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たのしいよみもの

#33 わたしの手帖インタビュー5
毎週木曜更新!

旧暦や七十二候と、自然のリズムのはなし

 

『わたしの手帖2018』、現在、絶賛!好評発売中です!

近くの本屋さんで売っている様子を、毎日見に行っているのですが(笑)、

どちらの色も順調に売れているようで、

うれしさに胸がいっぱいになっております。

 

品薄になってきているお店もあるようなので、

手帖、日めくりッカレンダー お取扱店」に

お早めに行ってみてくださいね。

マーマーなブックス アンド ソックス」も、

ぜひ、覗いてみてください。

 

さて、いよいよ秋も深まって、

各地で紅葉のお知らせが聞こえてきますね。

本屋さんの帰りなどに、わたしがときどき立ち寄るのは

大きなけやきがある公園。

 

 

少しずつ葉が色づく様子を見ながら、

『わたしの手帖』を開いてみると、

何かヒントやメッセージが受け取れるかも。

今回は、手帖に詰まっている自然の知恵のお話です。

 

***

 

◎自然のリズムに寄り添えば、最小限の力で最大のことができる

 

野田 前回の「なんでこんなに余裕がないんだろう問題」の話を、まだ引きずっているんですが。わたし、会社を辞めてフリーランスになってから痛切に感じるのが、自分の時間を確保する難しさで……。

 

服部 そうそう。実は、フリーランスって自由じゃない側面がありますよね。仕事がしたいから、オーダーをどんどん引き受けてしまうし。

 

野田 そうなんですよね。しかもなかなか予定通りにいかなくて、忙しい時期が重なってしまったり……。自分だけでは調整できないこともあるので、本当に難しいです。昼夜を問わず働いて何とかするしかない、と思うんですけど、それでもうまくいかないこともあって。ハードなお仕事をされている方や、子育てや介護をされている方など、時間がないという悩みを抱えている方は多そうですよね。

 

服部 わたしもフリーランスのときはそうでした。どんどん働き詰めになっちゃいますよね。実は、それが、冷えとり健康法や瞑想をはじめたきっかけでもあるんです。

 

野田 ええ! そうなんですか?

 

服部 はい。ある時、もうシンクロニシティを起こすしかない、と思ったんです。日程調整って、タイミングが大事だったりしますよね。これは少しスピリチュアルなお話ですけど、わたし自身が調和的になっていれば、必ず外側の世界、外側からくるものも調和的になるはず、と考えたんです。限られた時間の中で、いかに合理的に動くか、ということを考えると、運のよさ、感のよさみたいなものがすごく大事になってくるんですね。

 

野田 奇跡みたいなことが起こる、ということでしょうか。

 

服部 たとえば、仕事がいくつも重なって大変なときに、タイミングよく助けてくれる人が現われたり、必要な知恵に出合えたりする、ということです。実際に瞑想などをやっていると自分をよい状態に保つことができ、最小限の力で、無理なくスムーズに、最大のことができるという体験が増えていくんです。話だけ聞くと不思議な感じがするかもしれませんが、自然界を見ると、もともとそういうしくみになっていることがわかるはずです。たとえば植物の種なんて、すごくちっちゃいけど、そこからものすごいことが起こるでしょう?

 

野田 確かに。何十倍もの大きさになって、最後には実がなりますね。

 

服部 自然は特になんでもそう。壮大なシンクロニシティの宝庫みたいな世界なんです。そこに学ぶことは多いですし、わたしたち人間も自然の一部。自然界の法則を知り活かすことで、自然を見方にし調和の波に乗ることができます。

 

野田 今回の手帖では、旧暦や七十二候にクローズアップして、季節の知恵を提案するコーナーを設けたり、七十二候がひと目でわかるようにマンスリーカレンダーを変えたりしてきましたが、これもまた、自然のシンクロニシティを体感するためのものなんでしょうか?

 

 

服部 まさにそうなんです! 自然界って、最小のものから最大のものを得られる世界なんですよね。そのスムーズさを体感するためにも、旧暦や七十二候、月の満ち欠けを意識するというのは、ほんとういいことだと思います。時間がなかったりして、冷えとり健康法や瞑想に取り組むのは難しいという方でも、暦を意識することはできますよね。何より、頭で考えなくても、からだはすでに知っているんです。月の満ち欠けが女性のからだに影響を与えている、という話は有名ですよね。

 

野田 よく、月の満ち欠けの周期とと生理の周期が重なるっていいますよね。

 

服部 そうそう。お産もが満月や新月の日に集中する、という話も聞きますよね。同じように、からだは季節の移り変わりも体感しているんです。

 

野田 そういえば、整体の先生が、春になるとからだが毒素を排出しようとするから、くしゃみや鼻水が出るんだといっていました。これはまさに自然とからだのリズムが一致している、ということですよね。

 

服部 わたしも美濃で暮らすようになってから、よりいっそう山や川、空、土……そういうものの変化を感じるようになったんですが、自然を感じて生きると、ほんとうにからだもこころも元気になるのを感じます。生活にも余裕ができてたのしいですし。

