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新米社長福太郎便り

#10 巣ができるとうれしい

 

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去年の3月に美濃に引っ越してきました。

当時事務所として使用していた古民家(いまは「エムエム・ブックス みの」の店舗)

の屋根下につばめの巣がつくられて、

ヒナが巣立って行くまでの一部始終を見ることができたことは、

ほんとうに感動的でした。

(みれいさんもつばめとの交流を個人ブログで書いています)

 

近隣の建物にも、たくさんつばめの巣が出来ていて、

近所のみなさまは「毎年のことだからね〜」と

もう慣れっこっていう感じ。

でも今年もつばめが巣をつくってくたのを確認すると、

ぼくはなんとも心が華やいでうかれてしまいます。

 

 

つばめに「ここなら大丈夫だ!」と、選んでもらえたことが

ほんとうに……バカみたいにうれしいんですよね(笑)。

 

だって場所選びを間違えたら、卵やヒナ、さらには巣ごと

ぜんぶ失うことだってあります。

実際にカラスに襲撃される巣やヒナを何度か目撃しましたし

卵の段階では、スズメぐらいのおおきさの鳥もつばめの巣を狙っています。

つまりつばめにとって巣の場所決めは生命をかけた選択なんです。

そんな中うちを選んでくれた!

つばめたちの思いがうれしくて、なんとか無事にみんなで飛び立つまで

お守りしますぜ! という気持ちになります。

 

つばめたちは外敵が近づくと、特殊な警戒音を出して鳴き、

他のつばめたちに応援を呼びかけます。

ぼくもその鳴き声に応えます。

(どのつばめよりはやく駆けつける覚悟があります!)

その鳴き声を聞くと、タッタッタッターと仕事をほっぽり出して

2階に駆け上がり、窓を開けて、つばめたちの外敵ににらみをきかせます。

 

しかし……

実際は、つばめたちはぼくを見て………

「もっとやばい敵が来たーーーー!!!!」と

警戒音のような鳴き声をMAXに出し、窓から身を乗り出したぼくを威嚇します。

そうこうしているうちに美濃のつばめ全員が集合したんじゃないか、というぐらい

異様な数のつばめが応援に駆けつけ、あたりを旋回しだします。

その様子に、カラスなどの外敵はすごすごと逃げて行きます。

逃げて行く外敵を確認してからぼくも窓からそっと離れ、仕事に戻ります。

 

つばめたちに外敵と認識されるのは辛いですが(笑)

我が家の巣が守られるのであれば、オールオッケーです。

 

ちなみに最近ホメオパシーのことをにわかに勉強しはじめて

「もっと大きな敵が来たー!と思わせて、元の敵を完全に追い出す………

これもまた同種療法や!」と一人感動してしまいました………。

つばめさんたち、ぼくは敵ではなくレメディーなのです!

(ほんとうにどうでもいい話ですが……)

 

 

そしてそして今年は編集部のある古民家の庭でも

ヒヨドリの巣がつくられていました!

 

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巣から出てきたヒナたちが飛ぶ練習や

またつばめとは違った親子のコミュニケーションの様子を見ることができました。

 

お店でも編集部でも、鳥たちが巣をつくり、ヒナを育て、巣立って行く!

そしてぼくたちがその過程を見て、感じることができるなんて………

 

いやー、なかなかいい場所、いい会社だなぁ、と

しみじみと思ったのでした。

 

最後は、会社自慢になってしまうタコ社長日記でした!