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新米社長福太郎便り

#18 オーケストラ初体験して気づいたこと

 

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こんにちは!

昨日、岐阜市にてNHK交響楽団のコンサートに

みれいさんのお父さん、みれいさんと3人で行ってきました。

(無類のクラシック好きのみれいさんのお父さんがチケットをとってくれて

真っ正面の中段、オーケストラ全体が見渡せるとてもいい席でした)

 

 

クラシックコンサート初体験のぼくは

正直に申し上げると、開演する前までは、寝ちゃったらどうしよう? と

心配でしようがなかったのですが……

 

オーケストラが舞台にそろった瞬間から、2時間ずっと釘付づけでした!

耳はオーケストラが奏でる生の圧巻の音楽の世界に

目はオーケストラ全体のうねり、

指揮者や楽器の動き、

会場の雰囲気を追い続けました。

 

でもこころは……、いろいろなところに行ったり来たり……

高校生のときのラグビーの試合中のこと、こどもの頃観た映画

亡くなった人のことなど

こころの中に浮かんでは消えていきました。

瞑想中の完全に瞑想状態に入る瞬間までの前後の時間の想念が湧いてくる感じと

どこか似ているような違うような。

そしてもっともこころに浮かんだことは、仕事や会社のことでした。

 

オーケストラというものが、

こんなにも会社や仕事にあてはめられるとは

思いもよりませんでした。

 

ひとつひとつの楽器の音が重なり合い、響き合い

人を感動させ、しあわせにする音楽となる。

 

ずーっと奏でられる楽器も、

後半に少ししか奏でられない楽器も

どれひとつとしてかけては成り立たない、そこには楽器の優劣はありませんでした。

どれも重要な存在でした。

 

一人一人の仕事が重なり合い、響き合い

お客さまや読者の方々を感動させ、しあわせにすることが仕事となる。

 

うちの会社であてはめると

ぼくはさながらコンマス(オーケストラの演奏をとりまとめる職を与えられた人)と

オーナーを兼ねた役割で、みれいさんが指揮者かな、なんてことを

クラシックのピアノの先生でもある、

最近小社を手伝いはじめてくれているHさんに伝えたら……

 

「福太郎さんは指揮者兼コンマス兼オーナーだと思います。

みれいさんはソリストではないでしょうか?」と教えてもらいました。

 

ソリストとは独唱者、独演家のことで

この日のコンサートでも、ピアノで参加された方がそうでした。

指揮者よりも前にピアノは置かれ、あきらかにほかのメンバーとは違う扱い。

 

そうでした、そうでした。

ぼくはみれいさんが安心してソリストに専念できるようになるために

社長になったともいえるのでした。

 

 

すべてはお客さまや読者のみなさまに、ぼくたちにしかできない

最高のコンサートをご体験いただくために。

 

 

「指揮者はみれいさん……」なんて言った自分の弱さ、頼りなさに

気づかせてくれたHさんのことばに

頭を思いっきり殴られたようでした。

 

 

最高のオーケストラをつくること、

みれいさんというソリストに、最高の環境を与えて、最高のソリストになってもらうこと

そしてその最高のソリストと

最高のオーケストラで、自分たちにしか奏でられない音楽を

お客さまに提供し、喜んでいただくこと。

 

これが(まだまだ)新米社長のぼくの仕事です。

 

 

 

 

 

※写真の絵は、小社入社前に絵を描いていた頃(4年ぐらい前)に描いたものです。

ちいさいハープのようなものを握りしめていたので選びました。

なにも見ずに絵を描くので、実際に存在する楽器ではありません。