インタビュー☆わたしの手帖 #1 野田りえさん
“この手帖をとおして、気づきや発見がいっぱいの1年になりますように”
こんにちは、編集部員の川口ミリです。
野田りえさんは、『SELF CLEANING DIARY あたらしい自分になる手帖』(アスペクト=刊)からずっと服部みれいの手帖を担当してくださっている編集者さん(ちなみに、『SELF CLEANING BOOK あたらしい自分になる本』シリーズの著書も担当してくださった方!)。
そんな手帖の裏番長(!)野田さんをトップバッターに迎え、『わたしの手帖 2016』について、関係者へインタビューをしていく連載をここにスタートします。
毎回、みなさまそれぞれの手帖ライフの参考になる情報満載でお届けします。
――こんにちは。今日は、この3年間、みれいさんの手帖を編集しつつ、つかいつづけてきた野田さんに、いろいろお聞きしたいと思っています!
こんにちは。ずっと話を聞く側だったので、自分の話をするのはなんだか緊張しますね(笑)。
――ずばり単刀直入に聞きます。みれいさんの手帖の好きなところはどこですか?
自由さ、ですね。手帖をどのようにつかうかは、その人に委ねられている部分が大きいところが好きです。
『わたしの手帖 2016』の前身『あたらしい自分になる手帖』をつくっているあいだ、手帖の一般ユーザーの方たちの手帖の中身を見せていただく機会がありました。毎晩その日に感じたことを書いて振り返る人、気になることばを書き留める人、毎日の洋服のコーディネートをイラスト入りで記録している人……どの手帖のつかわれかたもまったくちがっていて、「その人らしさ」が色濃く出ているところがおもしろかったです。
――なるほど! 手帖を自分らしくつかうことは、その人がより自分らしくなることにもつながりそうです。
服部さんの手帖で基調となっているテーマは「本来のわたしに戻る」こと。自分の内側を見つめることにつかったり、自分がわくわくすることを書き出したりすると、「わたしらしさ」が見えてくるのでは、と思っています。
――つかっているうちに、その人自身に変化がありそう。野田さんご自身、みれいさんの手帖を長くつかってきて、身辺に起こった変化は何かありますか?
大きいところで言えば、会社を辞めました。服部さんの手帖や本に担当編集としてかかわる中で、自然に「働きかたや暮らしかたを見直したい」という心境になって。
――大きな決断を下したんですね……! その後、いかがです?
今もやっぱり、ストレスをためてしまったり、時間をうまくつかえなかったり、という部分はあります。根本的な問題は変わらないものですね(笑)。
でも問題の根っこが、会社などの環境ではなく自分にあるということがわかったこと自体、大切な発見でした。ストレスをためやすい自分を気にすると、ますますストレスがたまります。気持ちの切り替えを大事にして、手帖にもやりたいことやほしいものなど、たのしいことを書くようにしています。
――そんな気づきをもたらしてくれる、みれいさんの手帖の最新版が『わたしの手帖 2016』。デザイン面では、今までの手帖から大きく変化しましたね。野田さんが好きなポイントはどこですか?
手のひらサイズがかわいいな、と思います。この大きさだと、いつも持ち歩きたくなりますね。相棒らしくしたくて、目玉でカスタマイズしてみました(笑)。
――かわいいッ!
あとは、おたのしみ&おやくだち編の付録が取り外しできるのが便利だなあと思います。仕事のときは付録を外して、よく使う一筆箋、付箋、ぽち袋、名刺の控えなどを入れてみようかな、とか、付録と同じサイズのメモ帳を探そう!とか……自分の使い勝手を考えて、あれこれ計画を練るのがたのしいです。
――見た目はコンパクトになりましたが、内容はあいかわらず充実してますよね。
わたし自身、服部さんが書くエッセイやワークのファンなので、今回も収録できてうれしいです。手帖の製作中は、とくに8月のエッセイ「安らぎの中で」がこころにしっくりきまして……仕事が落ち着いた10月は、徹底的に安らぐことができました(笑)。いままでは、休むときにいつも罪悪感や不安がともなっていたのですが、それが消えたのは、このエッセイのおかげだと思っています。
――付録のなかで、お気に入りのコンテンツはありますか?
「こころとからだを支えるイエローページ」が好きです。これだけ情報があふれている今の世の中にあっても、自然や人にやさしいお店の情報はなかなか見つけにくいので、貴重だと思います!
――行きたいお店ばかりで困ります(笑)。では、担当編集だからこそ言える、よりマニアックなおすすめポイントはどこですか?
ページが開きやすいところ、です! 手帖を専門的につくっている印刷所に製本をお願いしたので、文具として完成度を高められたのではないかと思います。
――たしかに、手帖ってギリギリまで開けたほうが書きやすいですもんね。
そうなんです! あとは、「もしものときのメモ」も、ほかの手帖にはない試みかな、と思っています。わたし自身も、家族と避難時の連絡方法を話しあうなど、防災について考えるいいきっかけになりました。ベランダ栽培の手引きや種の話などもこの手帖ならではですよね。それを言ったら岐阜・美濃情報も……キリがないですね(笑)。
――最後に、『わたしの手帖 2016』をこれからつかう読者の方へ、メッセージをいただきたいです。
自分の内面を見つめたり、あたらしい角度から考えるヒントを受け取ったり。そんな手帖になったと思います。サイズは小さくなりましたが、付録の内容を充実させ、知恵がぎっしり詰まっているので、『あたらしい自分になる手帖』よりも情報量はぐんとアップしているんです。ぜひ持ち歩いて、日々のあれこれにお役立ていただければうれしいです。
定期的にまとまった時間をとって、毎月のワークに取り組むのがおすすめです。でも電車の中などのちょっとした空き時間に、「13の月の暦」や服部みれいさんのことばに触れてみるだけでも、なにかインスピレーションがわくのでは?と思います。
この手帖をとおして、みなさまの2016年が、気づきや発見がいっぱいの1年になりますように。
――ありがとうございました!