 

野田 都会に住んでいる人も、七十二候を手がかりにすると、自然を感じることができそうですね。

 

服部 七十二候は「もみじが色づきはじめる」とか「つばめがやってくる」とか、そういう自然の変化を伝える言葉なので、たとえ都会の満員電車の中でも、それを見ることで、自然を意識することはできますよね。それによって、必ず自分にとっての「自然」への意識がもっと増えるはず。みなさんには、季節や自然を感じて、「スムーズにうまくいく」っていう体験をもっともっとしていただきたいんです。自然のリズムに乗ることができれば、運もきっとよくなるし、物事もスムーズになると思います。

 

 

野田 前回のお話に戻すと、そうやって自然の力を味方にできると、自分の創造性も発揮しやすくなる、ということなんですね。

 

服部 そういうことです! エッセイやワークを通じて自分を深く知るということ、暦の知恵を借りて自然のリズムに乗るということ。それらはすべて、自分らしさ=クリエイティビティの発揮につながってくるはずです。

 

 

◎ことばを味方につけて

 

野田 2018年版の手帖にも収録している「服部みれいのことば」は、実は「毎月のエッセイ」に次ぐ人気コーナーなんですよね。

 

 

服部 ウィークリーカレンダーのページに入っているコーナーですね。

 

野田 はい、みれいさんの著作やメルマガ、ブログから言葉を選んで載せているんですが、これも、季節とのリンクを少し意識しながら選んでいるんです。12月は忘年会などで胃が疲れているだろうから、食に関することばを入れよう、とか、2月は冷え込むから足湯の話を入れよう、とか。

 

服部 ここでも、何かヒントになることばが見つかるといいです!

 

野田 あとは「毎月のエッセイ」のテーマとのつながりを考えて、選んだことばもありますね。

 

服部 ね! だから、いっしょに読むことで、毎月のワークの強度が増すという効果もあるかもしれませんね。もちろん、パッとページを開いてみて、そこからメッセージを受け取る、というたのしみかたもあるので、そこは気分に合わせて選んでいただければと思います。

 

野田 今回は、わたしがことばのセレクトを担当したんです。

 

服部 どうでしたか? 選んでみて。

 

野田 たのしかったです! 何度も読んだ本でも、読むたびにハッとすることばって、違っているんですよね。最近、みれいさんの本や「マーマーマガジン」と出合った方と、以前からのファンの方、どちらにとっても発見があるといいな、と思っています。

 

服部 最新のブログやメルマガからも、けっこうたくさんことばを引用していますよね。

 

野田 やっぱり最近のみれいさんの気分を反映させたい、という気持ちもあったので。そこで気になったことばがあれば、ぜひ、みれいさんのブログのほうもを読み返していただければ、うれしいです。

 

***

 

今回のお話、いかがでしたでしょうか。

「限られた時間の中で、いかに合理的に動くか」というテーマは

わたしにとっても切実な問題なので、

はっとさせられることばがたくさんありました。

 

みなさんにも、ぜひ、この手帖をヒントに、

「季節や自然を感じて、自然のリズムに乗る」

という感覚を味わっていただきたいと思います!

(野田りえ)



たのしいよみもの

#32 わたしの手帖インタビュー4
毎週木曜更新!

2018年の手帖のテーマについて

 

『わたしの手帖2018』、11月11日より、いよいよ発売となりました!!

 

 

「到着しました」の声も、続々届いております!

おかげさまで手帖も、そして姉妹品の日めくりカレンダーも好評で、

早くも売り切れが出ているお店もあるとか。

お待ちくださっていた方がいらっしゃると思うと、本当にうれしいです。

 

実際に手帖を見てご検討したい方は、

手帖、日めくりッカレンダー お取扱店」で

早めにご覧いただけると安心かもしれません。

 

さて、『わたしの手帖2018』インタビューもいよいよ佳境、

ぐっと深いお話に入っていきます。

 

***

 

◎2018年のカギを握るのは、創造性

 

 

服部 手づくりカバーの話で盛り上がりましたが、これは、実は今年の手帖のエッセイで伝えたいこととも関わっているんです。

 

野田 今年の大テーマ、「創造性」ですね。

 

服部 はい。手帖のカバーの色のときにもお話しましたが、2018年は大きな変わり目の最中で、きっと大変だなと感じることもあるだろうな、と思うんです。そんな2018年を元気に生きていくためには、「創造性」が大きなポイントになる気がしています。自分の手帖カバーを自分で縫う、といったこともそのひとつで、ものづくりに関わるとか、今までなかったような発想で、創造的にものごとを行うとか、「消費するより生産する」ということ。それに一生懸命取り組んでいたら、きつい時期も乗り越えられると考えています。

 

野田 創造性については、手帖の冒頭のエッセイ「わたしの手帖2018のこと」にも書かれていましたね。確かに、うまく言えないですけど、やっぱり社会全体にも、個人にも、疲弊感のようなものは広がっている気がします。

