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新米社長福太郎便り

66 やしゃぶし

 

 

先週末に今年のオリジナルオーガニックコットンTシャツの

草木染めバージョンをマーマーなブックスアンドソックスにて

数量限定で販売をスタートいたしました!

 

丁寧にひとつひとつ手染めしてくださるsolosoloさんの染色に惚れ込んでいます!

茜染絹の腹巻もsolosoloさんです!)

 

販売スタートこそ8月過ぎてからになってしまいましたが、

準備は1年前からはじまっていましたし、

3月にはやしゃぶしで染めていただくことを決めておりました!

 

というのも、

Tシャツを染める草木の相談をsolosoloさんにしたときに

メールで送っていただいたのが上記の写真です。

そして下記のような文章をお送りくださいました。

メールの文章を一部抜粋させていただきます。

 

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長野県の北西部、大町。
夏の間、山は黒々とした緑に覆われ、
太陽のエネルギーをたくさんたくわえる。
秋に向かって日が短くなりはじめると
木々はだんだんと実をつけはじめる
冬になり、あんなに深く緑濃かった広葉樹の葉は落ち、
山は地面まで陽がよくあたる
そしてアルプスは真っ白になり、雪が3m以上積もる。
普段手の届かないやしゃぶしの木の実に手が届く。
今回のやしゃぶしは春先のまだ雪が残る頃に採ったもの。
山の恵みをいただく、感謝の気持ちで採取。
途中、熊やカモシカや鹿かなとおもわれる足跡がありました。
野生の領域の一歩手前までスノーシューで歩く、
これは緊張感と神々しさの共存体験でもあります。
遭遇してしまうことは
お互いに影響があるので
気を払いながら、すすみました。
来年もこの恵みがいただけるようにという想いもこめて。
染めている実には何種類かあります。
オオバヤシャブシ、ヤシャブシ、ヒメヤシャブシ
ハンノキも似たような果穂をつけます。
色としては似たようなものなので
総称して「やしゃぶし」とうちでは言っています。
solosoloの染めは北アルプスからのうつくしい水をつかっています。
この染めをきれいだなと思ってくださるとしたら
この土地と水がすばらしいのだとおもいます。
冬の間中、少しずつ集めたやしゃぶしの実を薪で煮だし
ひとつひとつ手染めしています。
工房の中はやしゃぶしのほのかな甘酸っぱい香りがたちこめています。
その土地にある植物で
その土地の水と木をつかって火を焚き、
色をいただく
そこには特別な調和があるように
思っています。
染めたての光り輝くような色も
時を重ねて落ち着いた色も
自然のように変化していくものとして
愛でていただけたらうれしいなと思います。

 

 

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やしゃぶし達が過ごした日々、

その場の清々しい空気が目一杯込められている気がしました!

 

 

 

 

 

 

 

 

手前味噌ですが

とっても気持ちのよい素材のオーガニックコットン、そして

solosoloさんのやしゃぶし染め・・・・・、

ほんとうにいいものができたと思います!!

 

 

 

(福太郎)