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5/28〜6/5 COSMIC WONDER展のおしらせ

 

八角心花

 

 

きたる2016年5月28日(土)より、

 

エムエム・ブックス みのにて、

 

COSMIC WONDER「八角心花 貫頭衣から」展を行います。

 

 

古代の貫頭衣から諸國の仕事着まで、

 

素朴な衣から直感を受けた意匠の収集で構成。

 

 

有機綿布をはじめ、

 

自然布、工藝、草木染めなど

 

希代な手法の組み合わせを

 

ぜひ、ご高覧くださいませ。

 

 

 

写真の葛布は、

 

八角心花の衿重ね前掛です。

 

葛布を使い、独創した

 

八角心花の刺繍をほどこした衿重ね前掛。

 

 

「古代布」、「原始布」とよばれる葛布は、

 

葛の茎の靭皮繊維を糸にして機した布のこと。

 

 

葛布の産地、遠州地方では

 

経糸に綿糸を用い、

 

緯糸は葛に撚りを掛けない平糸で織り上げます。

 

艶のある平糸で織り上げた葛布は

 

独特の光沢があります。

 

 

大陸から伝来する前の布を木綿「ゆふ」と言いますが、

 

葛、藤、シナ、梶などの繊維を用いています。

 

 

古墳時代前期には、

 

九州太宰府菖蒲浦古墳で銅鏡に付着した葛布が出土。

 

それが日本最古の葛布といわれています。

 

万葉集には葛にまつわる和歌が数首見られ、

 

奈良時代でも衣の原料であったことがうかがえます。

 

 

――おみなえし 咲き沢の辺の 真葛原 何時かも操りて 我が衣に着む

 

 

 

会期は、5月28日(土)から6月5日(日)までです。

 

みなさまのご来場を

 

こころからお待ちもうしあげております。

 

 

 

なお、エムエム・ブックス みのの2階「畳の間 美濃」にて、

 

COSMIC WONDER「にほんくらし籠」展も同時開催いたします。

 

日本列島各地(秋田~鹿児島)から本展のために特別に制作されたものも含む、さまざまな用途の籠を展示させていただきます。

 

現代と古を繋ぐ生動をたずさえた日本の籠の世界もぜひ、併せておたのしみくださいませ。

 

 

にほんくらし籠(2)