 

服部 ある側面を見れば大変な時代だと思います。経済的なことだけでなく、社会全体に閉塞感があって……。正直、思想統制、言論の自由への妨害もはっきりあると感じられるような場面もある。何かあるとバッシングが酷いですし、みんながどこか意地悪な視点になっているというか……。思い切った大胆なことをしづらい感じもします。

 

野田 ああ、それはすごくわかります。自分には直接関係ないことでも、制裁を加える傾向というか……まあ、昔は井戸端会議で話していたようなことを、SNSなどで発信すると目立って見える、ということなのかもしれませんけど。

 

服部 たぶん、今、自分が不安定だったり、先が見えなかったりすることを、何かを批判することで紛らわせる、という風潮はあるのかもしれませんね。もちろん、誰しもそういうもやもやした気分になることはありますよね。でも、そういうときにひとりひとりがクリエイティブな方向に向かったらすてきだな、と思うんです。「なんかつまんないな」とか「大変だな」とか、閉塞感を覚えたときに、自分の内なる創造性に向かうのが健全な気がする。

 

野田 今は、絶対的な安定なんてないですから、先が見えない状態っていうのは、多かれ少なかれ、みんな感じていることかもしれませんね。

 

服部 たとえば、フリーランスで働いていて、仕事が全然ないとしても、そのときに愚痴るとか、焦るだけじゃなくて、たとえばですが絵を描きはじめるとか、自分の小説を書きはじめるとか、そういう方向に向かうといいのかな、と思うんです。ガーデニングにトライするとか、料理に凝ってみるとか、何か自分が喜ぶようなことをするのもいいですよね。

 

野田 「クリエイティブ」って聞くと、「わたしは才能がないから……」みたいに思ってしまいがちですけど、身近なことでもいいんですね。

 

服部 そうです、そうです! 仕事や家事を自分らしく工夫するのだって、クリエイティブなことですよね。育児だってクリエイティビティにあふれていますよね。

 

野田 みれいさんは、2018年、どんなことをしたいですか?

 

服部 わたしは最近、絵を描こうかなって思いはじめているんです。一度山の絵を描いたらすごくたのしくて、びっくりして。岐阜は山がいっぱいあるから、スケッチしに行こうかなって。あとクラシックピアノも続けています。バッハをひたすら練習したり……。でも、そういう時間が、来年は誰にとっても、大事になる気がしています。

 

 

◎わたしたち、なんでこんなに余裕がないんだろう問題

 

 

野田 聞いているとわくわくして、「すごくたのしそう!」って思うんですけど、じゃあ、わたし自身はなんで今、そういう創造的なことができないんだろう、って考え込んでしまいます。時間がない、というか……。

 

服部 余裕がない、ということかしら?

 

野田 そうですね……気持ちに余裕がないんだと思います。ちょっと余談になりますが、この前、わたし、フランスのパリに行ってきたんですけど、パリって、とっても閉店時間に厳しいんですよ。日本だと、閉店時間でもお店にお客さんがいると「ごゆっくりお買い物くださいね」と言ってもらえたりしますよね。

 

服部 フランスは違う、ということですか?

 

野田 スーツ姿の男性が出てきて、「早くお帰りください」的なムードになって……。ほかにも便利じゃないことはけっこうあるんです。日曜の朝にオーガニック系のスーパーに行って、「今日は何時に閉まりますか?」って聞いたら「お昼には閉店する」って言われました。「え? スーパーなのに?」って思ったんですけど、でも、逆に働いている人の立場で考えてみると、これはいいことなんだろうな、とも思ったんです。

 

服部 実は、そうなんですよね。

 

野田 自分の何か大事なものを守るために、境界線をつくっているのかなあ、と。

 

服部 フランスの人はそういうことがきっととても上手ですよね。実は、わたしが住んでいる美濃の人もうまいんです。うちの近くに、野菜を売っているお店があるんですけど、そこはなんと、午後の3時半に閉店なんですよ。

 

野田 え! 早い(笑)。せめて夕方までやってほしい、と思ってしまいそう。

 

服部 しかもまだ間に合うだろうと思って、閉店ギリギリの3時15分に行くと、もう閉まっていたりします(笑)。中に店員さんがいるのが見えて、外から「入れて!」といっても入れてもらえない(笑)。ここはパリなんです。日曜日休みのお店もいっぱいあります。

 

野田 確かにパリっぽい(笑)。

 

服部 でしょ(笑)。食事する場所だと「できないメニュー」がたくさんあったりネ。東京とか、都市だとどうしても「お客さん本位」でやるっていうことにみんなが慣れすぎていますよね。そうなると、休みを取れるときに休む、ということになる。美濃の人たちは、まず自分の生活と自分の家族があって、その上でやれることをやり、そこで儲けたもので満足する。そういう印象を受けて、わたしはすごく新鮮だったんです。

 

