murmurbooks

新米社長福太郎便り

#21 DEAD POETS

 

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こんにちは!

突然ですがみなさんはDEAD POETS SOCIETY(死せる詩人の会)を

ご存知ですか?

 

これは邦題では『今を生きる』となった1989年公開の

ロビン・ウィリアムスが主役の映画の原題です。

 

この映画に出会ったのは、忘れもしない中学3年生の冬。

交通事故で頭蓋骨と足の骨を骨折して、

三途の川や水平線の向こうまであるお花畑も見て、集中治療室から生還するも

直後に待っていたのはさまざまな種類の試練でした。

おそらく今までの人生で一番辛くて、転機だったこのときに

今もかわらず付き合いのある友人ケント君が

家にビデオを持って来てくれたのです。

 

この映画を観て、世界が変わりました。

 

何度も何度も繰り返し観ました。

 

松葉杖をついて外に出れるようになると、

映画のまねごとのようにヘッセやソロー、谷川俊太郎さんや

まどみちおさんの詩を、

1人だれもいない夜の公園のブランコに座って音読しました。

 

そのうち友だちも誘って、詩集の中から好きなものをチョイスして

小学校の校長先生が立つ台の上で発表する、なんてことをしました。

今も思い出すだけで赤面ですが、

映画の中で少年時代のイーサンホークが詩に対して覚醒する瞬間があるのですが、

あのモノマネをひとり公園でしたこともあります。

完全に変人ですね(笑)、いや、青春でした。

 

足のギブスがはずれて、ぼくのケガも治癒しはじめ、

脳波が正常に戻ってきたあたりで

詩の音読会や『今を生きる』を観ることは、だんだんなくなりましたが、

ラグビーボールを毎日追うようになってからも、

なぜか月刊カドカワに匿名で詩を投稿してみたり!!

発売日がいつかもわからないけれど、本屋さんであたらしい号が売られているのを

発見すると、ドキドキしながら立ち読みをしたものでした。

(もちろん一度も掲載されませんでした……)

 

季節は流れ……

おとなになり……

いつの間にか詩のことなんて……、

ほんとうに、ほんとうに遠いところに。

 

 

しかし!!!!

そんなある日、妻が突然

「マーマーマガジンを詩とインタビューの本にしようと思う」と

言い出したではないですか!!!

(妻は詩人でもあるので、ありえると言えばありえるのですが……)

 

 

22号目にして、ものすごいリニューアル!

第二の創刊ともいえるこの期間に

そばにいれたことはなによりも幸せであり困難でもありました。

でも誰よりもみれいさん自身がこの2年半の創作(編集)作業の間

ずっと産みの苦しみを味わっていたと思います。

妻はほんとうに粘り強いと思います!

 

このことは、話せば長くなりますね……。

 

『まぁまぁマガジン』と名まえまで変わって……。

 

ぼくが言うと毎度恒例の完全手前味噌ですが

ほんとうにいいですよ! 『まぁまぁマガジン』!!!

280ページ超! 分厚いんです!!

 

そんな『まぁまぁマガジン』がどこよりもはやく手に入るのが

11月19日(土)におこなわれる

「COSMIC WONDER 前田征紀 × 服部みれい トークショー」です!

このこと、ちゃんとイベントの告知に書いておりませんでしたが

なんと前田征紀さんにも『まぁまぁマガジン』に詩を寄稿していただいております。

お二人に詩のこともお話いただこうと思っています。

まだ残席ございます! 世紀の瞬間! ぜひご一緒に!!

 

 

あの頃のぼくを救った『今を生きる』のように

『まぁまぁマガジン』がみなさんのスピリットと共鳴することを

密かに願っています!!

 

 

世紀のトークショー、参加される方は、ぜひ『今を生きる』を観て

気分を高めてきてくださいね!!

 

 

SEIZE THE DAY!

CARPE DIEM!!!

 

 

 

(福太郎)