

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おもしろいのが、

会いたい人にあってたのしかった!と書いていた

その日付が

みんなおなじkinだったこと(不思議)!

 

気づいてからは、

逆算してその日に予定を入れたいなと

思うようになりました。

 

また、ただ書き流すだけでなくて

「なにかいいこと」「気づき」の欄を埋めることで

自分のことを俯瞰して見られる気もしています。

 

(どの欄も、書きたくない日は空欄のままにして

「書けないぐらいいらだってたり、腹が立ったりしているんだね」と

ウニヒピリに話しかけるチャンスだ!と思うようにしています)

 

そのほか、予定がない日には

座敷のあるカフェに『ダイアリー』をもっていき、

ひざまくらで娘を寝かせたり、隣であそばせながら

せっせと「わたしのワーク」を書き込む日も。

 

なかでもお気に入りは、「家族のこと」。

「家族のこと」欄には、

自分を中心とした空欄の家系図があり

そこに、両親や祖父母などの名前と

それぞれの人物について知っていることや

感じていることを書き込んでいきます。

これが、ものすごく意外な気づきに満ちているんです!

 

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家族のクリーニングは

学生のときにも、結婚前にも、出産前にも

さんざんやったと思っていたのですが、

自分の状況が少しかわると

本当に見えかたがかわるのです。

 

「過干渉でいやだ」と思っていた人が

とても愛情深く、こまやかな気づかいが得意だとわかったり。

寛容でいいな、と思っていた人は

実は、家族にいいたいことをいえないでいたのかも、と気づいたり!

 

(これも、いやなところはいや、と一回書いたうえで

反対の意味の「いいことば」に……

たとえば「頑固」だったら「意志が強い」のように

あとから書き換えるようにしています)

 

オセロのように、

黒が白にどんどん反転して行くような気づきの連続に

「ほへー」とため息が出ること、しばしば。

 

そのほか「アファメーション」や「こころメモ」には

日々の雑記帳から、大事にしたいフレーズを転載しています。

たとえば最近は、きらいと思い込んでいた家事が

思い切ってやってみるとかなりたのしい、と気づきました。

 

こうした気づきが生まれるのも、

よいデザインのものにきちんと腰を据えて書く、

と決めたことからはじまっている気がするのです。

 

 

時間は短くてもいい。

でも、きっぱり書くと決めて書く。

ペンにも書きかたにも時間にもこだわらない。

無理に空白を埋めない。

でも、自分のためだけのことばだからこそ、

ずっととっておける場所に、大事に書きつけておく。

 

『ダイアリー』と向き合う時間が増えるうち

「わたし」にとって「わたし」を、本気でケアすることが

大切で、自然なことなんだと、その思いを日々あらたにしています。

 

 

毎日毎日ごはんを炊いて、

洗濯して、掃除して、という毎日に

少しだけでも思いっきり、

自分の本心と出合う時間ができました。

 

この『わたしのダイアリー』が真っ黒になるころには、

今からはまるで想像もつかないような

あたらしい自分に出合える気がしています。

 

今ですら、数日前の日記を読み返して

「あんなに怒ってたの!? 笑えるわー」ってなるんですから!

 

にやにやしながら、今日もまた「その瞬間」を待っています。