野田 そういうふうにしないと、いつまでたっても働いちゃいますよね……。

 

服部 そうなんです。その速度が、都市ではコントロールできなくなっている気がします。どんどんどんどんやっちゃう、みたいな感じ。その中でみんながすごく疲れているような気がします。

 

野田 果てのない便利さを求めて、結局、自分の首を絞めちゃう、みたいな。

 

服部 それで、誰も立ち止まれなくなっているのかも。

 

野田 もっと自分個人とか、家族とか、身の回りのことを大切にしていかないと、自分のクリエイティビティを発揮する余裕はなくなっちゃいますね。

 

服部 でも、卵が先か、鶏が先かわからないですけどね。たとえば、絵を描くようになったら、もっと時間の使い方が変わるのかもしれないし。

 

野田 ああ……! 確かに。

 

服部 楽器を習うことにして、平日の夜にその予定を入れることで残業しなくなるとか、先に創造性を軸に行動してみると、自分らしく生きるきっかけにもなるかもしれないですよね。

 

野田 自分で「できない」って思い込みすぎているのかもしれませんね。夜に楽器をひける! と思ったら、昼間の仕事は工夫して終わらせよう、という気にもなるし、そうやって仕事のやり方を見直すのも、創造的なことなのかも。

 

服部 「他人軸で動くのをちょっとやめてみない?」ということですね。そこから予想もしていなかったいいことが、どんどん起こるかもしれないですし。美濃化、本気でおすすめです(笑)。

 

 

◎不便さが自分を守る

 

 

野田 このお話、実は、手帖に収録している「毎月のエッセイ」やワークの話ともつながっている気がします。今回、情報断食やデジタルデトックスをする、というワークが出てきますよね。

 

服部 わたし自身、最近、携帯を持つのをやめましたけど、それは自分のペースを守ることにもつながっているんですよね。

 

野田 携帯をやめて、不便なことってありますか?

 

服部 何もないですね。約束したときに、みなさんが遅れずに来てくださるようになりました(笑)。

 

野田 なるほど(笑)。たしかに連絡手段がないと、ちゃんと間に合うように行こうって意識が働きますね。

 

服部 この不便さが、けっこう、自分を守ってくれたりするんですよね。

 

野田 この2018年版には、「自分をよく知る」ためのワークと、周囲に対するアクションが両方入っている印象があるんです。自分を知って、かつ、まわりとの境界線をうまく引きつつ、でも、孤立せずに生きる、という印象を受けました。

 

服部 そうかもしれないですね。ただ境界線を引くのではなく、その結果、生まれた時間で、どんな創造的なことができるか、自分と向きあう時間をつくれるか、大切な人と過ごすことができるか、そういうことを意識しています。「毎月のエッセイ」に関しては、1年間通してやってもらったら、絶対にパワフルになれると思います!

 

野田 そうですね。1年を通して自分のことをよく理解して、周囲とのつきあい方も含め、自分をどう表現するか、じっくり考えることができると思います。

 

服部 もっと自分に集中して、自分が幸福であることに力を注いでいいと思うんですよね。忙しい人ほど特に。そのためには、ある程度、自分を守るための線引きも必要になってくるんだと思います。この手帖のエッセイやワークが、そのことを考えるきっかけになってくれたら、いいですよね。

 

***

 

余談が余談じゃなくなる、そんな今回のお話でした。

来週以降も、このような感じで、

『わたしの手帖』の裏話を続けていきます。

 

わたしたちをとりまく社会のありかたや、

どことなく感じている不安。

そういったものを乗り越えて、生き抜く知恵が

『わたしの手帖』は詰まっています。

 

すでに『わたしの手帖』がお手元に届いた方の中には、

エッセイやワークの部分を

読みはじめている方もいらっしゃるでしょうか?

 

「わたし」を知り、

「わたし」を表現し、

内なる創造性を目覚めさせる。

そんな体験を、この手帖を通して

重ねていただければと思います!

(野田りえ)



たのしいよみもの

#31 わたしの手帖インタビュー3
毎週木曜更新!

『わたしの手帖2018』カバーの裏ばなし3

 

 

2018年版の『わたしの手帖』、無事に完成しました!!!

 

 

できあがった手帖を見ると、

あらためてかわいいなーとニヤニヤしてしまいます(親バカ)。

 

11月11日の発売日に向けて、ご予約くださったお客さまや、

本屋さんにお届けしてまいりますので、

ぜひ、お手にとってご覧くださいね。

 

「2018年版の手帖って、どんな感じ?」と気になって

この「マーマーなリレーエッセイ」を見に来てくださった方は、

ぜひ「#25 わたしの手帖2018 第2回」くらいまで

さかのぼってみていただければと思います。

 

そして、今週も手帖インタビューの続編をお届けします。

まだまだ、カバーの裏話があったのです。

 

 

◎幻の「カバーなし」案があった!

 

野田 こうして完成したカバーを見ると、2種類のゴールドにしてよかった〜、としみじみ思うんですが、実は、「カバーをなくす」という案もあったんですよね。今だから話せる裏話ですが。

 

服部 『マーマーマガジン フォーメン』で中島正さん特集をやって以来、わたしの中で「自分のものは自分でつくる」ブームが盛り上がっていたんですよね。だから手帖のカバーもなしにして、全員につくってもらったらどうかと思って。

 

野田 斬新なアイデアでしたよね……。

 

服部 案としてはよかったんですけどね。ただ、現実問題として、お忙しい方も多いですし、いきなり手づくりだとハードルが高いという方もいらっしゃるんじゃないか、という話になり、途中で方向転換して、いまのカバーになったんです。

 

野田 そのかわり、作家さんに手づくりカバーをお願いしているんですよね。

 

服部 はい。『フォーメン』の「裁縫的」というコーナーで、お裁縫の指導をしていただいたクラフト作家のomotoさんに、カバーをお願いしていて。少量ですけど「エムエム・ブックスみの」で販売する予定です。あとは、手づくりカバーのワークショップをちょっとずつやっていきたいなと思っていて。

 

 

野田 自作のカバーで手帖の模様替えもできる、ということですね。それもたのしそう!

 

服部 これまでお話したように、思いを込めてゴールドを選んだので、それはそれでたのしんでいただきたいんですが、ちょっと気分を変えたくなったりしたら、自分でカバーをつくるという方法もある、というのはお伝えしていきたいです。

 

野田 手帖のカバーの色からメッセージを受け取る、というたのしみ方もあるし、オリジナルのカバーをつくるというたのしみ方もある。そういうふうに手帖で自由にあそんでもらえたら、うれしいですね。

 

 

 

◎自分のものを自分でつくる、ということ

 

服部 いずれにしてもこれからは、自分のものは自分でつくるということを、もっと盛り上げていきたいなと思っているんです。今後トライしてみたいことなんですが、もし下着を自分でつくったら、市販されているものとは、全然違う感覚のものができるのでは? と思ったりしていて。

 

野田 締めつけ感のない、肌触りのよいものができそうですね。デザインも好みのものにできたら素敵!

 

服部 ですよね。買ったものではなく、自分でつくったものを身につけたり食べたりすることって、自分の意識や存在にとって、とてもとても大事だと思うんです。わたしは美濃に行ってから野菜をつくるようになり、今年からはお米づくりもはじめたんですが、もうすぐ、はじめて収穫したお米を食べられるんです!

 

野田 それ、すごいごちそう!

 

服部 ね! とってもたのしみにしていて。ここ1〜2年、自分の畑でとれたものを自分で食べる、ということを続けているんですが、やっぱりそれって、「メチャクチャいい」ものなんです。有無をいわさずパワフルというか。

 

野田 個人的な実感として「いい」という意味ですか?

 

服部 そうです。エコロジーの観点からいいとか、味がおいしいとか、そういうレベルを超えているものだと思います。自分がつくった食べものを自分が食べるとか、自分で服のほつれをかわいく直すというのは、自分自身の意識により深く関わることですよね。

 

野田 たしかに、外食するのもたのしいですけど、自分でつくるほうが、「あー、私、こういうものが食べたかったんだ!」って、ぴたっときたりしますね。

 

服部 はい。そういった体験の裏には意識の世界が深くかかわっている気がしていて……。からだのケアなどもそうですが、やっぱり、自分に深く関わる行為って、自分を元気にしてくれるものなんだと思うんです。毎日使う手帖だって、自分が手づくりしたもので覆われていたら、うれしくなりませんか?

 

野田 そうですね。愛着がわくと思います。

 

服部 『わたしの手帖』の前身の『あたらしい自分になる手帖』のときには、カスタマイズが流行りましたよね。ビニールカバーの中に好きな絵を入れるとか。

 

野田 読者のみなさん、たのしんでいらっしゃいましたね。

 

服部 今もステッカーを貼ったり、シールを貼ったり、ペンホルダーをつけたり、いろんな工夫をしている方がいらっしゃると思うんですけど。いずれは、手帖のカバー自体を、みんなが自分で縫いはじめて自分で使う、というムーブメントをぜひ起こせたらいいな、と思っています。

 

◎気楽につくるほうが、かわいくできる!

 

野田 手づくりというと、大変そうなイメージがありますが、手縫いでいける範囲なら、気軽にできるかもしれませんね。わたし、ふだんはボタン付けくらいしかしてないんですけど、昔、ブックカバーを手縫いでつくったのを思い出しました

 

服部 へえ、すごい! どんな布でつくったんですか?

 

野田 リバティの布です。生地屋さんで端切れを見つけて、かわいいな〜と思って衝動買いして。せっかく買ったし何かつくろうかな、と思ったのがきっかけですね。

 

服部 それくらい、軽い気持ちではじめられるといいですよね。

 

野田 そういえば、今日、懐かしいものを見つけてもってきたんです。

 

 

服部 わー、これ、中身は『あたらしい自分になる手帖』ですね!

 

野田 そう、そのときに自分で手帖カバーをつくっていたんです。ミシン持っていなんで、やっぱり手縫いで。付箋を入れるポケットや、ペンホルダーなど、自分があるといいな、と思うものを盛り込んだりして、おもしろかったです。縫い目はガタガタで、1年使ったらほつれてきちゃったんですが、愛着があるので捨てられなくて。ふだん縫い物をしないわたしができたということは、みなさんもできる気がします(笑)。

 

服部 できますよね。好きな布を選ぶところからはじめるのも、たのしいと思う!

 

野田 それこそ自分の服でつくってもいいですもんね

 

服部 あっ、いいですね。思い出の服とかね。わたしも母の形見をどうするか考えていて。母が使っていたかばんをリメイクしてみようかな、と思ったりしているんです。

 

野田 そういう昔の素材を、今風のセンスでリメイクされる方も出てきそうですよね。

 

服部 そうだ、今からみんなに準備しておいてもらいましょう。手帖カバーコンテストをやってもいいですね、来年は。みなさんがどんなカバーをつくるか、見せてもらいたい。

 

野田 それ、おもしろそう!

 

服部 読者の方も、気軽にたのしんでくださるといいな、と思います。ワクワクしませんか? 来年こんなカバーをつくろう、とか考えるのって。手帖カバーづくりが、自分のものを自分でつくるという機会のひとつになったらおもしろいですよね。

 

野田 きれいにつくろう、とか思わないでたのしむのがポイントですよね。

 

服部 そうそう。ちなみにうちの営業兼社長をやっている福太郎さんは、刺し子にハマっているんです。夜、何をやっているのかな? と思うと、無心で刺し子をやっていたりして。

 

野田 すごい! 刺し子男子だ。

 

服部 omotoさんのワークショップに行って、刺し子に目覚めたみたいで。水筒のボトルカバーに刺し子をしたり、Tシャツに刺し子をしたりしていますよ。もちろん、縫い目は粗かったりもするけど、すごくかわいいです。あと、リュックサックに布を張り付けて、自分でポケットをつくったり。

 

 

野田 大胆なアイデア! でもいいですね。

 

服部 ものが入ればいい、というくらいの気持ちでやっているから、寸法をきっちり測ったりしているわけではないと思うんですけど、それでもかわいい。

 

野田 大胆にやってしまうほうが、かわいく見えたりしますよね。

 

服部 そうそう。完成度の高いものを目指すよりは、好きな布を取っておいて、「手帖カバーに使おう」くらいの気分で取り組むのがたのしいですよね。だからみなさん、2019年に向けて布をぜひ取っておいてください。わたしもやってみたくなってきちゃった。レースとか使っても、かわいいですよね!

 

***

 

カバーだけで、ここまで話が広がるとは!

でも、この「つくる」というお話は、

実は2018年版の手帖のテーマとも、深くつながっているのです。

それについては、また来週に。

 

インタビュー中に出てきたomotoさん作の手帖カバーや、

手づくりカバーのワークショップについては、

何か決まったらまた、お知らせしていきますね。

(野田りえ)



たのしいよみもの

#30 わたしの手帖インタビュー2
毎週木曜更新!

『わたしの手帖2018』カバーの裏ばなし2

 

 

みなさんは、『わたしの手帖2018』、

「リッチゴールド」と「シャンパンゴールド」、

どちらにするか、決められましたか?

 

2種類あるから迷ってしまうけど、

どちらにしようかな、と考えている時間もまた、たのしいですよね。

今週も、先週に引き続き、カバーのお話をお届けします。

 

***

 

◎デザインもちょっぴり変わりました!

 

 

野田 色だけでなく、デザインも少し変わったんですよね。今年は表紙に『わたしの手帖』というタイトルが入らなくなって、よりシンプルになりました。

 

服部 「2018」という年号と☆印だけになって、すっきりしましたよね。

 

野田 読者アンケートで、タイトルが入ってないほうが持ちやすい、というご意見があったり、男性の読者さんから、「わたし」じゃないほうが持ち歩きやすい、といったお声を聞いたりしたので、今年から変えて見ました。

 

服部 自分としてはよくても、周囲から「『わたしの手帖』ってどういう意味?」みたいに突っ込まれたりすることもありそうですよね(笑)。そういうこともあって、今年から、タイトル明記をやめて。

 

野田 ただ、テーマは変わらず、「わたし自身と向き合う手帖」ですよね?

 

服部 はい。「中を開くと、自分を輝かせたり、大切にしたりするヒントが満ちあふれている」というのが、この手帖にリニューアルしたときのイメージだったんですよね。それは今回も、まったく変えていません。本当に自分を大切にするための手帖、という意味では、まさしく『わたしの手帖』だと思っています。

 

野田 手帖のコンセプトはそのままに、デザインはより一般性を高めた、ということですが……なんだか、文具店や雑貨店に置いてあってもなじむ感じになりましたね。

 

服部 試行錯誤の末、やっとここまでたどりついたという感じ。実は『わたしの手帖』は、今までわたしの本や、『マーマーマガジン』を読んでない方も手に取ってくださることが多いらしくて。この手帖が、マーマーマガジン的な、自分を大切にする、とか自然と共に生きるといった世界感に触れる入口になってくれるといいな、と思っています。

 

野田 たしかに、雑貨に近いから、本を買うよりも手に取りやすい方も、いらっしゃるかもしれません。

 

服部 日めくりカレンダーもそうなんですが、プレゼントとして買われる方も多いんです。会社でまとめ買いして「スタッフに配ります」という方もいらっしゃって。書店営業中に聞いた話では、ご年配の方もこの手帖を使ってくださっているみたいです。編集部のある美濃のみなさんからも好評なんですよ。カレンダーやメモのところも使いやすいって言っていただいたりして。

 

野田 わー、うれしいです! これはADの中島さんが意識してくださっていることですが、手帖としての機能も大切に、ベーシックなデザインを心がけているので、「使いやすい」と思っていただけたら何よりです。

 

服部 2018年版は、季節の知恵の部分も充実していますし、お母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんへの贈り物にする、というのも、とってもすてきだと思います。

 

 

◎2つのゴールド、どっちにする?

 

 

服部 野田さんは、リッチゴールドとシャンパンゴールド、どちらにします?

 

野田 実は、いまだにどちらにするか迷ってます……。リッチゴールドは、実際に見るとシックな雰囲気が素敵ですし、シャンパンゴールドも、とっても上品でかわいらしい色なんですよね。

 

服部 ね、どちらも想像以上にきれいな仕上がりになりましたね!

 

野田 リッチゴールドとシャンパンゴールドの2色には、何かイメージの違いがあったりするんですか?

 

服部 もちろん、純粋に好みで選んでいただいていいんですが、なんとなく「静」と「動」みたいなニュアンスの違いはあるかな、と思っています。

 

野田 「静」がシャンパンゴールド、「動」がリッチゴールド、ですね。

 

服部 はい。「元気を出したい!」とか「今年は波に乗りたい!」という人には、リッチゴールドは、すごくいいと思うんですよね。一方、シャンパンゴールドは、内面から静かに自分を輝かせる、みたいなイメージです。

 

野田 なんとなくわかります……!

 

服部 ふだんだったらシャンパンゴールドを選ぶけれど、来年はパワフルになりたいからリッチゴールドにする、というのもおもしろいし、逆に今年は自分を静かに見つめて、内側から美しく輝きたいからシャンパンゴールドに、というのもいいと思います。

 

野田 今年の手帖も、しおりひもを2本つけているんですが、リッチゴールドとシャンパンゴールドで、それぞれ、しおりひもの色も違うんですよね。リッチゴールドのほうは、ピンクとピンクベージュ。シャンパンゴールドは藤色と水色。

 

服部 しおりひもの色を決めたときは意識していなかったけど、こうしてみると、リッチゴールドは女性っぽい雰囲気、シャンパンゴールドはちょっとだけ男性っぽい雰囲気があるともいえますね。

 

野田 たしかにシャンパンゴールドは、さわやかでさっぱりした感じ。どちらを選ぶかで、深層心理がわかったりして(笑)。

 

服部 そんなふうに色選びであそんでみるのもおもしろいかもですね。

 

野田 でも、シャンパンゴールドも、バリバリの男っぽさというのとも違いますよね。

 

服部 そう、「クールビューティー」みたいな印象ですよね。涼し気な感じ。どちらも全体的にはフェミニンで、きれいな色だと思います!

 

野田 あ〜、結局、また迷ってしまいます……。最後は直感で選ぶ気もしますが。

 

服部 そう、いろいろな意味付けはあるけれど、まじめに考えるというよりは、色の勢いに乗る、色を味方につける、くらいの気持ちでたのしんでいただければ、と思います。

 

***

 

来週はいよいよ発売日(11月11日)…!

「2018年はこんな年にしたいな」と思いをめぐらせながら

色を選んでみてくださいね。

 

仕事の手帖はリッチゴールド、

家で自分の内面を記すのはシャンパンゴールド、

みたいに、両刀使いするのもオススメです!

 

 

(野田りえ)



たのしいよみもの

#29 わたしの手帖インタビュー1
毎週木曜更新!

『わたしの手帖2018』カバーの裏ばなし1

 

こんにちは。編集担当の、野田りえです。

気づけばすっかり秋も深まってきましたね。

 

11月11日の、手帖&日めくりカレンダー発売日まであともう少し。

 

先週、みれいさんから予告がありましたが、

今週からは、みれいさんに伺った、

『わたしの手帖2018』ここがすごい! というポイントや、

制作秘話などをお届けします。

 

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◎ 2018年の手帖が「金」になった理由

 

 

野田 すでにお知らせしたとおり、2018年版の手帖は「リッチゴールド」と「シャンパンゴールド」の2色に決定しました。去年の色からがらっと変わったわけですが……。

 

服部 新色が発表されたときの反響、すごかったですよ。「キャー、うれしい」みたいに、よろこんでくださる方がいっぱいいらっしゃって。

 

野田 よかった……! 「金」は、わたし自身、ちょっと予想外のカラーだったので、読者のみなさまがどう感じられるか、気になっていたんです。

 

服部 わたしも、正直ドキドキしていて。いままでこの手帖を使っていた方々からすると、金はちょっとイメージが違いすぎるかな? と。

 

野田 とくに2017年版が、生徒手帳のような、かわいらしい雰囲気だったから、だいぶイメージが大人っぽくなりましたよね。

 

服部 そうなんですよね。でも、意外や意外、みなさん受け入れてくださったという印象があります。すでに注文も本当にたくさんいただいています!

 

野田 では、なぜ金2色に決まったか、というお話に移りますが、今回、すごい速さで決まりましたよね。

 

服部 そうそう、4月の打ち合わせのときに。最初は「金と銀にしよう」と思って、表紙の素材見本を見ていたら、金でもいろいろなニュアンスのカラーがあることがわかって、色味の違う金2色を選んだんですけど、たぶん5分ぐらいで決めましたよね。ADの中島(基文)さんが、その決定の速さにすごいビックリしていて。

 

野田 「そんなに早く決めていいんですか?」とおっしゃってましたね。

 

服部 でも、あのときの決意は、けっこうゆるぎなくて。とにかくまず、「輝くキラキラした色にしたい」という気分があったんですよね。今までの生徒手帳的な色も、私はすごく好きだったんですけど、がらっと気分が変わったというか。「2018年のカバーは、輝かせたい!」って。

 

野田 わたしも最初は、急に色の方向性が変わったのでびっくりしましたが、「あたらしい時代に合わせて、色も変えたい」というお話を聞いて、なるほど、と思いました。

 

服部 はい。もう少し詳しくお話すると……今、社会や世界情勢には、いろいろな混乱がありますよね。二極化はますます激しくなっているし、「来年はどうなっているんだろう」という気分が、いい意味でも悪い意味でも、年々極まってきているというか。やっぱり2018〜2020年ぐらいまでの3年間って、社会などが大きく変動する、まさに変わり目の時期だと思うんです。この手帖は数秘術を参考にしているんですが、その観点から見ても、2018年は、今までの価値観のままだとヘトヘトになる人も多いんじゃないかな、と思っています。たとえていうなら……引っ越しするときって大変ですよね。

 

野田 はい、ヘトヘトになりますね……。

 

服部 あたらしいところに引っ越して、慣れてきたらたのしくなるんだけど、いまはまだその前の引っ越しの最中、みたいな感じなんです。今年ぐらいからすでに引っ越しははじまっていて、来年が一番重い荷物を持つとき。「さあ、家財道具を出すぞ!」みたいな時期だなって思っていて。そんなときに元気でいられるように、輝く色にしました。

 

野田 なるほど。引っ越しのたとえ、イメージしやすいですね。

 

服部 以前、『わたしの中の自然に目覚めて生きるのです』(筑摩書房=刊)という本にも書かせていただいたんですが、誰の中にも、自然=神性が眠っていると思っているんです。まだその輝きが隠れて見えない、という人が多いだけで。でも、あたらしい時代には、ひとりひとりの神性がいよいよ輝き出すと思っているんです。現在起こっているさまざまな問題も、そのことによって解決するのではないかと。だから、この金の手帖を見て、まず、自分の輝きをいつも思い出してほしいんです。どんな時でも、「わたしはこういうふうに輝いてるんだ」って。もちろんそれと同時に、自分の外側にもさまざまな輝きが見つけられるように、という願いも込めています。

 

◎黄金のパワーをバッグにしのばせて

 

 

野田 この色からパワーを受け取る、ということですね。

 

服部 そうです、そうです。この手帖の付録編で、頭から光がからだのすみずみまで行き渡り、自分自身が黄金に輝き出すのをイメージする、というワークをご紹介したんですが、金という色には、自分の中の輝きに気づく、そして自分を強くたくましく潤す力があると思うんです。

 

野田 付録編の「こころをたくましくする12のことば」というコーナーに載っていましたね。

 

服部 あの方法は、わたしもよくやっていることなんです。自分の中からパーッと光が放たれ、それが黄金の繭のように自分を包んでいる。そんなふうに自分が金色で満たされている状態で生きるのって、すごく心地いいんですよね。

 

野田 そういうものを、金色の手帖を持っていることで思い出す、ということですね。

 

服部 はい、すごく疲れているようなときでも、バッグの中で手帖が輝いていたら、それだけでもちょっと気分が違いますよね。そんなふうに、この手帖の存在から、いつも自分の輝きに気づき、元気を受け取ってもらえたら、と思っています。

 

 

(野田りえ)